Jan Ullrich2006

【2006.10.31　本日のウルリッヒ】
　結局、オペラシオン・プエルト事件の問題というのは、ルールを守ってこそ成り立つのがスポーツ競技だというのに、スポーツ団体自らがルールを守らなかったことに、あるんじゃないでしょうかね？（←まだ愚痴っていますよ）。
　ドーピングしたというのは、確かな証拠や（検査結果A、B検体の陽性とか）、本人の告白があってから、審議されるべきものであるはず。それをあやふやなコードネームや、わけのわからぬ会話を確かな証拠としてメディアなどに流したところに、今回の失態があるような気がするのですが。その結果、ツールなどで優勝候補のウルリッヒ、バッソ、マンセボ、ヴィノクロフなどを排除し、代わって得た優勝者が検査結果陽性になってしまったという大恥の事態。メディアの過剰な反応に、「ノーコメント、我々はすべての証拠が明らかになってから審議する」と言えなかったところが、問題のような気がしますが？　まあ、バカンスに入る前のスペインに、仕事を急がせたところが問題なんでしょが（←そういう問題か？！）。
　というわけで、ウルリッヒは今回の事件で大損害を被り、それに関して訴訟を行うことも可能だというスポーツ弁護士の意見がありますが、ウルリッヒはそれを考えてはいず、とりあえず復帰だけを願っているという噂。ま、噂に過ぎませんが。
　レキップ紙によると、ティンコフ・クレディ・システムが、ウルリッヒと契約したがっているとか。ロシア人億万長者のオレグ・ティンコフ氏の望みだそうで、ヨーロッパとアメリカへの史上拡大を狙っていて、タイラー・ハミルトンにも興味を示しているとか。ま、噂ですが。
　ちなみに2004年のブエルタでドーピング陽性反応が出たタイラー・ハミルトン、2年間の出場停止期間が終わっています。オペラシオン・プエルト事件で色濃く名前の出ていたハミルトンですが、スペイン裁判所が捜査書類関係の使用を禁止したために、審議は行われないもよう。
　ま、私は思うんですけどねー、たとえオペラシオン・プエルトでハミルトンのドーピング証拠が挙がったとしても、すでに2年間の出場停止処分を受けているのだから、また出場停止にすることは不可能なんじゃないんでしょか？　ダブル・ジョパティ、人は同じ罪で２度裁かれることはないという法律。それとも、ブエルタはブエルタ、今度は2003年のツール（ハミルトンの場合、2003年のツールのドーピング計画書類があると噂されている）だから、別問題ということになるのかしらん？　またまたややこしくなったかもしれませんねー。

【2006.10.30　本日のウルリッヒ】
　いや～、やっぱり本当に書類の改竄があったのですね、オペラシオン・プエルト！。裁判所に提出されたオペラシオン・プエルトの書類と、スペイン自転車連盟を通してUCIに6月29日に提出されたものは、違った箇所があったとのこと。改竄された文（噂によると、ウルリッヒの個所もそうだったとのことですが、これは噂に過ぎませんので）、判子を捺されていなかった書類、裁判所の認可無しで提出された書類などがあったようです。主任捜査官は11月29日に出廷予定。スイスはウルリッヒの審議会を開くと主張していて、今のところウルリッヒだけが審議にかけられることになっているのですが、このまま行けば、ウルリッヒの審議も無理なんじゃないでしょうかぁ？
　とはいえUCIのマッケイド会長は「事件が封印されたわけではない。我々に提出された書類が使えるようになったら、たとえスペインで法的に終えるまで時間がかかろうと、それから行動を起こす」と主張。それにしても、ツールに間に合うようにと、スペイン捜査局をせかしたのが問題だったような気がする……。

【2006.10.29　本日のウルリッヒ】
　ますますわけがわからなくなったオペラシオン・プエルトですが、スペイン国内でも政治的に揉めているようで、人権侵害に当たると攻撃中のもよう。原因は、元リバティ・セグロスのサイス監督が、スペイン・スポーツ局（？Upper Sports Council＝CSD）が、司法省に認められていない改竄された書類をスペイン自転車連盟に渡した、と訴えたことによるもののようです。これによって、ガルディア・シビルの主任捜査官が、法廷に提出した書類とは違ったものを渡したことで、11月末に法廷で聴聞されるとの話。……って、やっぱり書類を改竄していたのか？！妄想で私が疑ったいた通りだったのかぁ？　
　どうやらウルリッヒは希望が持てそうな状況になってきたはずなのですが、相変わらずドイツ・メディアはなぜかウルリッヒに冷たいです。これでウルリッヒが罪を逃れられるわけではないだの、スイスは審議すると言っているだの、ウルリッヒには詐欺罪の調査が行われているだの、揚げ句の果てに、「今からでも遅くはないから告白すべきだ」という政治家のコメントなんかを載せていますよ、ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ。まあ、なかなか間違いを認めたがらないマスコミはどこの国も一緒ですが、少しは風向きが変わればよいのですが、南無南無。
　おっ、そんなことを書いていたら、ドイツ・メディアで初めて見ましたよ、この単語『Sündenbock』＝『Scapegoat』。バッソも解放された、サイス監督ですら来期もチームを運営することができる、当のスペインは、みんな解放された、ウルリッヒだけが、まだ審議を進めると言われている、という報道。メディアの風向きが変わってきたのかと、ちょっと期待します、南無南無（←祈ってばかりですが）。ただ、バッソとウルリッヒがプロ・チームでスタートするにはDNAテストが必要だと強固に主張しているところもあるようですが（T-モバイルとゲロルシュタイナー！）、スペイン司法局がそのDNAテストを拒否しているということを、正確に報道して欲しいものですよ、ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ。

