＜2004.04.23＞

　ユーロが強い。じんわりと、お小遣いに響いてきた。というわけで、ブランド物のお土産を買うのならアウトレットへ行こうということで、リヨン駅から郊外に行く地下鉄に乗り、ラ･ヴァレ･アウトレット･ショッピング･ヴィレッジへと向かった。ディズニーランドの一つ手前、ヴァル･ドゥロープという駅のそばにあるショッピング・ゾーンである。アウトレットとショッピング・センターがある。
　列車で40分ほどの距離だが、車中はディズニーランドに向かうらしいスペイン人旅行者たちが、楽しそうに騒いでいた。恐らく、彼らは帰りには、全員、ミッキーマウスの帽子を被っているに違いない。
　アウトレットは、１軒ずつドアや窓枠の色が違う店が並ぶ可愛い街並みだった。それほど大きくはないけれど、ブランドショップが入っていて、割引価格になっている。でも、ブランド物に興味のない夫と私は、自分たちのものは見てるだけ〜。ふ〜ん、安いなと思っても、まあ、いいかって感じになってしまう。ただ、お土産に、ブランドの財布を1つ買う。
　ショッピング・センターはかなり大きく、水族館があった。小学校の遠足か、子供たちがたくさん来ていた。水族館には寄らず、ぷらぷらとお店を見て、玩具屋で甥っ子へのお土産、ミニチュア・カーを買う。
　パリに戻り、夫は別のパズル店とセーヌ河畔の古本露店へ。義妹のお土産に、可愛い女の子のキャラクターが付いたTシャツを買った。いかにもアニメ顔の女の子なのだが、何か有名なキャラクターなのかしらん？　ちなみに、こういった趣味は義妹ではなく、その夫、オタクの義弟の趣味である。帰国して渡したら、ヤクオフで高く売れるかもと、義弟がふざけたことを言っていた。が、売り飛ばす前に、義妹に着られてしまったらしい……。
　地下鉄を乗り換える通路で、ベティ・ブープのバッグを売っている店を発見した。迷彩柄のやや大きめのショルダーバッグで、旅行にいいですよと店の人に勧められた。いつもベティのTシャツを着ている私は、こういった店ではカモネギ状態である。こんな格好じゃ、絶対に買うだろうってわかるわなあ〜。というわけで、期待を裏切ってはいけないので、買ってしまった。
　パリでは、シャンゼリゼ通りとかサンジェルマン・デプレとか、ブランド・ショップが並ぶ通りにはまったく行かなかったけれど、あちらこちらの通りをうろうろしていると、キャラクター・グッズのお店に出会うことが多かった。こんな店がずいぶん増えたのではないかしらん？
　夕食は、新オペラ座近くのル・バール・ア・ユィットゥルという、ガイドブックに載っていた魚介類のレストランへ行く。フルィ・ド・メール、いわゆる海の幸の盛り合わせ、貝や牡蛎が、氷の乗った銀皿に飾られている料理をメインに食べたが、すごく美味しかった。帰る頃には、新オペラ座での公演を見た帰りの人たちが来たのか満員になって、待っている人たちがたくさんいた。でも、やっぱりユーロが強いから、ちょっと高く感じたわね〜。

＜2004.04.24＞

　夜の飛行機で日本・関西新空港に帰る予定である。それまで時間があったので、夫が行きたいと主張していた蚤の市に行くことにした。パリの蚤の市はクリニャンクールが有名だが、古書市にも行きたいということで、ヴァンブの蚤の市に出かけることにする。ヴァンブの蚤の市は、古本市にも歩いていける距離なのだ。地下鉄に乗ってポルト・ド・ヴァンブで下車、パリ市内中心地から30分ほどだった。
　蚤の市は、郊外のアパートなどが建ち並ぶ場所の歩道で開かれていた。小さい蚤の市かと思っていたが、たくさんの露店が出ていた。骨董品が多く、たまに古本、家庭用品、衣服などがある。本格的なアンティークから、リサイクル品のようなものまで、種々様々。見ているだけで時間がかなりかかる。ここは、週末、土・日に市が立つらしい。
　蚤の市から歩いてジョルジュ・ブラッサン公園を横切り、公園の入口で開かれていた古本市に行った。こちらも、本好きの人でなかなかの人出だった。お店を出していたオジサンから、「日本人か、日本には8回行ったよ」と話しかけられる。俳句の本などを見せてもらったけれど、別にパリで日本の本を買うこともないものね〜。マンガの店ももちろんあり、絵本、マンガなどがたくさん売られていた。
　昼ご飯を公園横のビストロで食べたあと、まだ少し時間があったので、パリ市内に戻って、有名な百貨店・ギャラリー・ラファイエットへと行ってみた。せっかくだから百貨店内のルイ・ヴィトンの店でも覗こうかと思ったけれど、土曜日のためにこちらもすごい人出。ヴィトンの店の前にも、入るための行列ができている。まあ、所詮は冷やかしなので、入ることは断念。
　ギャラリー・ラファイエットのお土産売場を覗いたり、玩具売場を覗いたりしたあと、アクセサリー売場でオレンジ色のブレスレットと指輪を購入。安いものだけれど、せっかく来たのだし、かねてからオレンジ色のアクセサリーが欲しかったので買ったのだ。だが、百貨店の外に出てみると、同じような物のパチモン（関西人はこう言います。偽物のことね）が半額で売られていた。ちょっと、ショック……。別に、私はブランドに興味はないので、パチモンでも良かったんだもんね〜。
　時間になったので、タクシーを拾ってシャルル・ド・ゴール空港へ。空港では余った僅かばかりのユーロでお菓子を買い、カードを使ってフォアグラの缶詰を買う。フォアグラは、忘れてはいけません！
　飛行機に搭乗。飛行機は時間通りに出発し、無事、日本に到着した。