【本日のHHH　2007.06.17】
アンダーテイカーの復帰は10〜11月とかいう噂。現在は共同出資者と、コロラドにオフィス・ビルを建てる計画で忙しいとかいう噂。「不動産は新しい冒険 なんだ。俺はレスリングを20年やってて、もうほとんど知り尽くしてるからな」とのこと。共同出資者のスコット・エバーハートとは89年からの付き合い で、すでに2003年にも何件か購入しているようです。

【本日のHHH　2007.06.24】
イライジャ・バークスは元ボクサーだったのですね。マイ・サンアントニオより。
「俺の目標は、みんなを楽しませることだった。WWEが究極の目標だったんだ。レスリングと全然違うよ。15〜20分続けて全力で試合しなきゃならない。 でも、観客の熱気は変わらないね。子供の頃、親父とレスリングをずっと見てたんだ。NWAのダスティ・ローデスがアイドルだった。俺を見て、やってみた いって思って夢を追いかけてくれたら嬉しいね」

【本日のHHH　2007.07.15】
マーク・ヘンリーはAmerican Statemanで語る。かいつまんで。
「みんな俺を嫌な顔をして見るんだ。でも間違ってる。俺はドラッグをやってないし、動物じゃないし、ネアンデルタール人なんかでもないよ。
　ロードは辛くて、ダメになるやつらもいるだろうね。俺たちは年間250回ほどショーをするだろうな。俺は一人でロードしてる。その方が怪我をする危険性がないと思うからね。それに、もし 一緒にいたレスラーが何かドラッグ系を持っていたとして、俺も一緒だと思われて捕まるのは嫌だからね。75人ほどレスラーがいるけど、親しいのは5、6人 かな。それが普通だよ。俺たちは独立してやってるんだから。
　今でもレスリングを続けてる理由の一つに、クリス・ベノアがある。2年ほど前、彼は俺にクロス・フェイスをして、すでに怪我してる俺の肩を脱臼させたん だ。続けられるかどうかわからない怪我をした。彼は電話してきて、「続けなきゃだめだ」って言ってきた。そんなことする必要はなかったのにね。6月24日 のPPVに、彼は現れなかった。おかしいな、そんなことはなかったのにと、俺たちは思ったよ。この事件はまったく考えられない。みんなすっかり動揺してる。こんな ことが起きるなんて、誰も思ってなかった。決して忘れられないだろう。死ぬまで何があったのか、考え続けると思う。
　ステロイドに関しては、俺はずっと声を大にして言ってきた。俺の人生はずっと、ステロイドを使っていたやつらとの闘いだった。今のオリンピックやメ ジャー・リーグのステロイド問題も、俺が言い続けてきたことなんだ。だけど、ベノア事件はステロイドに因る激昂で片づけられるものじゃないと思う。 一因ではあるかもしれない。でも、もっと沢山使用してるボディ・ビルダーたちがいるからね。鎮痛剤も、必要不可欠なものじゃない。耐えてやっていくだけ さ。
　レスリングのキャリアが終わったら、演技を勉強したから、それを活かしたいね。マーシャル・アートの映画なんかを考えてる。
　道を歩いていると、知らない連中から肋を叩かれたり、胸を叩かれたりする。俺は陽気な太った男じゃないんだから、あんまり叩かないで欲しいな」彼も36歳、もうすぐ2歳になる子供の父親のようです。

【本日のHHH　2007.07.16】
クリスチャンはTNAで頑張っているようですね〜。オタワ・サンより。
「みんながマイクの才能があるって言ってくれるけど、ちょっと驚いてるんだ。俺は根はシャイな人間だからね。子供の頃はみんなの前で喋るのが恐かったさ。 友だちと一緒にいる時は大丈夫なんだけど、注目を浴びるとどこかに隠れたくなったよ。レスリング界に入った時もそうで、WWEに入った当初は、まったく喋 れなかった。で、エッジと一緒にやり始めた時、舞台裏で一緒にしてたことをちょっと誇張してやるようになったんだ。それがきっかけだね。今は、もう恐くは ないよ。
　チャンピオン・ベルトを持ってるかどうかに関わらず、ショーのメインを張ってると思ってる。もちろん、もう一度チャンピオンになりたいけどね。
