| 【2007.03.29 本日のウルリッヒ】 http://www.team-volksbank.com/en/index.phpは、フォルクバンク英語ページ、E-mail アドレスはここ、allez@team-volksbank.com。ウルリッヒを走らせてとメールしよう！ 「Comeback Ulle！」「Let Jan Ride！」「I want to see Ullrich！」「Go Jan！」 でもOKよ。地味なキャンペーンを続けております。 なんだかやっぱりウルリッヒ一人を犠牲にして、オペラシオン・プエルトはうやむやに終わりそうで、腹立たしいですよ。スペ インに専門家を派遣すると言っていたボン検察局は、どうしたんでしょ？ スペインから書類を待っていると言い続けているスイス自転車連盟は、どうしてるん でしょ？ ま、こういったことで、ウルリッヒが嫌気がさしたのも無理がないですが……。ところで、フエンテス事件で名前が上がった選手は出場させないと主 張していたドイツ・ツアーのカイ・ラペ氏、ここに来て態度を一変。「バッソのスタートは自転車連盟が決めること。彼が出場できるんだったら、ドーピングは していないということだろう。どんな主催者側も、フエンテス事件に関して調査する責任も権利もない」とのこと。ま、ツールを終えた後で、バッソがドイツ・ ツアーに出るとは思えないのですが、それは別にしても、みんな勝手なことを言っておりますよぅ。こうなったらウルリッヒも、元コーチの言っているように、 1年休んで復帰すべきじゃな〜い？（←まだ諦めずに主張してやる！）。 |
【2007.03.26 本日のウルリッヒ……更新中】 |
| 【2007.03.22 本日のウルリッヒ】 ティレノ・アドレアティコで勝ったアンドレアス・クレーデン、今まで出場したことがなかったし、ツールのために危険はなるべく避けたいので、ミラノ・サ ンレモには出場しないとか。彼がいいことを言っているので、書いておきますよ。「パオロ・ベッティーニが、ミケーレ・バルトリから色んなことを学べて、す ごくラッキーだったと言っていた記事を読んだんだ。僕もまったくおんなじで、僕の先生はウルリッヒだ。新しいクレーデンだってわけじゃない。9年間、テレ コム、T-モバイルで走ってきた。ドイツのチームだった時と同じように、アスタナでもプレッシャーは大きいよ」とのこと。ウルリッヒ引退の発表の時には、 しょぼ〜〜んとなっていたクレーデン、本当の友だちなんですねー。 |
| 【2007.03.21 本日のウルリッヒ】 ウルリッヒのHPは、南アフリカでのチャリティ・レースの報告。「4万人のサイクリング・ファンと走れたのは楽しい経験だったよ。子供たちの役に立った のが嬉しい」とのこと。もちろん個人的にも寄付をしたようですが、ドイツでもこんなチャリティが開かれるようにしたい」とのこと。 判事が却下したオペラシオン・プエルト、UCIとWADAは書類の手渡しを求めているとか。去年の6月に渡された以上の情報があるはずだ、とのことですが、さて〜？？ |
| 【2007.03.20 本日のウルリッヒ】 個人的感情、偏見に満ちた愚痴になりますよ、ご了承を。 引退は、多くの反対があったのにウルリッヒ自身が決めたことだから、ハッピー・リタイアメントというご意見もあるでしょう。まあ、ある意味では、そうなのでしょう。 でも、決めざるを得なかったという状況に、追い込まれていたのも事実。ストロウバンド、トビアス・シュタインハウザー、ルディ・ペヴナージュなんかの話 を読むと、長く続いていた袋小路の状況（去年の7月からだぜ！ その2ヶ月前から、スペイン紙の報道で、追いかけ回されていたわけだぜ！）で、モチベー ションを失っていった感があります。ツールに出られなかった時点で、かなりモチベーションを失っていたようですが……。 引退会見にはウルリッヒは笑顔を見せ、ジョークも言っておりました（ただし、マスコミ＆ドイツ自転車連盟批判のジョークだったけれど）。「自転車は僕の 命だから、まだ続ける」と言ったとたんに、会場は拍手でした（ファンサイトじゃ、すぐに喜びの書き込みがありましたわ）。