【2006.10.28　本日のウルリッヒ】
　こ～んな言葉を待っていたよぅ。Bildに掲載されているウルリッヒのコメント「事実から判断して、2007年はすべての状況が明らかになって、僕がスタートできると思ってる。僕はファイターだ。そして、スタートしたら、勝つために全力を尽くすさ！」。ルディ・ペヴナージュは「ヤンは勝てるよ。3つのTTがあり、2つは十分に長い。彼向きだ。彼が出場したら、間違いないく第一優勝候補だ」（はっ！　どこかで聞いたような……。去年のデジャビュ？　いや、毎年のデジャビュか？）。とりあえずは、チームが見つかってツールに出られますように、南無南無。
　ところがいくつかのプロ・チームのマネージャーたちは、ツールに出場するためには、ウルリッヒとバッソはDNA検査を受けて、フエンテス医師のところで保持されていた血液とは一致しないという証明が必要だと主張しているようです（どうやら、ゲロルシュタイナーとT-モバイルらしいぞ）。スペイン司法局が DNA検査は禁止すると言っているのに（スペイン・メディアの報道にすぎませんが）。ウルリッヒとバッソがDNA検査をしてほしいと言っても、必要ないと断られそうなのに（今まで、誰も受けたという話を聞きませんよねー。受ける機会を与えると言っていたスペインも、いきなり禁止すると言い出しているみたいだし）。保管状態さえ、怪しいものなのに。しかも、何故にウルリッヒとバッソだけ？
　ところでスペイン自転車連盟は、裁判所の判断に基づいて、自転車選手の審議会を開かないと決定。巻き込まれた選手たちは、一度も出場停止になっていなかったと、強調しています。今後も活動は自由とのこと。ただ、司法の決定によってまた審議を再開する可能性はあるとしています。
　またイタリア自転車連盟も、バッソに関するドーピング問題は終了と宣言。自由に活動することが許されました。
　ここまで来たら、もうウルリッヒの審議を開くことはできないんじゃありませんかぁ、スイス自転車連盟？
　この数ヶ月、ウルリッヒのママは辛い日々を過ごしているようです。Bild紙に語っています。こんな感じかな。
「世界の終わりみたいよ。ヤンに対して魔女狩りが行われてるわ。まったく理解できない。今、精神科医の治療に通ってる。ステファン（ヤンの兄）も、T-モバイルのメカニックの仕事を失ってしまった。みんながヤンのキャリアを終わりにさせようとしている。メディアが報道しているようにヤンの疑惑が確かなものなら、どうしてすぐに審議会が開かれないの？　ヤンが悪いことができるはずはないわ。スペインじゃ、無罪放免になってるのよ。女性教授がT-モバイルに対する詐欺容疑でヤンを訴えたそうだけれど、T-モバイルはヨーロッパじゃ巨大企業で、ヤンでずいぶんと広告をして儲けていたのよ。彼女は何もわかっちゃいない。メディアを操作したいだけじゃないの。ヤンこそ犠牲者だと思ってる。私はまだ、ドイツが正しいことをしてくれる国だと信じてる。ヤンは強い子よ。もう一度やる気を出して、ファンにそれを証明してくれると思ってるわ」
　というわけで、後はウルリッヒがライセンスをどこかで貰ってチームを見つけるだけになりましたが（そうなのか？　いや、まだなってないんだけどさぁ、早く終了宣言をしてほしいものだ）、ツールに出場できるようなチームが見つかりますように、南無南無。
　ウルリッヒにオファーを出しているフォルクスバンクのマネージャーは「ドーピング疑惑はすべてメディアの報道だけだし、私はまだヤンとは話していない。ヤンにはいつも興味を持っていた。だが、疑惑がクリアーになることが一番大切だ。スポンサーの一番の関心でもある。メディアの報道についてもおかしなところがあり、他のスポーツ選手もいるという話だったが、繰り返し自転車だけが槍玉にあがっていて、我々のスポーツを傷つけている。すべてを明らかにすることの方が必要だと思っている。我々オーストリアも、チームも、ドーピングに反対しているのだ。我々のチームはドイツ・ツアーとツール・ド・スイスを目標にしていてステージ・レースの勝利も目標だ。残念ながら今年は結果が出せなかったが、来年はいいメンバーで目指したい。プロ・ツール入りがゴールだが、閉ざされている社会だから一両日にかなうものではないだろう。スポンサーの問題もあるし、段階を経て目指していきたい」。う～ん、ウルリッヒにオファーを出したというだけで、話題になるわけですから、ヤンはいい宣伝効果ですよね。
　というわけで、オペラシオン・プエルトって、ASOにせっつかれてやったスペインのいい加減な捜査→それに踊らされたUCI→それに踊らされた一部のチーム首脳部（T-モバイルが主犯だ！）→被害に遭った、なぜかスペイン人ではない有名選手（ウルリッヒが特にそうだ！）ってこと？　あんまりな話だ……。

【2006.10.27　本日のウルリッヒ……長文で勝手に妄想してみよう！】
　一体どうなっているのかさっぱりわけがわからなくなったオペラシオン・プエルトですが、スペインEuropa Pressの報道によると、スペイン・マドリッド裁判所は、ウルリッヒを告訴しない、取り調べもしない、証人として喚問する必要もない、DNAテストも必要ない、事件とは関わりがないと決定したとか。マドリッド法廷No.31の調査レポートの内容を掴んだということです。このレポートはUCIにも渡されるだろうとの報道。
　来年のツール・ルートが発表になりましたが、で、ウルリッヒは結局、出場できるんですかぁ？　とりあえず、チームが必要です、南無南無……。長い距離の ITT があり、すでにドイツのコアなウル・ファンは、ウルリッヒ向けだ、いやこのITTは登りがきついらしい、山岳は無理だろうと、騒いでおりますが？
　と、書いていたら、ウルリッヒの状況はまだまだ混乱しているようです。スペイン・マドリッド裁判所マニュエル・サンチェスは「審議No.31、進行 No.4293/06-Hにおいて、ヤン・ウルリッヒは被告ではなく、また追求も行われない」との書状を発行。ただ、巻き込まれた選手たちはみんな、この書状を送られているとか。これはどのようなドーピングからも逃れられるというわけではなく、また将来ドーピング事件で告訴されないというわけではないとのこと（ま、そりゃそうでしょ、殺しのライセンスじゃないんだから）。同時に、DNAテストは必要ないと裁判所は拒否したとの報道もあります。またサンチェス判事は、ウルリッヒは被告ではないのでスペインの書類をUCIが使うのは禁止する、ただし、UCIが独自の知識に基づいて選手たちに懲戒するのは、自分たちの責任でやってくれ、と語っているようです。
　で、スイスはUCIが承認したので、ウルリッヒの審議会は開くと主張しているもよう。今年中には終えたいとのこと（←今年中かよ！）。オーストリアも、 WADAの規則に基づいて審議会を開くだろうとのこ（ヤクシェの場合ですね）。マサック発言の影響の大きさに驚いたのか、「オーストリアはウルリッヒを招待もしていないし、ライセンス提供もしていない。今後ウルリッヒのケースは発展しないことを望んでいる」との発表（←おいおい！）。

　さて、ここから、勝手に妄想してみよう、オペラシオン・プエルトの真相！　どうしてこなったのか、本当はどうなのか、を勝手に推理してみましょう。それぞれの思惑はこんな感じ……？
　まずは、調査に当たったガルディア・シビル＆スペイン自転車連盟の場合。
　明らかに巻き込まれたことが話題になっては困るスポーツ選手たちが沢山いたので、まずは自転車選手たちに注目を集めた（時期的にワールドカップ・サッカー開催時だもんね。ウィンブルドン・テニス開催時でもあるもんね。サイス監督が逮捕されたんだから、自転車界は巻き込まれても文句言えないっしょ、ということでね）。自転車連盟は、自国エース・バルベルデは、早いうちに噂のタネを取り除かなければならないので、早々にクリーンと発表する。自国選手ばかりが噂になっては申し訳ないので、ビッグな外国人選手を槍玉にあげて、注目を逸らせる。JANの字が見つかったから、関連していそうなことは何でもウルリッヒに結びつけてみよう。ジロについてフエンテスが送ったといわれるファックスは、実は本物はコードネームとわけのわからないことが書かれているので、捜査当局で翻訳してマスコミに流しちゃえ。あ、でも、これに判子をついちゃ嘘になるから、やめておきましょうね。あ、ウルリッヒの綴り、間違えて書いちゃったみたいだよ、ま、いいか（スペイン警察の書類は、みんなウルリッヒの綴りが違っている！）。
　フエンテス医師の場合。
　伝手を頼んでウルリッヒからサイン入りの写真をもらって飾って、ビッグネームも顧客だって、みんなに言いふらしてたんだよなー。電話もファックスも盗聴されてるよなー。そうだ、これを利用しよう。誰かそれらしい電話をかけてくれよ（ルディ・ペヴナージュと推測されている人物が掛けた電話、電話番号はわかっているのに、彼の電話と断定はされていないのです。プリペイドによる電話なのかも？　春先はベルギーでレースが行われることが多いので、ベルギー・ナンバーの電話を持っている関係者は多いらしいっす。本当にペヴナージュだったら、T-モバイルを使ってるんじゃないでしょか？　この時点で捜査が進んでいることは、彼は知らないわけだから、隠ぺい工作をするとは考えにくいし）。えっ、ほんとにウルリッヒが関係してるって、みんなが言い出したよ。こりゃ、名誉棄損で訴えられたらかなわないな、一応はあやふやに否定しておこう「名前があがっている選手の中には、私の顧客でない選手もいるし、顧客なのに名前があがっていない選手もいる。私は医師だから守秘義務があり、名前を語ることはできない」。うんうん、こんな弁論でOK？
　スペイン司法局の場合。
　こ～んなあやふやな状況証拠で多くの選手たちを巻き込むなんて、捜査当局も困ったもんだよ。何、UCIの圧力があったの？　UCIは今後いっさい関係するのを禁止する。選手が訴えてるの？　書状を発行しておきましょう。とりあえず、来年半ばまでには捜査を終えなさいよ。あ、UCIは、今後は自分たちの責任でやってね。こっちは巻き込まないでね。それでなくても、みんな訴えるって騒いでるんだから。
　UCIの場合。
　どうしてくれるんだよ？！　面目が保てないじゃないか。マスコミも騒いでるよ。う～ん、審議は進めるように、各国に圧力をかけておこう。バッソとボテロは無罪放免？　スペイン選手も無罪になりそう？　いやいや、一人大物が残ってたよ、良かった。スイスはUCIの本拠地でもあるんだからねー、ここには頑張ってもらおう。ま、無罪放免になっても、名前があがった選手とはプロ・チームは契約しないって方針で、そこんとこ、よろしく。あ、小物とこっそり契約するのは、気がつかない振りをするからねー。
　ま、被害者意識の妄想に過ぎませんがね、ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ。とりあえず、ウルリッヒを放免して、ツールに出場させてやってください、南無南無。