　クリス・ベノアの事件は、本当にショックだったよ。悲しいし、混乱してる。クリスをよく知ってた。WWEを去った後も、1週間おきくらい数ヶ月間話してた。俺の知ってる男と同じとは思えない。だから困惑してるんだ」

【本日のHHH　2007.07.21】
CMパンクはボルチモア・サンで語る。
「ストレート・エッジ（まっとうな生活って感じねー）ってぇのは、色んなものに影響されず、無自覚じゃなく生きて行くっていう俺の決心を表してるんだ。俺 の現実的な視点や知覚、把握能力を失わせるものすべてが、嫌いなのさ。飲酒や喫煙、その他色々なことがね。みんなの真似をしたくない。楽しむためにハメを 外すってぇのがわからないよ。子供の頃親父はアル中だったし、クリスマス・プレゼントさえ買ってもらえなかった。それなのに、煙草を3箱も買ってた。そう いったことが今の俺の信条に関係してると思うね。
　ストレート・エッジは、マイナー・トリートってパンク・バンドが始めた。「ストレート・エッジ」って曲を披露してたんだ。ミュージックに関するものだっ たけど、まったく俺の思ってた通りだったね。やつらはショーを無茶苦茶にしにやってくる連中を嫌ってた。ショーを楽しむんじゃなくて、暴れるために来る連 中が理解できなかったんだ。パンク・ロックからレスリングに関することも色々と学んだよ。「Do it yourself」ってことを、レスリングに適用したんだ。
　俺を尊敬してくれる連中もいる。アスリートとして公衆の面前にいると、好むと好まざるに関わらず、手本になってしまう。たとえそれが一人の子供であって もね。俺だってバカなことをしてる。誰もが自分のことは自分で決めなきゃならない。でも、ストレート・エッジって生活信条を持ってるから、子供たちが尊敬 してるって親たちから感謝されることが多いよ。それは俺の力になるね。
　レスリング界にいたって、難しい生活信条じゃない。簡単さ、白か黒かってだけなんだ。するか、しないかだ。で、俺はしないって決めてる。怪我をして鎮痛 剤を使用するか、あるいは我慢して身体のために他にいいことをするかってことさ。2002年に頭蓋骨骨折をしたけど、鎮痛剤は拒否した。やり通して、強い 男になったと思うよ。個人的な選択なんだ。
　レスリング・スタイルは、スポーツ的な面が好きだから、リアルなスタイルでやるのが好きだ。日本のレスリングのファンなんだ。柔術を知ってたことも合わ さってる。俺にとっちゃナチュラルなスタイルだね。MMAはレスリング・スタイルに影響すると思う。MMAは影響力があるから、無視できない。アナコン ダ・バイスや十字固め、他の柔術の技をやられると、痛いってぇのがわかると思う。沢山のファンも称賛し始めた。MMAの技を試してみて、痛いってぇのがわ かった子供たちもたくさんいるんじゃないかな。で、尊敬を持ち始めるんじゃないか。俺がそれをやってるのを見て、「うわぁ〜、痛いぞぅ」って、思ってくれ る。それはアピールになると思うよ。
　MMAもやってみたい。俺はシカゴに住んでるんだけど、沢山のファイターがいるからね。俺は2001年頃まで住んでたんだけど、色々と経験をしてまた 帰ってきたんだ。友だちもいるから、また柔術をやる快適なジムを見つけて始めたい。今すぐにMMAに飛び込むってわけじゃないよ、でも興味はあるんだ。た だ、鼻にパンチを食らうのは嫌だね。
　レスリングを見た最初の記憶は、ロディ・パイパーがジミー・スヌーカの頭にココナッツをぶつけるところだった。それ以来、のめり込んじゃったのさ。パワフルでリアルだった。レスリングがやりたいことのすべてになったよ。
　ECWが若手で構成されてるのが好きだよ。粗削りで、ちょいと暗くって、若手みんながハングリーで、ステップアップを図ってて、必死なんだ。ちょいとロ マンチックなところがあるんじゃないか。1時間のショーで、時間が少ないってみんな文句を言ってるけど、俺はグレートだと思うね。WWEの中じゃ一番の ショーだと思ってる。誇りを持ってやってるよ。ベスト・ブランドにするために、一所懸命やってるんだ。