「ただし、選手としてじゃないけ どね」と、その後に続いた言葉、ファンサイトじゃ、ここで悲鳴に変わりましたわ。一方的な声明だけで、質疑応答はいっさいなしという記者会見は奇妙だった と、ルディ・アルティグも語っております。マスコミへの不信感の根深さを感じます。「ちょっとナーバスみたいだったけど、よくやったよ」とは、シュタイン ハウザーの感想でした。その後放映されたベックマン・ショーでは、はめられたことで腸が煮えくり返っていたらしい（噂に過ぎませんが）けれど、笑顔で応答 していたところを見ると、Show must go on、彼もなかなかの演技者のようです。 元同僚のオスカル・セビーリャは、ウルリッヒが引退発表をした時に、理由を聞かれて推測していますが、「彼は犠牲者だ。彼は精神的に弱かったのかもしれ ない。あるいは、事態を明瞭に見ることができなかったのかもしれない。あるいは、長い間トップで走ってきて、もう喜びを感じなくなって、続けるエネルギー がなくなったのかもしれない」と、スペインのラジオで語ったようです。最近のABCのインタビューでは「自転車連盟、チーム、UCIは、僕たち（オペラシ オン・プエルトで名前の上がった選手たち）を、ペストのように扱った。特に僕の場合、僕のチームだったT-モバイルは、僕が無実を証明していないとクビに した。彼らに、「何の無実なんだ？」と聞いたよ。まず、僕が罪を犯したと起訴されないと、無実を証明することができないだろ？ ウルリッヒとは去年の冬に 話したけど、引退はプレスで知った。彼は偉大なチャンピオンで、ツール、ブエルタ、世界選手権、オリンピックに勝った。尊敬に値する選手だ」と語っていま す。UCIの選手に対する扱いは犬よりひどい、人間として敬意を持って扱ってほしいと、語ったようです。リラックス・ガムの赤いジャージに身を包んだ彼 は、スペイン・レースでの復帰を目指しています。 |
| 【2007.03.18 本日のウルリッヒ】 70歳になったドイツ元自転車選手ルディ・アルティグは、ウルリッヒの事件について、「私は、ウルリッヒが一所懸命やってないと、しばしば批判してき た。だが、今回のスペインのドーピング事件に関して、確たる証拠もないのに彼が貶められたことに関しては、よくないと思っている。ドイツが彼を擁護しな かった。フエンテス医師は200人以上の顧客があったと言われているのに、どうして51人の自転車選手しか名前が上がらなかったのだ」と批判。 |
| 【2007.03.16 本日のウルリッヒ】 フォルクスバンクのチーム・プレゼンテイションが13日に行われましたが、ウルリッヒは予定通り（？）姿を現しませんでした。オーナーのKonrad Irlbacher（なんて読むんだ？……コンラッド・アイルバッハー？？）氏は、「日曜日に南アフリカのウルリッヒに電話した。まだ南アフリカに滞在し てるだろう。彼は最初は来る予定だったのだが、行かない方がいいということだった。チームに焦点が当たる方がいいということでね。今の状況では、彼に集中 してしまう。だが、彼はすぐに来てくれることを約束してくれた。彼の役目はまだわからないが、アドバイザー、メディアへの代表として活躍してくれるだろ う。彼はドイツ人最高の選手で、彼の経験が役に立つと思う。最近の調査じゃ80％のドイツ人が彼の復帰を願っている。ドーピングの話題を別にすれば、ツール勝利者は若い選手のいい見本だ。彼のような人物がこんな事態になっていることこそ、残念だ」とのこと。 スペインのEl Pais紙によると、ウルリッヒの弁護団は、ドイツ検察局に血液バッグを送ることに異議を申し立てたとか。……って、すでに12月に異議を申し立てていま すが（血液バッグだけではなく、改竄の問題があったので書類も含めて）、血液バッグはスペイン裁判所が許可したという噂だったので、改めて意義を申し立て たとか。ま、あのEl Paisの言い分ですからぁ〜。ウルリッヒの弁護団はそれについてはノーコメントで、事態はスペインにいる弁護士が当たっているとのこと。 ちなみに、オペラシオン・プエルト、判事アントニオ・セラーノは却下しましたが、検察側は不服として控訴する構えとか。 |