【2006.10.26　本日のウルリッヒ】
　オーストリアのコンチネンタル・チーム・フォルクスバンクが、ウルリッヒにオファーを出しているようです。金額的なことはまだ話し合いがないようですが、まずはウルリッヒが無罪放免になってからとか。お金は大丈夫なのという質問には、個人的なスポンサーが付いてくれる約束があるとのこと。噂では、ウルリッヒにはルドヴィッヒ、クンマー、トチュニックが付いていて、ルドヴィッヒはプロ・チーム・ライセンスを持っているので、コンチネンタル・チームをプロ・チームに組織できる可能性はあるとか。でも、ルドヴィッヒのライセンスって、今年限りじゃなかったっけ？　ま、相変わらずの噂に過ぎませんが。
　オーストリア自転車連盟は、「我々はウルリッヒが来るように招待しているわけではないし、ウルリッヒがライセンスを申請しているわけでもない。マサック氏はルールについて語っただけだ」と発表。実際にマサック氏も「ドイツ・メディアが、もしウルリッヒがオーストリアに引っ越したら、プロ・ライセンスを与えるかと聞いたので、ルールに則って与えるだろうと言ったまでだ」と語っています。というわけで、マスコミが騒いでいるだけだ、とのことでしょう。
　ちなみに、ドイツ・メディアは、オーストリアはヤクシェの審議を開かないと決定したと報道していましたが、実際にはUCIからフランス語とスペイン語の書類70ページ受け取っていて、開くかどうか検討中とか（開かないという見解には傾いているようですが、ま、スペインの書類を使うなという裁判所命令だったら、そうなるのでしょうねー？）。
　ウルリッヒのHPには、スペイン・マドリッドの裁判所がウルリッヒを告訴しないし追求しないと言ってきたとの発表があります。ちゃんと判子とサイン付きだよ、とのことです。ウルリッヒのHPで、ドイツ語の翻訳とともに正式な書状が見られます。
　ところで、バッソはディスカバリーで決まりだろうと思っていたのですが、CSCのリース監督は惜しくなったのか「バッソとはまだ連絡を取っているし、チームの一員だったし、2年の契約をしていた。彼がクリーンだと判明すれば、門戸は開いている」と語ったようですよ。
　追記で、ウルリッヒのマネージャー・ストロウバンドはオーストリア自転車連盟と話したようですが、ストロウバンドは「ノーコメント。メディアは私が何か言うと好きなように書くんだからね」とのこと。オーストリアは「まずはスイスがウルリッヒの審議会を開くかどうか待たなければならない」とのこと。
　ちなみに、ドイツ・メディアでマサック氏が語っているのを読みましたが、「君たち（ドイツ・メディア）が何を聞きたがっているのかわかる。タブロイド紙でセンセーショナルに書き立てるんだったら、何も言わない」と最初に言っていましたわ（笑）。一言言ったために大騒ぎになったんでしょねー。
　おまけで、愚痴ですが。旧リバティ・セグロスのサイス監督は、プロ・チーム・ライセンスを来年も保持できる可能性が高いとか。オペラシオン・プエルトの書類が封印されたためのようです。アスタナを保持するのかどうかは未定。アスタナはライセンスを買い取りたがっているもよう（金額交渉戦略？）。サイスは数週間のうちに答えを出すとのこと。それにしても、フエンテス医師と一緒のところを逮捕されたサイス監督でさえ審議が開かれないようなのに、なぜにウルリッヒだけ責められている？　いや、私は別にサイス監督のライセンスを問題にしているのではありませんよ、ウルリッヒ・ファンなだけですからねー。この事件の基準の無さを言いたいわけですわ。やっぱり大物選手一人を犠牲にして、成果があったと言いたいような気がしますぅ～。

【2006.10.25　本日のウルリッヒ】
　オーストリア自転車連盟のマサック氏が、かっこいいですよ、ｳﾙｳﾙ。「ドイツ自転車連盟の方針というのが、まったくわからない。前会長のシルビア・シェンクは、激しくドーピングを追求したために更迭されて、今はドーピングの証拠もあがっていないのに、ウルリッヒにはライセンスを発行しないと言っている。現法律では、有罪と立証されない限りは無罪だ。もしウルリッヒがオーストリアに住んでいて、ライセンスを申請したら、許可されるだろう」とのこと。ああ、やっとまともなことを言う人が現れたと、感激ひとしお。彼がUCIやメディアに屈しませんように、南無南無……。友人のトチュニックは「彼が近所に住んでくれて度々会えたら嬉しいよぅ」とのこと。
　またスペイン・マドリッドの裁判所は「ヤン・ウルリッヒはスペインでは容疑者ではなく、訴えることはない。スイス自転車連盟は裁判所の書類によってウルリッヒの審議をしてはならない、UCIも同様である」との手紙を送付しました。やったね♪　あとは、それでも審議するとスイスが言わないように、UCIがスポーツ裁判所にこの件を持ち込まないように、容疑がかかっただけでプロ・ツアーからの閉め出しをしないように、と望むばかりですよ。そうそう、ドイツ・ボン警察の調べで、変なものが出てきませんように、南無南無……。
　おまけで、ウルリッヒと同様にオペラシオン・プエルトに巻き込まれて、T-モバイルをクビになったオスカル・セビーリャ、トレーニングを続けていてレースに復帰したいと宣言。全面的に自分を信じてくれるチームなら、コンチネンタルでも構わないとのこと。
　さて、スペイン裁判所から禁止されたUCIは、WADAに助力を求めるとのこと。政治機関のスポーツ機関介入にいつも文句を言っているWADAは、今こそスペインの政府に影響力を使って、UCIを支持すべきだとのことです（責任のなすりつけ合い？）。ちなみに、来年ツールの発表会が26日に開かれますが、ASOはUCI会長の出席を拒否したようです。

【2006.10.24　本日のウルリッヒ】
　ジャパン・カップの話題、色々とありがとうございます。見に行きたかったなあ。ウルちゃんが来たら、文句なしに行くんだけどぅ、WWEでお金を使い果たしちゃったからなあ。
　バッソの話題がここで多くなるのは、疑惑は同じなのに、扱いが国によってこうも違うからでもありますよ。バッソ、際立ったスポーツ選手として、イタリア首相のロマノ・プロディより賞を受けたようです。へえ～～。ドーピング疑惑払拭の助けになりますね。イタリアの首相は、バッソ・ファンで有名。疑惑渦中の時も、慎重に検討しろ、バッソ疑惑は根拠がないように思う、などの発言がありました。UCIのスポーツ裁判所追訴を断念させる戦略でしょうか？　オペラシオン・プエルト、何だかスペインに踊らされたUCIの愚かさが、露見するだけのような気がしません？　こうも虚仮にされちゃったら、反動としてウルリッヒ・いじめに力が入りそうで、怖いですぅ（すでに力が入っちゃってる感はあるけれど）。
　そのバッソ、11月始めに入団チームを発表すると語ったもよう。ディスカバリーも候補だけれど、他にも可能性はあるとのことですが、「ジロとツールに出場してリベンジを果たす」と語っているようで……ってことは？？　オランダのメディアは、すでにディスカバリーと契約したと報道していましたね～。
　対してウルリッヒは、ペヴナージュがイタリアのチームと接触しているという噂（どうやら発信源はベルギーだったもよう）から、一緒にイタリア・チームに行くとの噂もあり（どこやねん？！）。
　ルドヴィッヒ、クンマー、トチュニックと、イタリアでチームを作っちゃうのか？！　ビアンキの時のように？　色々とくっついている人が多いウルリッヒなら（←おいおい……）、可能なような気もしますが、でもプロ・チームとして承認されそうもないよな？　
　ええっと、ルドヴィッヒは、T-モバイルをクビになったけれど、プロ・チーム・ライセンスは彼個人が持っていたのですよね。T-モバイルがその権利を引き継ぐ、買い取る、新しく申請する、とか色々と揉めていて、ルドヴィッヒは裁判さえ考えていると、クビになった時に言っていたような気が……。結局、T- モバイルは新しく申請したのでしたっけ？（←不確か。ウルリッヒがクビになってから、T-モバイル情報を追いかけていないもので）。そういえば、ルドヴィッヒの話題、メディアには全然登場していませんよ。スポンサーさえ見つかれば、彼もプロ・チームができるのかしらん？　申請したのは今年いっぱいだけだったような記憶がありますが。この仕組みも、わけわからんのだが、誰かわかる人、説明してくださいよぅ。
　まあ、このように、メディアがいかに当てにならないかがよくわかりますが（いい話は、ついアップしたくなるんだけどねー）、とりあえず、ウルリッヒにも早くチームが見つかりますように、南無南無。