　ポスターなんかには、3人のチャンピオン、ジョン・シーナ、エッジ、ボビー・ラシュリーが掲載されてた。そんな中に俺の不細工な顔が入るってぇのは、最 高だろうと思ってる。ECWチャンピオンになりたいと思うよ。常にベストを尽くして、会社の顔になって、ブランドを背負って、視聴率アップだけじゃなくて ハウスショーにも力を尽くして、金を払って見に行きたいって思わせなきゃね」
ヴィトーはまだドレスを着て頑張っているようですね。「WWEとは関係も良かったし、解雇になった理由がわからない。多分経済的なこ とだろう」とのこと。かつてはタフな男というだけだったけれど、ドレス着用でソフトな面が見せられ、近づきやすくなったと称賛されるようになったとの話。 ドレス着用のアイデアを思いついたのはステファニーとヴィンスで、そのアイデアは気に入ったし、何かのギミックを待ち望んでいたそうです。WWE の良い一員であるために、何でもして一所懸命やったとのこと。いつか帰りたいとのこと。ABCの「スターとダンスしましょ」にも出てみたいとのこと。

【本日のHHH　2007.08.03】
トレバー・マードックは6ヶ月ほど日本でやっていたのですね。WWEのトライアウトを受けた時、日本スタイルの影響に目を留めたクリス・ベノアが、WWEに進言していたとか。Slam Wrestlingで語る。
「クリスに会うといつも様子を聞いてくれて、何か手伝えることはあるかって言ってくれてたんだ。ブランドは違ってたけど、いつも気にかけてくれてたよ。い つも一所懸命で、業界のNo.1に、偉大なレスラーになろうとしてた男だった。情熱と望みが、彼をベストにしたんだ。それがこんな形に変わるなんて、最悪 さ。まったく俺の知らない人間だ。こんな罪を犯すなんて、信じられない。誰も、クリスを知っていたら、少しでも話したら、こんなことを起こすやつじゃない と思うはずだ。メディアはひどいもんで、単純にステロイドのせいにして、批判する。3日間に起こった事件で、ステロイド性激昂はそんなに続かない。
　確かに、痛み止めをとってるやつらもいる。普通の仕事じゃないからね。けど、俺たちにスポットライトが当たってるのは最低な状況だね。そりゃ、一晩に最 低でも5、6回は打ちのめされて、痛みを感じるさ。で、いつもじゃないけど、痛さを堪えて眠るために必要になる時がある。依存するようになる時もある。誰 だって弱さがあるからね。クリスの場合は、痛み止め、ステロイド、アルコールが合わさったのかもしれない、俺にゃわからないけどね。だけど、彼は心の底 じゃいい男で、レスリングを愛してたってことがわかってる。俺が覚えてる男はそういうやつさ。
　最悪なのは、クリスはレスリング殿堂入りすることはないだろし、素晴らしいレスラーとしても覚えてもらえないだろう。最後の行動、3日間の行動で覚えら れてしまうだろう。3日間で人の人生が決められちゃうのは最低だけど、そんなもんなんだ。人は悪いことを覚えてるもんだからね。
　WWE内じゃ、みんながそれぞれの方法で対処してるよ。みんな、すごいショックを受けた。みんながクリスを愛してたから、困惑してる。すごく怒ってるや つらもいれば、内に秘めてて、気にしてないやつらもいる。冷たく見えるかもしれないけど、違った個性の連中、違った背景を持った連中が集まってるんだから ね。そりゃ中には、「あんなことをやったんだから、敬意に値しない」って怒ってるやつもいるよ。困惑してる連中もいる。俺がそうで、俺はただ困惑してるん だ」

【本日のHHH　2007.08.16】