【2007.03.14 本日のウルリッヒ】 南アフリカでファン・サービスのウルリッヒ 痩せてるのが悲しい……ツールに勝てただろうに |
| 【2007.03.13 本日のウルリッヒ】 南アフリカでのチャイティ・レース109Km、ウルリッヒは7135番を付けてスタート。3万8千人近くが参加したようですが（！）、3時間32分23秒でフィニッ シュ。ツールにも勝てるようなベスト・シェイプだったとかいう噂。レースは落車もあり、20人以上の参加者が病院に行ったものの、重大な怪我はなかったもよう。「いいコンディションで、素晴らしいレースだったよ。僕はいつ も競争のレースに出てたけど、今日は本当にサイクリングを楽しんでる人たちと一緒に走れて楽しかった。遅い人も速い人も、みんな笑いながら乗ってるんだか らね。僕がどれだけお金を集められたかわからないけど、子供たちのためにも多いことを願ってる」とのコメント。勝ったのはバロルワールドのロバート・ハン ターのようで、南アフリカのトップ・プロです。 オペラシオン・プエルトは不起訴で終わったようですが、判事アントニオ・セラーノは今週末くらい経過発表するとのこと。IOCとUCIは書類の受け渡しを求めているようです。 |
| 【2007.03.12 本日のウルリッヒ】 オペラシオン・プエルトは、証拠不十分、及びドーピング法成立以前で、フエンテス医師は健康に害することはしていなかったということで、アントニオ・セラーノ判事は却下しましたが、検察側が上訴しても勝つ確率は少ないとの噂。 ウルリッヒの弁護士ペーター・マイケル・ディステルは、「フエンテス医師の罪が無効なったのだし、ウルリッヒに対してアンチ発言をしたルドルフ・シャーピ ングは、自転車界から退いて、ウルリッヒの威厳を傷つけたことを謝罪すべきだ。アンチ・ウルリッヒの報道を行ったメディアは即座に止めるべきだ」と発言。 ちなみに、スペイン紙El Paisによると、サイツ監督はイメージを傷つけられたとしてUCIを告訴する構えとか。マネージャーのストロウバンドはスペインの決定に対しては 「ショックを受けている。スキャンダラスなことだ。ヤンはザラさんと一緒に南アフリカで、この事態について詳しいことは知らない」と発言。 その南アフリカではウルリッヒは元気な姿を見せたようですが、詳しいことはわかりしだい。 |
| 【2007.03.11 本日のウルリッヒ】 結局オペラシオン・プエルトは、証拠不十分ということで、終わりそうなこの頃ですが、スペイン検事局は判事の決定に不服に思っていると発表したようです。 異議を唱えるかどうかは未定。UCIのマッケイド会長は「名前が上がった選手たちについては、まだ事件は終わっていない」と語っています。でも、体面を保 つためだけのコメントのような気がしますが？？ 今日のこのコーナーは、この数日間で溜まりに溜まっている愚痴に終わりそうですが、つくづく自転車界というものが嫌になってきましたよ、ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ。 オペラシオン・プエルトで、フエンテス医師の顧客として名前が上がったのは、自転車選手ばかりでした。サッカー関係に飛び火しそうになると、早々に、サッ カー協会は関係ないと否定コメントを出しました。それに比べて、自転車協会の態度は？ ドーピング陰性反応しか出ていない選手たちに対して、出場停止処分 にしたわけです。本当に業界のことを考えている人たちが長にいるのかどうか、疑問に思いますよ、ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ。 そして、ドイツのメディアは、相変わらずのアンチ・ウルリッヒの報道ばかり。ウルリッヒの弁護士がボン検察局に対し、いくばくか払うから捜査を止めろと 提示したが、ボン検察局はその申し出を断ったと、フォーカスが報道しています。