【2006.10.23　本日のウルリッヒ】
　バッソに対してバロルワールドがオファー。ただオランダのメディアでは、すでにディスカバリーと契約したと報道されています。
　ウルリッヒのライセンスを許可すると公言したオーストリアですが、まだライセンス申請は来ていないとのこと（これを書いている現在の話ですが）。
　ストロウバンド・マネージャーによると、ウルリッヒは近日中にトスカーナで練習を始めるとか。ただし、ルディ・ペヴナージュは同伴しないとの噂。ペヴナージュは、イタリアのチームと契約を結んだとかいう噂（ほんとかよ！）。代わりに、T-モバイルを追い出されたオラフ・ルドヴィッヒ、マリオ・クンマー、ゲロルシュタイナーを引退したゲオルグ・トーチュニックが伴うとかいう噂（ほんとかよ！）。ウルリッヒ、イタリアのライセンスを考えているのではとの噂。まあ、噂にすぎませんが、何にしろ、練習を始めるというのはいいことです。

【2006.10.22　本日のウルリッヒ】
　おお、ようやくまともな人が登場したか？！　オーストリア自転車連盟のルドルフ・マサック、「ヤンがオーストリアに移住してプロ・ライセンスを申請すれば、発行するだろう。自転車選手は聖人ではない。だが、スポーツ選手として、人権を害されてはいけないし、公平に扱われなければならない」と語ったようです。彼はUCIも批判していて「現在まで発表されたことはみんな推測だし、とんでもない状態になっている。UCIは各国の自転車連盟に問題を押し付けているが、イバン・バッソはイタリアでは免罪されたし、ウルリッヒはスイスで追求されているし、イョルグ・ヤクシェはオーストリアで審議が開かれるが、証拠不十分ですぐに却下されている」とのこと。プロ・ツアーについては、30チームで20のレースをするという閉鎖的なものじゃ、3～4年のうちになくなるだろうと語っています。
　ううむ、フエンテス医師と一緒にラボに入るところがビデオに映っている（と言われている）ヤクシェも、無罪放免ですか。結局のところ、オペラシオン・プエルトの嫌疑って、何なのでしょう？（ヤクシェとかボテロとかセビーリャとか、本当に映っていたのか？　それとも、ビデオに映っていたくらいじゃ、ドーピング嫌疑はかけられないということか？←ある意味、そうでしょねー。フエンテス医師は、スポーツ選手を診ていたドクターでもあったわけで、ボテロも彼にかかっていたことを認めているわけですから）。
　ウルリッヒ、結婚式もオーストリアで挙げていますし、新婦の両親は（って、ことは、トビアスのパパ・ママでもあるわけね？）オーストリア国境近くに住んでいるとのことですので、オーストリアに移住する可能性が大か？　ま、新婦も、ガビィさんと住んでいた家よりは、新居の方がいいでしょうしね～。早くチームが見つかりますように、南無南無。
　ところでオーストリアの会長は、Rudolf Massakが正しい綴りのようです。というわけで、訂正。ドイツ・メディアはみんなMassatと綴っていました（う～ん、これを見ても、メディアがちゃんと情報を調べずに、一つが流したことをみんな引用して垂れ流しているだけというのがわかりますよ、ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ）。
　さて、UCIは、バッソの決着が不満の場合は、スポーツ裁判所に訴える権利があると、まだ言っております。「スペインの裁判所の決定は残念だ。500 ページに渡る書類の中の44ページを6月の末に貰ったが、それを使うなと言われている」とマッケイド会長は語っています（ところで、正式な書類が出来たのは7月に入ってからですから、実はこの44ページ分は正式なものではなかったと判明しているのですよ、ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ）。
　プロ・チームの暗黙の了解で、オペラシオン・プエルトに名前の挙がった選手を雇うのはやめましょね、ということになっていますが、これについてプロ選手協会（CPA）が反発。「支離滅裂で不適当なものだ、何人かの選手は法律違反したかのように起訴され、何人かは巻き込まれていてもレースに出ている」とコメント（そういえば、名前は挙がったのにチームが決まって来期は移籍する選手もいましたねー、パオリーニョだっけ？）。撤廃をよびかけ、来年シーズン前までに解答を要求したようです。マッケイドは取り決めを撤回することは間違いだと語っていて、「選手協会の言っていることはわかるが、現在の状況、自転車界が面している困難な状況で、スポーツの真実性を取り戻すために現実的にならなければならず、最善を尽くさなければならない。プロ・チームは合意しているし、みんながそれを守ってくれると信じている」とのこと。（ところで、積極的に支持しているのは、T-モバイル、ゲロルシュタイナー、そして、フランスのチームでしたね～。【2006.10.16　本日のウルリッヒ】その３）とその４）を参照して、とチラッと書いておこう）。
　マッケイド、ウルリッヒのプロ・ライセンスについても「嫌疑のかかっている選手にライセンスを発行するのを、それぞれの国は熟考すべきだ。ウルリッヒが他の国に行ってライセンスを取ろうとしたら、決定はそれぞれの国にあるが、スイスではオペラシオン・プエルトの審議が開かれる途中だし、ドイツでは詐欺嫌疑の調べが行われているとのことを考慮しなければならない」と発言。UCIの圧力にオーストリアが屈しませんように、南無南無……（スイスは、どうみたって屈したとしか思えないよな～。ウルリッヒのライセンスは発行すると言っておいたその直後に、正式書類が来たので（実際にはUCIが判子を捺しただけ）審議する、スペイン、ドイツから更なる書類を待っている、なんて発表してるんだから）。
　ウルリッヒ、クレーデンの結婚式に出る予定でしたが、花嫁花婿以上に注目を浴びる可能性があるので、断念したとのこと。うっ……可哀想……。