ミズってぇのは11ものリアリティ・ショーに出ていたようですねー。現在26歳、オハイオ出身。タフイナフでは2位に終わったけれど、WWEがキャラクターを 気に入ってくれたので契約を勝ち取ったとか。ロッキーマウンテン・ニュースより抜粋。「子供の頃からレスラーになるのは夢だったんだ。マイアミでビジネス 学を勉強したんだけど、レスラーになるのなんか不可能だと思ってた。それで「The Real World」ってリアリティ・ショーに出て、以来、こうなってきた。レスラーになるほど自分は大きくはないと思ってた。子供の頃はレスラーのフィギュアな んか持ってて、夢見てたんだけどね。でも、身体はだんだん大きくなったよ。普通に比べれば大きいけれど、レスリング界じゃ、他の連中に比べたらまだまだ小 さい。まるでミゼットさ」

【本日のHHH　2007.08.18】
ケネディはイギリスのサンでステロイド使用について語る。かいつまんで。
「WWEの広報として話すことを命じられたわけじゃない。俺自身が話したいのさ。実際、TVショーを見てて、ひどくてステファニーに電話したほどさ。「俺 が喋っていいか？　ブログに書いていいか？」ってね。ステファニーは、「私たちは今、何も喋らないようにと頼んでるの。何を言ったって、間違ってとられて 批判を受け、勝ち目はないのよ」ってことだった。翌日に俺がTVに出た時、ヴィンスが「私たちは熟考した結果、メディアに何か言いたかったり、ブログに書 きたかったら、自由に書いていいということにした。ただし、真実を語ってくれ。何も知らなかったら、何も言うな」と言ってくれた。俺は1〜2週間考えて た。ナンシー・グレイス・ショーを見て、ビリー・グラハムやマーク・メロやジョニー・グランジ未亡人が語ってるのを聞いて、腹が立ったね。ネットでグレゴ リー・ヘルムズが書いてるのを読んで、刺激されたんだ。夜中の3時半から5時までかかって書き上げて、ブログにアップしたよ。いくつかのショーから連絡は 受けた。ナンシーのショーには出るつもりはなかった。フィット・フィンリーが出た時、マイクを取り上げられたのを見てたからね。
　もちろん、レスリング界にまったく問題がないと言うつもりはない。ただ、過去のことだって言いたいんだ。亡くなったレスラーたちのリストって言われてる ものも、過去のロックスターのような無茶な生活の結果なんだ。多くの連中は5〜7年はWWEから離れてたし、WWEにいなかった者すらいる。ドラッグはレ スリング界だけの問題じゃない。一般的な問題さ。世界中どこでも、ハリウッドや音楽業界でも、ドラッグ問題は溢れてるんだ。WWE内での死は、オーエン・ ハートの事故死であり、クリス・ベノアの今回の事件であり、生まれつき心臓に問題のあったルス・ハース（チャーリーのお兄さんね）の死であり、長年ドラッ グを乱用していたエディ・ゲレロの死だ。DVDを見てくれたらわかるように、エディはもっと前に自分は死んでいただろうって、語ってる。ブライアン・ピル マンも、ドラッグ乱用だった。WWEにいた時だけの問題じゃない。
　ブリティッシュ・ブルドッグは、ステロイドと痛み止めの乱用で、恐らくストロイドは20人分は摂取していたって話だ。WCW時代に脊椎骨にひどい怪我を 負って、手当てを受ける代わりに痛み止めを多量に摂取してたって聞いたからね。この業界、頑固者が多くて、「俺は薬物には影響されない」って思い込んでる 連中がいる。そうやって長年摂取して、依存症になっていくんだ。
　俺がショーに出た時、ステロイドを使用しているかと現在形で聞かれた。俺は使用してないと現在形で答えた。過去には使用したことがあったんだ。沢山の量 を使用はしなかったけど、インディで働いてた時は、できることは何でもやった。止めたのは、WWEの健康チェックのおかげさ。WWEで働くってことが、 10ポンド身体を大きくするよりも大事だった。止めて、大きなプッシュを受けてるよ。アンダーテイカーとも対戦したし、毎回PPVに出てる。プッシュを受 けるためにステロイドを摂る必要はない。ラシュリーやシーナだってそうだろう。WWEには、毎年何千もの応募がある。その中で、ヴィンスは才能のあるやつ らを選ぶ。ラシュリーはもともと大きかったけど、食生活改善とワークアウトでますます大きくなったんだ。