ボン検察局は、相変わらずスペインから血液バッグが送られてくるのを待って いるとか（いつまで待っているのだ？！）。もっとも、スペイン裁判所の判決結果で、血液バッグはすべてフエンテス医師の元に返されると報道しているスペイ ン紙もあるようで、ますますわけがわかりませんわー。やっぱりウルリッヒ一人が犠牲になって、オペラシオン・プエルトはなかったことになったような気がす るのですが？ ウルリッヒは現在南アフリカでチャリティ・レース。マネージャーのストロウバンドは「ヤンはスペインでは何も審議が行われないことはわかっていた。引退については、何もコメントしない。色々な可能性がある」と思わせぶりなコメント。 |
| 【2007.03.10 本日のウルリッヒ】 3月13日に開かれるフォルクスバンク・チームのプレザンテイションに、ウルリッヒは参加しないようです。フォルクスバンク・チームのみに集中すべきだ ということで、ウルリッヒとコフレ氏が同意したとか。「チームそのものに焦点が当たることが重要だ。この数週間のメディアの様子を考えると、僕が出るとそ うじゃなくなる可能性が高い。個人に焦点が当たるのではなく、チームに、17名の賞来世のある選手が中心になるべきだ。ヤン・ウルリッヒという名前が前面 に出るべきではない。状況が良くなれば、すぐに素晴らしいことが達成できるだろう」とはウルリッヒの弁。コフレ氏も「ヤンは我々のチームに確信を持ってく れている。ヤンも我々もサイクリングに情熱を持っている。だから理解できるし、彼の要求を受け入れた。お互いに友情と信頼に基づいている」とのこと。な〜 んかこのニュースを受けて、ウルリッヒとフォルクスバンクのコラボは終わったなんて報道しているところもあるんですけどぅ？？（←相変わらずのドイツ・メ ディア？？）。 南アフリカでチャリティ・レースを走るウルリッヒですが、主催者側の南アフリカ自転車連盟はウルリッヒの参加を喜んでいます。「ヤンは南アフリカじゃ大 人気で、ゲストとして迎えられて嬉しい。ウルリッヒに対しては容疑だけだ。彼はフィットした身体をしていたし、ツールで勝つことができただろうに。容疑を 証明できない限り、ヤンは無罪だ」とのコメント。 ところでスペインのメディアは、判事アントニオ・セラーノがオペラシオン・プエルトの終了を月曜日に告げると報道しています。扱いが公平ではなかった上 に、オペラシオン・プエルトが始まった去年5月は、ドーピングに関する法がないので、フエンテス医師、ラバルタ、バトレス、サイツ監督は、罪には問われな いとか。フエンテス医師の処方は、選手を危険な目に遭わせるものではないと、セラーノ判事は結論付けたとのこと。唯一問題があったと訴えているのは、ヘ スース・マンツァーノだけであり、彼の場合もフエンテス医師の処方が健康に被害を及ぼしたとは決定できないとのこと。書類改竄の審議は続けられるようです が。 一体なんだったのでしょう？ こうなってみると、ウルリッヒが引退する理由なんて、どこにもなくなったじゃないですか、ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ！ |
| 【2007.03.10 本日のウルリッヒ】 オーストリーのトーチュニックが語っています。「ヤンに対して、何の審議もされてないじゃないか。でも彼が2部のチームを選んだのはわか る。オーストリーには若い才能のある連中がたくさんいる。ヤンの知識と経験は、色々と役立つはずさ。ウルリッヒにとってもオーストリーにとっても大きな チャンスだ」ってな感じか？ ウルリッヒを惜しむ声、人柄を讃える声が、あちこちで聞かれますよ。チャリティにも賛同し、力を尽くしてくれたことに感謝し ている声が、たくさんあります。 |