【2006.10.21　本日のウルリッヒ】
　「ウルリッヒはスイスから逃げたけれど、ドーピング審議は免れない」という多くのメディアの報道。ううむ、ウルリッヒがスイス自転車連盟からの脱会を決意したのは、扱われ方が不当だから連盟を信じられない、という理由なのですよ。別にドーピング審議を逃れようとしてのことではありません。この報道の仕方では、まだまだ不当に扱われていますよ、ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ。
　スイス自転車連盟は「書類が揃い次第、ウルリッヒの審議を開始する」との繰り返し。「スペイン裁判所の決定は、スペイン国内のみに通用することであって、スポーツ裁判には関係がない。我々はまだスペインとドイツからの書類を待っている」とスイス・オリンピック協会のベルンハルド・ウェルテンは語っています。ただし、いつ届くかわからないとのこと（←おいおい！）。ちなみに、スペインの裁判所は、スポーツ裁判でも、オペラシオン・プエルトの書類を用いることを禁止しているんですけれどぉ？　これ以上、書類を渡すつもりはないと公式に言っているんですけれどぉ？　もちろん、開かれた審議の結果では、ウルリッヒがもう一度スイスにライセンスを要求することは可能だそうですが。
　ちなみに、ドイツ自転車連盟は、ウルリッヒにドイツのプロ・ライセンスを発行することは考えられないと表明したようです（←おいおい！　まだ何も審議が開かれていず、結論も出ていず、ウルリッヒが申請もしていないのに、この表明をするのは、それこそ不当な扱いじゃないかえ？）。
　こういった報道を見ていると、確かに自転車連盟のウルリッヒに対する扱いは、不当なもののように思えてきますよ。もう明らかに有罪を決めて、審議をしようとしているような……？
　ただ、Bildによると、ウルリッヒがオーストリアでプロ・ライセンスを申請すれば発行すると、オーストリア自転車連盟のルドルフ・マサックが語ったとか。ウルちゃんにチームが見つかりますように、南無南無。
　なお、スペイン自転車連盟は、オペラシオン・プエルトに巻き込まれている選手の審議をしないことにしたとの噂でしたが、決定はまだされていないようです。審議するかしないかを決定するには、まだ数週間かかるとか（←おいおい周囲の様子見ですか！）。

【2006.10.20　本日のウルリッヒ】
　しばらく武道館で騒いでいた間に、色々な動きがあったようで。
　まずは、【2006.10.17　本日のウルリッヒ】に書いたように、ウルリッヒ自身もHPで、ビルジットはT-モバイルと契約している、自分は彼女の解雇をメディアで初めて知ったとコメント。実際に、新生T-モバイルはビルジット・クロムさんに契約を申し出なかったようです。彼女をウルリッヒが解雇したとの報道を受けて、新妻が嫉妬していたからとか、ビルジットはすご～く気難しい女性で、ヤンとはこの数年揉めていたなどと、噂を立てられていたのでした。ううむ、ビルジットさんも大変な状況ですのぅ。
　さて、CSCに残りたいと語っていたバッソですが、CSCとは正式に契約解除となったようで、ディスカバリーのブリュイネル監督は、ブエルタ期間中にバッソとコンタクトを取ったことを認めています。正式なオファーはまだ出していないとのこと。ただ、バッソに対する興味は語っていますし、オペラシオン・プエルトの影響で、放免になった選手すら出場しては行けないという規定は不当だと語っていますから、正式なオファーを出すのも時間の問題と考えてよいでしょう。
　対して状況が反対なウルリッヒですが、バッソの無罪放免に対しては、自身のHPで喜んでいます。自身の状況について語らないのは、どういった状況に置かれているのか理解するのが困難だから、新聞の嘘の報道に辟易しているから、一々反論していてはきりがないし、できないからだとか。バッソとはこの数週間お互いにコンタクトを取っていたから、彼の無罪放免には非常に満足しているとのことです。
　で、ウルリッヒはスイス自転車連盟にプロ申請はしないと発表。個人の権利とプロとしての自由を著しく傷つけ、何ヶ月もの間辻褄の合わない話をメディアに発表し続けイメージを傷つけられた、苦情を言っても取り合ってもらえなかった、従って、スイス自転車連盟、オリンピック協会に対して信頼を持てない、との理由。損害賠償を起こすことも考えているとのこと。ただし、これは引退するということではなく、他の自転車連盟所属することを考えているようです。その場合は、スイスから引っ越すもよう。「ウルリッヒはザラさんとスイスで結婚したわけではない。新チームが決まったら、トレーニング・キャンプに入る」と、マネージャーのストロウバンドの言葉。新チームが決まりますように、南無南無……。
　もっとも反ウルリッヒ・キャンペーン（？）を繰り広げているメディアは、「ウルリッヒ、プロライセンスを失う」とか、「ウルリッヒ、パニックに駆られての行動」とか書き立てているようで、ウルリッヒを雇うチームはもうないから、引退すべきだなどの元サイクロ・クロスの選手のコメント、元チーム・ドクターなどのコメントを掲載しているようです。ううむ、ウルちゃん、このまま汚名を掛けられたままではいけませんよぅ、頑張れ！
　なお、スイス自転車連盟は、ウルリッヒの宣言に対し「ドーピング疑惑は、ウルリッヒがスイスのライセンスで走っていた時のことだから、審議に影響はない」とコメント。
　ま、ウルリッヒが怒るのも無理はなく、どうやらスペインでも、司法局の命令に従って、オペラシオン・プエルトで名前が上がったスペイン人選手に対する審議は行われない予定で、彼らは来年も走ることができるようになる見込みとか。なお、ウルリッヒは、スペイン警察の報告には嘘があると、ずっと申し立ています。

【2006.10.17　本日のウルリッヒ】
　バッソはディスカバリー、ミルラムからオファーがあるようです。本人としては、CSCに残りたいとレキップ紙で語っていますが、さて、どうなりますか？
　対してウルリッヒは、カムバックはもう考えていないという報道がされています。理由として、彼を支えていた物理療法士のビルジット・クロムさんを解雇したからとか。またも、Süddeutsche Zeitung紙の報道です。でも、ちょっと待ってくださいよ、ビルジット・クロムさんは、確かに2003年のウルリッヒ復帰を支え、ずっとウルリッヒのそばにいました。ウルリッヒが個人的に雇っていた時期もありました。しかし、T-モバイルに復帰してからは、雇っていたのはT-モバイル・チームであり、お給料はT-モバイルが払っているはずです（状態としては、ウルリッヒの個人療法士ということですが、彼女自身は、他の選手の頼みがあれば他の選手も診るし、料理を作る手伝をすると語っていました）。ゴッデフロート時代も、彼がクロムさんについてとやかく言っているコメントがあります（非常に優秀な女性で、みんなとも上手くやっているけれど、私としては女性は家にいるべきだというコメント←ちょいと時代錯誤ですが）。また、今年ウルリッヒがツールからはずされた時も、その時のマネージャーのオラフ・ルドヴィッヒが、ビルジットは必要な女性で、ツール・チームに残っていてほしかったが、彼女が考える時間がほしいといって帰っていったと語っています。つまり、正確には、ウルリッヒ自身が彼女を解雇したりはできないのでは？？（ま、T-モバイルがもう彼女を雇うことはないでしょうが）。ウルリッヒ・マイナス・イメージ・キャンペーン、ついにこんなことまで言われるようになりましたが、ウルリッヒ、そろそろ反撃を開始しないと、引退まで持っていかれちゃいそうです。復帰する宣言を、もう一度やってくれい！
　ところで、UCIのマッケイド会長は「ランディスの事件は世界的にはオペラシオン・プエルトよりも打撃を与えたが、オペラシオン・プエルトはドーピング陰性の結果が出ている選手も非常に上手な方法で逃れているとわかって、自転車界にはもっと打撃を与えた」と語っています（←おいおい！）。「我々はツール・スタート直前に44ページからなる書類をスペインから受け取った。このリストによって、ツールにスタートする選手10人をピックアップした。スペインの調査で彼らが関わりがあるとされたので、彼らはチームから除外された。その後500ページに渡る書類を受け取り、3つのタイプに分けた。非常に深刻に関わっていると思われる者、部分的に関わっている者、実際には関わっていない者に」とコメント。ううむ、この分け方も、非常にいい加減だったような気がするのは、あるいは、面目を保つためだったような気がするのは、被害者意識でしょうかね？？？
　そのウルリッヒ、今月末のクレーデンの結婚式にはやって来るとの噂。