　WWEはレスラーの生活を改善しようとしてる。マーク・メロは、レスラーのためにTVで喋ってるんだったらいいことだけど、彼の情報は9年以上前のもの だ。2年前と、状況はまったく変わってる。エディの死で、WWEも抜本的に変わったんだ。マーク・メロは、レスリング界に嫌気がさしたから退いたって喋っ てるけど、実際はその当時の彼女のセーブルの方がプッシュを受けて、彼女に振られて、レスリング界から去って行ったんだからね。自分と闘った27人の男が 死んでるとリストを挙げてるけど、その中には飛行機事故や自動車事故だって含まれてる。彼は、みんな業界のせいで死んだ、業界を変える必要があるという主 張らしいけど、業界のせいで死んだわけじゃないんだ。「昔はみんなソーマを服用していた、だから現在のWWEの連中はみんなキャンディを舐めるようにソー マを服用している」って主張なんだ。
　クリス・ベノアが問題を持っているとは、誰も思っていなかった。でも、誰でもストレスは持ってる。クリスは内面にため込むタイプだったんだろう。特に、 エディの死後、少し変わったみたいだった。「大丈夫か？」って聞いたことがある。幸福そうに見えなかったからね。彼を「サイボーグ」って呼んだことがあっ たんだ。彼がリングやワークアウトで耐えてた痛みは、到底人が耐えられるもんじゃないと思ったからね。一度海外ツアーで一緒になって、彼が「毎日300〜 500回はスクワッドをしてるよ。今日は一緒にやらないか」って言ってきた。俺は200回やったけど、翌日は足が悲鳴を上げた。俺はついてけるかどうかわ からないよって言ったら、彼は「精神力だよ。できるって自分に言い聞かせたらやれるんだ」って答えた。で、次の日、300回を一緒にやった。次の日、「も うちょっとやってみよう」と彼が言って、400回やった。次の日は500回になった。ところが500回やると、足は調子よくなったんだ。クリスはそんなや つだったよ。
　彼は燃え尽きていて、6ヶ月休暇を取ってた。3人の親しい友人が亡くなったからね。エディについちゃ知ってたけど、彼は何にも言わなかったから、他の二 人についちゃ知らなかった。休暇から帰って来た時、ちょっと変わったように見えたよ。海外ツアーでもみんなと騒ぐことはせず、一人で部屋にこもってた。今 までは、朝の5時、6時までみんなを率いてて、10時には起きて旅の準備をするような男だったのにね。「大丈夫か？」って聞いた時は、「ああ、元気さ」っ て答えしか返ってこなかったけどね。
　彼のしたことは、俺たちが決して知ることがない原因が絡み合ってると思う。レスリングとも絡んでるだろうけど、もっと大きなことがあったんだろう。レッ スルマニア22の前に、ワークアウトに言った帰りに、「気晴らしでドラッグを摂ることがあるか？」って聞かれたことがあったんだ。俺は「ないよ。あんた は？」って聞いた。「時々ある」って、彼は答えた。「WWEのドラッグ検査があるから、どうするんだ？」って聞くと、「わからないな。大変だな」って答え だった。また、「怠け者のひどい前妻が何もかも奪っちまったから、残り生涯ずっと働き続けなきゃならないんだ」って言ってたことも覚えてる。それが大きな 問題だったと思うね。彼はハードに働き続けてて、もう40歳になってたんだ。
　彼が休暇から帰ったあと、エフェドリンさえ摂ってなかったことを知ってる。長い間クリーンでいたのに、どうしてまた摂り始めたのかわからないね。WWE は薬物チェックがあるんだから。処方箋があったら、ステロイドを少量摂ることは身体に良い。だけど、大量に摂ることは悪いってみんな知ってる。テストステ ロンが必要なレスラーがいることはわかってる。だけど、医師が大量に処方するのはおかしいよ。もうそれは麻薬売人だ。
　俺たちのドラッグ・ポリシーはNFLと一緒で、テストステロンとエピテストステロンが4対1だったらOKで、それを越えたらレッドカードだ。理由を説明 しなきゃならない。医療的に治療を受けてる場合もあるから、10対1までは許されることがある。ちゃんとした理由を示さなきゃだめだけどね。俺たちの検査 をしているブラック博士が説明してくれて、俺たちも色々と質問をした。自然な状態で8対1の人もいるということだった。みんながレベルが違って、最初から 高い人もいるって話だ。だけど、俺たちは競技スポーツじゃないんだから、無理にテストステロン値を上げて、勝つ必要はないんだよ。