| 【2007.03.06 本日のウルリッヒ】 ケープタウンでのレースは3万5千人が参加予定。109Kmほどのコースのようです。ウルリッヒは、「子供たちの学校基金のために、お金を集められて嬉し いよ。僕たちの助けが社会を変えることになることを願ってる」とのこと。主催者側も、「ウルリッヒは南アフリカで大人気だから、参加してくれて嬉しい。ウ ルリッヒに対するドーピングは、何の証拠もないじゃないか。ヤンは体もフィットしてるし、もう一度ツールで勝てただろうに。有罪の証拠がない限り、ヤンは 我々にとっちゃ無罪だよ」とコメント。 |
| 【2007.03.06 本日のウルリッヒ】 フォルクスバンクは、3月13日のチーム・プレザンテイションで、ウルリッヒをアドバイザーとして紹介するようです。11日は南アフリカでチャリティ・レースですから、忙しいですねー。 「ツールの勝利の時とか、大きなレースでファンに感謝の言葉を言って引退したかった。それができなかった今、他の方法を考えてる。E-メールでの質問には答えるし、電話があって僕がいたら、答えるよ。ファンに感謝のパーティも考えてる」とのこと。 ウルリッヒと同じようにオペラシオン・プエルトに巻き込まれて、まだ就職先が決まっていないイョルグ・ヤクシェ、もう引退も考えなきゃならないのかと嘆 いています。「フォルクスバンクとの交渉が決裂して（ドイツ・ツアーに出るか、ヤクシェを取るかで、オーガナイザーがチームに決断を迫ったのでした）、他 のチームを探してるんだけど、望みが薄い。DNA検査をしてくれとUCIに書状を送ったのに、今日までなしのつぶてさ。スペインからの書類は手元にあるけ ど、同じナンバーが付いてるのに、書いてることが違う。トレーニングは続けていて、状態はいいのに、どうしたらいいのかわからないよ」とのコメント。ほん と、スペインの調査はひどいものだし、UCIの態度もひどいもんですよ、ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ。ヤクシェは、フエンテス医師を知っているとはっきりと述べています が、フエンテスの娘の目の病気の問題で、ドイツの医師である父親に連絡を取ったのだと語っています。スペインの書類でフエンテス医師からドーピング処方を 受けた日付は、マレーシアでツアーに出ていたと主張しているのでした（ちなみに、コードネーム・JANの血液バッグに明記されていた日付も、私の調べでは しっかりアリバイがあるのですよ、ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ）。 |
| 【2007.03.03 本日のウルリッヒ】 で、そのウルリッヒ、ピックンベイ・サイクルツアーってぇのに姿を見せるようですよ！ チャリティに賛同してのようです。イミバラ・ツ アーと、スターフィッシュ財団を支援しているようで、「僕はずっとイミバラ・チャリティを支持してるんだ。目的は恵まれない子供たちに学費を提供すること だ。両方のチャリティはすごく役に立っていて、援助できることを光栄に思ってるよ」とのこと。スターフィッシュ財団は、HIVなどで孤児になった子供たち を援助しています。南アフリカで貧富の差を見たウルリッヒ、何かできることをしなきゃ、といつも語っていました（でも、これがラスト・ランになりませんよ うに、南無南無）。グレッグ・レモンなども姿を見せるようです。開催は3月11日のもよう。 ベックマンのショーに出たウルリッヒ、まだまだ色々と揉めているようで、ほ〜んとにメディアとウルリッヒ側の対立は根深いです……っていうか、メ ディアの反ウルリッヒがひどいんだけどねー。そんな話もあれこれ報道されていて、ウルリッヒがドイツに背を向けたくなる気持ちもわかります。どうやらウルリッヒがいちゃもんを付けた、ベックマンが契約違反した、とのことのようです。 Bild紙ではカットされた部分らしきものが公表され、ウルリッヒのHPではマネージャーのストロウバンドの記述が公開。Bild紙では、ウルリッヒは「ド イツで捜査が続行中なので、弁護士の指示によりフエンテス医師問題については答えられないが、自分は誰も騙したことはないし、傷つけたこともないとだけは 断言できる。ドーピングはアンフェアだと思っているのだ。DNA検査も恐れてはいない。