【2006.10.16　本日のウルリッヒ】
　相変わらずドイツ国内で続いているウルリッヒに対するマイナス報道、ARDのスポーツショーにも登場したようです。HPでウルリッヒがした反論を紹介してはいるものの、Süddeutschen Zeitung紙が報道した、マドリッドのホテルPio XIIでウルリッヒが泊まっていた可能性がある、EPO摂取を消す試薬を使った可能性がある、との報道がなされたとか。El Pais紙のジャーナリストもウルリッヒ・ドーピング説を語っているようです（しかし、El Paisは、真っ先にウルリッヒ・ドーピングと報道したスペイン紙だからねー。あくまでその説に固執してるわなあ）。
　ちょいと文句を言っておきますが、ホテルに何度も泊まっていたという以上、日VeloNews: The Journal of Competitive Cyclingにちはわかっているはずでしょう？　それを明らかにしてほしいものです。それがなければ、ウルリッヒ側も反論のしようがないじゃないですかぁ？　ちなみに、フエンテスのラボで発見されたJANと書かれた血液バッグについていた日付のうち、2つは、アリバイがあることがわかっていますよ（以前にもこのコーナーで書いていたと思うが、1つは南アフリカから帰る飛行機に乗っていた日にち、1つは健康チェック・キャンペーン・イベントに登場しいていた日にちだったのです。もっとも、この日にち、マスコミで取り上げられたのは1度だけ…… ウルリッヒ・ファンからの反論があって、うやむやになったんじゃないかと、勘ぐってしまいますよ）。
　それにしても、どうしてウルリッヒだけに集中するのでしょうか？　他に名前の挙がった選手たちについては、まったく無視されているのは何故？
　被害者意識で勘ぐるなら、ウルリッヒ・マイナス・イメージ・キャンペーンとして考えられる理由は、その１）オペラシオン・プエルトの成果がまったくあがっていないために、音頭を取ったUCIは何としても誰か、特に大物を一人犠牲にして、それで成果があったと一件落着にしたがっている。バッソの問題について、UCIはイタリア自転車連盟にかなり圧力をかけていたが、結局取り合ってもらえなかった。コロンビアなどの他の国も然り。今、唯一可能性があるのが、ドイツ国内で逆風の吹いているウルリッヒである。その２）UCIの本拠地はスイスであり、一番圧力がかけやすい（どうも、スイス自転車連盟の混乱した報道とか、豹変した態度とかを考えると……？）。その３）ウルリッヒを解雇した以上、T-モバイルは正当性が必要である。実際、解雇当初は、かなりの批判が来ていた。その批判を押さえ込む必要がある。T-モバイルは大企業で、かなりのメディアのスポンサーである（実際、ニュースサイト、自転車関係サイトを回っていると、T-モバイルの広告に必ず出会うんですからねー）。その４）ウルリッヒ（バッソ、マンセボもそうでしょうが）に復帰してほしくないプロ・チームがかなりある。ツールでぶっちぎりに勝つ外国人選手たちがいては困る国とか（どことは書きませんが、って暗に言っているようなものか）、予算の関係で大物を雇えないチームとか（どことは書きませんが、ってこちらも同様ね。ドイツの大スターがいなくなったら、うちの若手にもスポットが当たるわなー、なんて考えているとか？）。こういった種々の利害が一致しての結果ではないでしょかねー、と被害者意識で推測する。
　さて、孤軍奮闘しているウルリッヒ、ファンとしては、諦めないで、反撃してほしいものです、南無南無。

【2006.10.15　本日のウルリッヒ】
　な～んだか終わりまでぐだぐだしていたプロ・ツアーのようですが、最終戦のベッティーニとディルーカは、女性ファンを萌えさせたか？　
　とはいえ、ここはウルリッヒのコーナーです。ウルリッヒのHPには、一連の報道についての発表が。「メディアの報道により、ウルリッヒはスイス自転車連盟がドーピング事件の調査を続けたがっていると知ったが、今に至るまで、実際にはウルリッヒの審議は何も行われていなかった。スイス自転車連盟は金曜日に、 UCIより数週間前にウルリッヒ審議に関する完全な書類を受け取ったと発表している。この発表は今までの発言と矛盾しているし、明らかにUCIが書類に判子を捺してスイスに渡しただけである。スイス自転車連盟は間違った印象を与えている。実際にはスイス自転車連盟は、ウルリッヒに対してどんな懲戒訴訟も開始していない。また、スペイン検察局は所謂オペラシオン・プエルトに対して、どのプロ選手も訴えてはいない。スペイン当局は、オペラシオン・プエルトの書類をUCIや自転車連盟が使用することは違法であると禁止している。従っていくつかの自転車連盟は、プロ選手に対する審議を取り下げた。ウルリッヒは自転車連盟がマイナスのイメージを植え付けたことに対して抗議する」といった内容。
　ウルリッヒの弁護士さん、頑張って反撃してください、南無南無……。それにしても、ウルリッヒに対する他国と違うこの扱いは、UCIの本部がスイスにあるせい？（←まだまだ勘ぐっていますよ）。
　お、久し振りに反ドーピング・アイドル・ヴェルナー・フランケ博士の名前が！
ドイツの新聞Süddeutschen Zeitungは、ウルリッヒがフエンテス医師とコンタクトを取るのに、4つの電話、3つの携帯電話を使い、1つのネット・ナンバーを使っていることをスペイン捜査局が把握していると、報道したようですが（ちょいと大袈裟じゃないかえ？！）、この情報はドイツ捜査局、スイス自転車連盟から出されたものではなく、フランケ博士が独自にスペインに渡って得たものだったとかいう噂（おお！　そうだとしたら、まだ頑張っているのですねー。ちなみに、私の偏見と断っておきますが、この博士、旧東ドイツ出身者を目の敵にしているようですよ）。噂に噂を使って反論するのもなんですが、スペインが情報を凍結すると決定した今、フランケ博士の情報源には、やや疑いを持たざるを得ませんよ。
　また、スイス自転車連盟の発言にも、かなり矛盾があるとcycling newsの報道。ロレンツ・シュレフリの「時間がかかるが、ウルリッヒを追求するのに十分な証拠があると思う」とのコメントが報道されていたり、「ウルリッヒはチームがありさえすれば、ジロ・ディ・ロンバルディアにすら出場できた。ウルリッヒに対する審議はないだろう」とのコメントが報道されたりしているようです。ボン検察局の調査している詐欺疑惑も、難航しているとの噂。う～ん、もうわけわかりません。とりあえず、早く無罪放免になるように祈っておこう、南無南無。

【2006.10.14　ちょいと腹が立っているので、長文になってしまった】
　「ウルリッヒのドーピング疑惑に新たな証拠が」とドイツの新聞Süddeutschen Zeitungが報道。9月にドイツ捜査当局がスペインを訪れた時に明らかにされたものだということで、内容は、「ウルリッヒは何度もマドリッドに訪問し、主にホテルPio XIIに滞在していた。その時の写真が撮られていて、捜査に関わっていたものが改めて識別する必要がないくらいの頻度だった。フエンテス医師とウルリッヒの関係は2003年から続いていて、フエンテスのオフィスには、ウルリッヒのサイン入りの写真があった（日付が2003年のものだったのか？）。フエンテス医師のラボ捜索の時、フエンテスの2人のアシスタントが「JAN」と名前の付けられた血液バッグを破棄しようとしたが、警察はそれを押収した。ウルリッヒはフエンテス医師に基本料金6万ユーロ払っていて、それ以外に別料金として3万ユーロを2回に分けて払い、トータル1万2千ユーロ払った。その金は仲買人を通して個人的に払われている。すでにウルリッヒのDNAを捜査当局は手に入れている」といったもののようです。
　う～ん、どうしてドイツではウルリッヒの風当たりはこんなに強いんでしょうね？　バッソが無罪放免になって、ウルリッヒの審議を開始する予定がある（まだこの段階なのに）という発表がなされた時に、この報道とは？　ウルリッヒだけは復帰させたくないという、誰かの大きな意図があるようにしか思えないのですが？（←被害者意識丸出しですが）。
　さて、これに一々反論していても仕方がないような内容なのですが、一応は、しておきましょうか（←するのか？！）。
　相変わらず、根拠がない報道で、リークという形で、情報源が明らかにされていません。ウルリッヒ、そりゃ、マドリッドに行くこともあるでしょう。ただ、頻繁に訪れていたのなら、訪れた日にちさえわかれば、反論することは可能なはず。その日にどこにいて何をしていたのかは、私が反論しましょう！（←おいおい！　いや、ウルリッヒ・ストーカーですから。2004年8月から、毎日のようにウルリッヒ情報を発信していたんだもんなー）。
　ウルリッヒのサイン入り写真なんて、会ったことがあろうがあるまいが、誰でも手に入ります。そこに医師の名前が書かれていたとしても、「フエンテスへ」って書いてちょうだいと頼まれたら、当然そうします（私だってそうするんですからねー）。「愛を込めて」とか、「感謝を込めて」なんて言葉だって、入れてくれと言われたら当然入れますよ。例えば、初めて会った人に、あるいは会ったことがない人に、感謝を込めてなんておかしいとは思わない。ファンであることに感謝を込めるって意味なんですから。むしろ、オフィスにサイン入りの写真が飾ってあったってこと事態、医師のデモンストレーションとしか思えないのですが？（料理店なんかに、スターのサインが飾ってあるのと同じよねー。そんな料理店に行ったことすら忘れている、あるいは行ったことすらない、という場合が多いんですからねー）。実際の顧客だったら、写真なんて飾らないんじゃないですかぁ？　違法行為をしているというのに？　顧客がオフィスに写真を飾ることを許さないんじゃないですか？
　コードネーム「JAN」がウルリッヒだとは確定できていないはずだし、金銭については、仲買人を通じて手渡しで払われたものなら、どこに正式な記録がのこっているのだ？！
　ツッコミどころ満載の報道のような気がするのですが、こんな報道をされてしまうなんて……。
　ツッコミどころ満載の報道をもう一つ発見。書類に判子がないだの翻訳者のサインがないだのと騒いでいたスイス、ウルリッヒの審議を進めることになったけれど、結局はスペイン捜査当局の判子は貰っていず、書類はUCIがその書類を証明して送り返しただけだったとか？！　これが本当なら、事態はやっぱりな～んにも変わっていないということなんですけどぅ？