　ドラッグを乱用している連中は、どんな業界でもどうにかして抜け道を探そうとしてる。クビになったって、止められない。もし俺が、怪我をしてひどく痛い んで眠れなくても、医者がその場にいなかったら、友だちから痛み止めを1、2錠もらうことさえできないんだよ。検査されて陽性になったら、30〜60日間 の謹慎を喰らうんだからね。一つの腐ったリンゴがみんなを腐って見せるってことわざは真実さ。真面目な連中が沢山いるのに、乱用しているやつらのために被 害を被ってる。そいつらは一人で10人分を使用してるんだよ」

【本日のHHH　2007.08.22】
ジョン・モリソンさんはライブ・オーディオ・レスリングで、「ナイトロからモリソンに変わったのは大きな ことだったけど、難しいことじゃなかったよ。モリソンの方が、自分自身に近いね。名前は自分のアイデアで、新しいキャラクターを入れた。今、詩を書いてい て、WWEのウェッブで紹介されたらいいと思ってる。クリス・ベノアは素晴らしい人間だったんで、何が起きたのかわからない。彼と仕事をするのは楽しかっ た。彼の話題をするのは辛いよ。ベノアがECWのタイトルを獲ったかどうかは考えてないけど、今、タイトルを持ってるのは奇妙な感じだよ。WWEの健康 チェックは色んなものがあって、最近じゃ心臓の検査を受けて、大変だったけど、心臓状態は良好だったさ。WWEは中国進出を図ってて、最近、オフィスを開いたよ」ってなこと。

【本日のHHH　2007.08.30】
オーストラリアのサンシャインコースト・デイリー・ニュースは、ウイリアム・リーガルのインタビュー。
「WCWからWWEに来た時に、名前を変えるように頼まれて、スティーブからウイリアムにしたんです。スティーブ・オースチンがいて、スティーブって人間 は、そんなに沢山必要がなかったからでしょね。少しレスリングをしていた私の祖父がウイリアムでしたし、長男のミドルネームがウイリアムですから、ウイリ アムの名前は気に入っています。新しいスタートを切りたかったところもあります。でも、いまだにスティーブって呼ばれますから、それもやってかなきゃなり ませんねー。
　子供の頃から、日曜日午後は、イギリスでレスリングを見ていましたよ。3つのチャンネルしかなかったんで、記憶に残ってるのがレスリングでした。ずっと レスラーになりたかったのです。16で学校を飛び出して、カーニバルなんかで働きました。今オーストラリアで活躍している50〜70年代のスターは、イギ リスでも大人気でした。私の年頃のイギリス人は、みんな覚えています。今でも人気ですよ。6ヶ月に1度は、WWEもイギリスに行きます。次回は10月で す。イギリスに行くのは嬉しいですね。
　イギリスの友だちや家族は、私を誇りに思ってくれてますよ……多分、ショーを見ていないからでしょうね。ま、キャラクターと私自身の違いをわかってくれ ていますから、何でもできるんです。アメリカに渡った時、何でもやろうって決心しましたから、卑劣な悪役をやるのを満足していますよ。ただイギリスじゃ反 応が違ってて、私が何をしようが歓声を上げてくれますけどね。問題はまったくありません。エンタテイメントだと私たちは公言しているし、イギリス人はちゃ んとわかっているし、自虐的なユーモアを理解する国民ですからね。
　プロレスリングは肉体的なものですが、映画と同じエンタテイメントであり、ヘリコプターなどから本当に飛び降りることはしません。でも、よくできていま すし、我々は3時間の楽しみを観客に与えているのです。見ている人たちはよくわかっています。見ていない人たちが、プロレスって偽物でしょと言う時に、私 は困惑しますけどね。非常に肉体的なエンタテイメントで、怪我をしても代わりはいないのです。実際、私は足を折って病院に行った時、医者に「何をしてたん ですか？」と聞かれました。「私はプロレスラーなのです」と答えると、「でも、プロレスって、偽物なんでしょ？」と言われましたよ。我々は観客を楽しませ るために、身体を張ってるんですけどね。