スペインから違法に改竄書類が流れたことで、信用できないし、何か 言っても曲解してとらえられるので、言ってはだめだと言われている。合法的な捜査には協力しているが、権利は守りたい。家宅捜索やDNA検査などをやられ て、まるで犯罪者のような気分だ。誰もが起こったことをわかっていない。自分もドイツ語で書かれた書類をまったく読んでいない」というようなことを語って いたようですが、別に間違ったことは喋っておりませんよ？ HP でのストロウバンドの記述は、ベックマンとの詳細を記したもの。長々と書かれていますが、要はベックマンは契約違反をしたので、ウルリッヒの弁護士が反論 したというもの。Bildでもストロウバンドは語っていますが、「日曜日に打ち合わせしたが、厳しい質問をするなと指図したわけではなく、捜査が行われて いる以上、ヤン・ウルリッヒはフエンテス医師の問題には答えることができないと言ったのだ。それなのに、ベックマンは打ち合わせを破って質問した。ヤンと ザラだけがゲストだと言っていたのも、嘘だった。だからカットを要求したのだが、聞き入れられなかった。しかし、これ以上費用を使いたくないので、法的手 段に訴えるつもりは今のところない」とのことです。まあ、カットされた部分はあるようですが、ベックマン・ショーでウルリッヒはイメージ・ダウンしたとい う報道ですから、はめられたことに違いはないのか？ 相変わらずのドイツ・マスコミですわ。 Bildはその放送を受けて、ウルリッヒがファンをないがしろにしたという人々のコメントを掲載していますが、ウルリッヒは「今回の騒動の間でも、支持 してくれたことに感謝してるんだ。そりゃ、僕を見放したファンもいて、それはすごく悲しかった。でも、多くのファンはまだ僕を支持してくれていて、幸せだ よ」とコメント。 |
| 【2007.03.02 本日のウルリッヒ】 フォルクスバンク・コフレ氏語る。「ウルリッヒの加入は、オーストリーじゃ圧倒的に肯定で受けとめられているよ。もちろん、違った意見もあるが、それは わかっていたことだ。ヤンの名前は我々にとっては大きい。ドイツからも、ヤンのために良かったと沢山のファンが書いてきている。ドイツを去らなきゃならな いのは残念だということだがね。彼の新しい仕事は、今までやってきた以上のものだ。我々は彼に第二の機会を与えられたことが嬉しい。 ドーピング問題に関しても、十分に考えている。今日ドーピングがまったく存在していないスポーツがあるとは、誰も思ってないだろう。ただ、サイクリング だけが、より沢山報道されているんだ。私はヤンの人間性をよく知っているし、彼に関して何も出てこないと思ってる。そんな事態になったら非常に悲しいが、 そのことについてもどう対処するか話し合った。スポンサーは支持してくれている。ドイツじゃ、彼が去ったことでフラストレーションが溜まっているに違いな い。みんなはいつもヤンを批判するが、サイクリング・ブームは彼に負うところが大きいからね。 若手を育てるということに関しても、ヤンと色々と話し合った。彼はそのことに熱意を持っているようだが、他にも色々と仕事があるし、ヤンが担当する分野 については、色々と詳細を決めていかなければならない。彼には情熱がある。彼が何ができるかわからないが、私の雇い主だって、未知数の私を雇ったんだ。彼 が今までのような情熱で挑むなら、オーストリー自転車界にとっても良いことになるだろう。ウインター・スポーツが盛んなオーストリーにとって、自転車はな かなか大変だよ。数年前までは、第三世界よりも人気がなかった。だが状況は良くなってきていて、夏のスポーツとして投資しようという企業もある。だがドイ ツほどの熱情はまだないけどね。 積極的に無実を証明しろとウルリッヒにアドバイスすることは、私たちの役割じゃない。メディアの言うことを信じるなら、すべてはすぐに明らかになるだろうしね」 ウルリッヒはドイツから背を向けたと、メディアは書いていますが、当然でしょ〜。「ドイツはもう十分だ。フォルクスバンクは、僕のことを気遣ってくれるし、歓迎してくれるし、経験を活かすことができる」 もっともNTVの調査では1003人のインビューで、50%の人がウルリッヒはドイツ自転車界にいい影響を及ぼしたと答えたようで、37%がダメージを 及ぼしたと答えたとか（37％もダメージを及ぼしたと考えている方が、驚きますけどね）。ただ、これも旧東ドイツと西ドイツで格差があるようで、東ドイツ では52％、西ドイツでは43％だそうです。ううむ、ウルリッヒがドイツ人（特に東ドイツ出身）でなければ、事態は違っていたのでしょうね〜、悲し い……。 |