　バッソはリース監督と話し合いを持ち、ジロ・ディ・ロンバルディアには出場しないようです。イタリアの裁決にCSCは満足しているものの、バッソのチームでの将来についてはこれから話し合いがなされるとのこと。バッソはフエンテス医師とは関わりが無く無実であるという証明を積極的に為さなければならないというリースの姿勢は、変わりがないとのことで、現在のところサスペンド状態のままで、チームに残るかどうかは今後の様子を見てからとか。これを受けてか、ディスカバリーがバッソ獲得に動いているという噂があります。
　さて、スイスの方は、ウルリッヒの聴聞会を開く予定はあるけれど、いつかは未定とか。問題はUCIではなくスペインの司法局で、まだ書類を待っている状態とのこと。なお、レキップ紙によると、担当裁判官のアントニオ・セラーノが11月3日に休暇から復帰するので、スペイン司法局の方針が変わるかもしれないとのこと。
　う～ん、長引かせてウルリッヒが年を取って引退するのを待つっていうのは嫌ですよぅ。なお、聴聞会が開かれる可能性がある（まだこの段階なのに）というだけで、ドイツ・マスコミの中には、ウルリッヒのキャリアの終焉と報道しているところもあり、相変わらず可哀想な扱いですわ。
　ゲロルシュタイナーのマネージャーのハンス・ミハエル・ホルチャーは「オペラシオン・プエルトはまだ終わっていないし、無駄だったとは思わない。ウルリッヒの事件はスポーツ裁判所で裁かれるべきだ。ウルリッヒが完全に白と判明するまでは、どのチームも契約すべきではない」と厳しい発言。
　付け加えて、AG2Rはマンセボのレース復帰を許さない模様。解雇も考えているようです。
　最近ず～っと愚痴っておりますが、またまた愚痴っておきますよ。オペラシオン・プエルト、当初は200人近い選手が関係していると大騒ぎされ、それが 50人ほどに減り、それらの選手名が公表されると報道されたのに、今にいたるまで、ツールの直前に報道された以上の名前は上がっていません。UCIも、選手名を公表すると言っていたのが、各国の自転車連盟に書類を回して判断を任すと言ったり、その判断が不服だったらスポーツ裁判所に申し立てると言ったりで、姿勢が一貫していません。名前が上がっていたのに、書類が来ていないと言っている国もありました（もう届いたのか、ヤクシェのオーストリアとアラン・ディビスのオーストラリアは？　彼らがどうなったかの報道もないし。まさか、オーストリアとオーストラリアを間違えたわけではあるまい？　日本人じゃないんだからねー）。
　結局、コードネームと選手を結びつけることができない場合が多かったということではないでしょかね？　ということは、結びつけられた選手だって、適当だったって可能性がありますよねー。解決策として、名前が上がった選手とはプロ・ツアー・チームは契約しない、出場させないというのは、あまりにもひどいことではありませんかね？　本当に無実なのに、レースにも出られず、職を失ってしまう選手だって、いるかもしれないんですから。ちょっと怒っておきますよ。

【2006.10.13　本日のウルリッヒ、ちょいと長文の感想もあり】
　とりあえずは、今後審議が再開される可能性は残しつつも、イタリアはバッソの血液ドーピング疑惑却下を決定したようです。これを受けてバッソは「すごく満足している。今週のジロ・ディ・ロンバルディアに出る準備は出来ているが、出られるかどうかはわからない。まずはリース監督と話さないといけない」と語ったもよう。後はUCIがスポーツ裁判所に訴えるかどうかですが、バッソの弁護士も「却下は当然のことだし、これで事件が終わってくれることを望んでいる。バッソはできる限り早くレースに復帰することを希望している」と発表。
　おや、ウルリッヒの方は、判子がないだの誰が翻訳したのかわからないだのと文句を言っていたスイス自転車連盟が、ようやく動き出したようですよ。書類を FDB（スイス・オリンピック反ドーピング機構）に渡したとのこと（つまりは、正式な書類、判子があって翻訳者のサインがある書類が来たってことでしょか？　あるいは原本が来たってことでしょか？）。詳細はわかり次第付け加えます。
　ウルリッヒの場合はドーピング陽性の結果はないけれど、不当な手段による収入があったという証拠が出る可能性があり（←ドイツ・ボン警察の調査はこの点だった）、ドイツ、スペインから書類や証拠が届き次第、専門家による協議があるもよう。スイスはすでに8月からずっと、ウルリッヒの審議は開く予定だといい続けていましたから、当然といえば当然でしょうが、まさかウルちゃん、フエンテス医師の領収書なんか、残してなかったでしょうね？　そこまでおバカだとは思いたくないよな～、2ヶ月ほどあったんだから、みんな始末してるだろうな？（←おいおい！）。スペインの司法局は、これ以上書類や証拠を送ることはないと言っていたから、心配なのはドイツの方ですねー（← おいおい！）。
　さて、もう少しﾌﾞﾂﾌﾞﾂ愚痴っておきますと、スイス自転車連盟のHPに発表されたウルリッヒ・ドーピング審議会の話、ドイツ語でいまいちよくわからなかったのですが、cycling newsの英語で読んでも、やっぱりよくわかりませんよ。スイスは完全に公的な書類を世界選前に受け取ったと発表（スイス自転車連盟のロレンツ・シュレフリが走り回っていたのでしたねー）、ただ同時に、スペイン、ドイツから更なる書類を待っているとも発表しています。ドーピング問題なので、これ以上情報を出すことはないので、そこらへんを理解してほしいとの声明。
　スペイン司法局は、これ以上書類を送ることはないし、オペラシオン・プエルトの証拠は不確かなので、スペインで調査が終わるまでは選手の弾劾に使うなと指示しています。もっとも、これはスペイン国外に対する指示なので、法的効力はないでしょう、たぶん？　
　さて、ここから適当に推量しますに（推量ですよ、あくまで）、UCIはスイスがウルリッヒに対してドーピング審議会を開かないのなら、スポーツ裁判所に訴えると主張していましたから、その圧力もあって、スイスは審議会を開くことにした可能性があるか？　もっとも、ウルリッヒはバッソと同じくオペラシオン・プエルトの目玉（？）でしたから、スイス自体も審議会は開くだろうと言い続けていましたが、バッソが放免になった今、慌ててこういった発表をするのは……？　あるいは、オリンピック反ドーピング審議会に書類を回したから、後はスイス自転車連盟の責任じゃないよ～という、ややっこしい問題からの逃れ？？
　現在の状況証拠だけでは、ウルリッヒをドーピング有罪にするのは不可能に見えます。新たな証拠が出てくれば話は別ですが、これだけでウルリッヒが有罪になったのなら、やっぱりUCIはウルリッヒ一人を犠牲にして、オペラシオン・プエルトを終わりにしたいと思っているのでは、と勘ぐってしまいますよ。みんなが無罪放免になったら、一体何だったんだということになり、面目が保てませんものねー。
　というわけで、ウルリッヒ・ファンとしてはなんだか腹立たしい事態なのですが、ここはとやかく文句をつけていたスイスの公平さに期待して、ウルリッヒの弁護士の辣腕に期待して、晴れてウルリッヒが無罪放免になることを期待します、南無南無（←一応、祈っておこう）。
　ところで、ウルリッヒに対する偏見をマスコミに語っていたスイス・ドーピング審議会のゲルハルト・ウォルターは、審議の担当にはならないのでしょうね？　彼はツール・ド・ロマンディとジロのウルリッヒのITTの結果を見て、「やっぱりウルリッヒはドーピングしてると思ってたんだよ」なんておバカなコメントをしていたのでした。ちなみに、あたしゃロマンディのITTのウルリッヒをビデオで見ましたが、3.4KmのITT、狭い道とカーブも多く、ウルリッヒは体重オーバー（！）を別にしても、明らかに調子を試している様子で軽く流していましたよ。これとジロのチーム初勝利がかかった得意距離のITTを比べられてもなー、と思いましたわ。ロマンディからジロ、ウルリッヒがどれだけ練習を重ね、絞ってきたかがよくわかります。ツールじゃ本当に絞って、完璧な状態になってたのにね～、悔しい（←まだ言ってるよ）。