　クリス・ベノア、エディ・ゲレロの死以来、ステロイドが問題になっていますが、それについて話すことはやぶさかではありませんよ。私がいいパフォーマン スをするのと、ステロイドは何の関係もないのですから。20代初め、まだイギリスにいた頃は、ステロイドを使ったことはありますが、誰からも強制されたわ けでも、言われたわけでもありませんでした。最近では検査があり、ステロイド使用が発覚すれば謹慎処分になります。どんなビジネス、スポーツにも、ステロ イド使用する連中はいて、我々の団体はそれに厳しく接しようとしているのです。一人の人間が、私が絶対に理解することができないことをしたために、我々み んながモンスター扱いされるのには、非常に苛立たされますね。
　クリス・ベノアの死はみんなにとって大きな損失だし、誰もまだ理解できないことだと思います。私は彼をアメリカに来る前から、17年間知っていました。 フランスでレスリングをした時に知り合ったのです。誰もが信じられないと思いましたし、衝撃を受けました。でも、何とかやって行くことを望んでいます。私 は彼を業界でもっとも尊敬していましたし、何の兆候もわかりませんでした。他の誰もがそうでした。わかっていたら、事件を止められたでしょうにね。90年 代に私自身が問題を抱えていた時、私の友人たちは、クリスも含めて、必要な助けをしてくれました。私たちが気がついたなら、会社も含めて、ありとあらゆる 助けをしたでしょう。でも、何の兆候も見せなかったら、何ができるでしょう？　後から批判するのは簡単ですが、一緒にいて、何の兆候もなくて事件が起きた のだから、大変なショックでした。
　（話題が変わって）プロレスラーであるためには、まずエンタテイナーでなければならず、多才である必要があります。技術的にすぐれているかどうかにかか わらず、観客の心を掴む必要があります。観客はお金を払って見に来ているんですからね。いいレスリングをするレスラーもいれば、喋りが上手いレスラーもい て、生まれながらにカリスマ性を持ち合わせているレスラーもいる。ジョン・シーナがそうでしょう。私は彼のどのショーも見ていますが、観客の好き嫌いに関 わらず、大興奮させる。もしエルビス・プレスリーがまだ生きていたら、もうキャリアは終わり頃だろうというのに、人々はやっぱり見に行きたいと思うでしょ う。そんな魔法を持っている人がいるのです。
　私はレスリングのすべてが好きです。人々の感情を掻き立て、叫ばせることができる。ブーイングを飛ばしたくないと思っている観客から、ブーイングを呼び 起こすのは大変ですよ。人々の反応を呼び起こすのは、大変な能力がいるのです。私は古いスタイルのレスリング・ファンですが、同時に古いイギリスのコメ ディのファンでもあります。子供の頃からコメディを見ていましたし、今でもそうです。コミカルなことをやるのは大好きですし、世界中を飛び回っていますか らね。世界の人々を楽しませることができるなんて、素晴らしい職業です。
　オーストラリアは、イギリス以外で初めてホームを感じるところです。アメリカでは感じたことがありませんからね。ショーで時間はありませんが、行きたい国のトップに入りますよ。住みたい国です。家内の家族も、多くがメルボルンに住んでいるんですよ。
　レスラー引退後は、イギリスに帰ってコメディ・ショーをしたいですね。映画出演には興味がないんです。あるいは、私は爬虫類が大好きですから、オースト ラリアで大トカゲの研究がしたいですね。でも、実際には、まだどうしたいかわかりません。以前は人生の計画を綿密に立てていましたが、物事は変化するもの ですし、突然に変わる。だから、日々愉しみたいという心境になりましたね」