| 【2007.03.01 本日のウルリッヒ】 ウルリッヒはフォルクスバンク・チームだけではなく、オーストリー自転車界にも協力するようです。コフレ・マネージャーは「レースだけではなく、それ以外 のことでも我々に衝撃を与えてくれるだろう。彼の経験、野心、強い意志は、チームの助けになる。現役時代に頑張ったように、フォルクスバンクの将来のため にも尽くしてくれるはずだ。彼には実行したい色々なアイデアがある。適切な環境を与えるので、やってもらいたい。我々両者はそれで利益を得るはずだ。ウル リッヒがドーピングをしていないと言っているのなら、私はそれを信じる。彼が信頼できる高潔な人物であることを、私は知っている。彼は噂以外の何ものでも ないと確約したのだから、疑う理由はない。プロツアーは、いつまで続くかわからないんだから、参加することは考えていない。だが一部リーグでフォルクスバ ンクの強固な地位を築きたいし、小さくてもいいから役割を果たしたい」とのこと。フォルクスバンクのチーム・スポークスマンは「有罪の判決が出ていないの に、ドイツの態度が理解できない」とコメントしていますよ。 問題の大元、スペイン自転車協会会長サンチェス・モンテシーノ氏が語っています。「ウルリッヒがこんな形で引退したのは、非常に悲しいことだ。オペラシ オン・プエルトは、何一つ明確にされていないのに、自転車界に多大なダメージを及ぼし、ウルリッヒは犠牲者の一人となった（はっきり犠牲と言ってくれてる ぜ）。我々スペインは、誰も罰してはいない。オペラシオン・プエルトは、確かな疑惑を呈していず、何も証拠を出していない。だから、誰も罰していないし、 ライセンスも取得している。それぞれの国の自転車協会が正しいと思ったことをやっているだろうし、我々も同様に悩まされてる。今日まで何も明らかにされて いないのに、驚いているのだ。法廷でも、それ以外でも、同様だ。だから、選手に対して追求するものは何も受け取っていない。捜査側からも受け取っていない し、裁判所からもだ。誰に対する追求もない」とのことで、「ウルリッヒがドイツ人じゃなかったら、事態は変わっていただろう」というマネージャーのストロ ウバンドの言葉に、涙が出ますよ……。こ〜んな理不尽なことでウルリッヒが引退していいはずがないと思っているのは、ドイツ以外の国ですよねー。 ところで、ウルリッヒは引退会見の後にベックマンのトークショーに出たようですが、イメージダウンとマスコミは報じていますよ（しょぼ〜ん、だからぁ、 ARDのショーになんか出るんじゃないかったの！ あそこは、ヤンの知人に追い出された人が返り咲いて、ヤン陣営に復讐を狙ってるんだから）。ベックマン にはめられたようで、ウルリッヒの弁護士団は、契約違反と怒っているようです。ベックマンは「俺はジャーナリストだもんねー。そんな事前の契約なんてな かったもんねー」とのこと。ウルリッヒの弁護団は、法的手段も考えているとの噂ですが……。 しっかしドイツ・メディアには腹が立ちますなー。ウルリッヒはカメラの前では笑っていたけれど、腸煮えくり返っていたとか。噂ですが。ベックマンが違反 したことは、「捜査が続行中なので、フエンテス医師については何も聞かない」ーーベックマンは質問した、「他のゲストが出る場合は事前に知らせる」ーー報 せ無しでARD（！）のドーピング専門家を呼んだ、「事前に録画して、ウルリッヒに見せる」ーー見せなかった、と、少なくとも3つは契約違反を犯したよう です。ま、そんなことが報道されるだけでも、少しはましか……。相変わらずひどいもんですが。 |