【2006.10.12　本日のウルリッヒ】
　イバン・バッソの決定は、木曜日か金曜日になりそうとのことで、少々訂正。イタリアはスペイン裁判所から、「オペラシオン・プエルトの書類で名前があがっている選手たちが、正しく認識されているかどうかは確証がない、UCIにこれ以上書類を送るつもりはない。イバン・バッソは捜査の対象ではないし、起訴もしない」との通達を先週に受けたようで、追求なしの決定が出ることは確実のようです。
　このところず～っと愚痴っておりますが、まだまだ日記で愚痴っておきますよぅ。

【2006.10.11　本日のウルリッヒ】
　ディスカバリーのブリュイネル監督は「ウルリッヒはワールドクラスの選手だが、我々のチームはすでにメンバーがほとんど決まっていて、彼が入る予定はない」と噂を否定。とほほほ……ウルちゃんにチームは見つかるのでしょうか？
　プロチーム首脳部の中にも温度差があるようで、FDJのチームボス・マルク・マディオは「ウルリッヒはアームストロングと同様にすぐに忘れ去られるだろう（←おいおい、アームストロングもかよ！）。ウルリッヒ、バッソ、マンセボはDNAテストを受けてクリアになるべきだ。彼らが本当のことを言っているのなら受けられるし、嘘ならもう消えろ！」と厳しい言葉。
　とはいえ、スペインの裁判所はオペラシオン・プエルトの書類がリークされたことに不満を抱いていて、書類はフエンテス、バトレス、ラバルタの罪の追求に使われるべきであり、スペイン選手の追求に使われるべきではない、UCIの関与は拒否すると考えているとか。これ以上UCIに書類を渡す予定はないようです。マノロ・サイス監督の裁判聴聞は10月18日に行われる予定で、裁判官は8人のアスタナ選手の勝訴を認めた裁判官の予定のようです。
　スペイン裁判所はスペイン自転車協会、UCIの選手を処分したやり方が、時期尚早でありコードネームなどの不確かな証拠に基づいていると考えていて、マスコミへのリークはスペイン自転車協会がやったと考えていて、不快に思っているとの噂です。
　法的には、ウルちゃんは勝訴しそうですので、ウルちゃんにチームが見つかりますように、南無南無……。やっぱりUCIの勇み足じゃないですかぁ～？
　なお、スペイン裁判所のカルロ・ヒメネス・セガダ裁判官は、オペラシオン・プエルトのどんな情報もイタリアでの選手の追求に使用してはならないとの通達を、イタリア自転車連盟に送ったようです。これを受けてイタリアは、イバン・バッソとBirilloのコードネームを結びつけるには証拠が弱いと、バッソの件を却下したとかいう話。バッソは、ジロ・ディ・ロンバルディアで復帰するという噂があります。ううむ……。スイスは……審議会すら開かれていないのですよねー、ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ。何とかしてくれぇい！！

【2006.10.10　本日のウルリッヒ】
　金食い虫のウルちゃん（←おいおい……）に、来期のチームはあるのでしょうか？　スペインの新聞はディスカバリーがウルリッヒと交渉と報道したようですが、ウルリッヒのマネージャーのストロウバンドは、その噂を否定。アスタナ、ミルラムと、噂のあがったチームも否定していますから……とほほほですわ。
　ウルリッヒの審議会は開かないとスイスが言っているのに、UCIがオペラシオン・プエルトで名前が出た選手は出場させないと言っているせいですよ、ひどい話です、ﾌﾟﾝﾌﾟﾝと、ちょっと怒ってみる。このまんまでは、ほんと～に泣き寝入りをしなければならない選手が出てきそうですよ（ウルリッヒの場合だけじゃなくてね。確かな証拠がないから処分しないよとそれぞれの国が言っても、UCIが許可しないんですからねー）。
　ちょいと愚痴。ウルリッヒ・ファンとしては、ﾆﾔﾆﾔ笑いながら山を登るバッソは腹立たしいし、傾きながら走るマンセボも憎たらしいけど、やっぱり彼らと共に激しい争いを繰り広げているウルリッヒが見たいと思った今年のツール……。あやふやなコードネームとか、明らか～に盗聴されていることがわかっていてファックスを送ったり話したりしているフエンテスの記録とかで、判断してほしくはないと思う、ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ。このまんまじゃ、来年のツールは明らかにヴィノクロフの一人勝ちのような……。

【2006.10.09　本日のウルリッヒ】
　オペラシオン・プエルト、これが結末なのですかぁ？　スペインの裁判所は、スペイン自転車連盟に、書類に名前の挙がっている選手に対し、その正式書類を処分に使うことは禁止すると通達。UCIに対しては、これ以上情報を与えること、直接に書類にアクセスすることを禁止すると通達。で、本件は来年の6月までは調査の段階で、開かれないとか。やっぱりわけわかりませんよ。つまりは、書類が足りないとか、判子がないとか、ｳｼﾞｬｳｼﾞｬと文句を言っていたスイスにはこれ以上書類が渡らないということであり、ウルリッヒの審議は開かれないということになるのでしょうか？？　とりあえずは、ウルリッヒを雇ってくれるチームが見つかりますように、南無南無です。
　そんな中、バッソは10月末には結論が出るのではとの噂（スペインからの書類追加を待っているとのことでしたが、もう来ないわけですもんね？）。CSC リース監督は、バッソとは連絡を取っている、門戸は開かれていると語っていますが、バッソにディスカバリーが急接近しているとの噂。

【2006.10.09　本日のウルリッヒ】
　解雇されたウルリッヒと一緒にトレーニングしていたために、T-モバイルから契約解除されたステファン・ヴェズマン（そうなのか？）、ヴィーゼンホフとの契約が決まったとの話。う～ん、ウルちゃんと一緒にディスカバリーに行くと思っていたのですが（希望的観測ね～）、待てなかったのねん？　

【2006.10.08　本日のウルリッヒ】
　「証拠が何もないのに、メディアでは僕のことが書かれ過ぎてる！」とウルリッヒはHPで反論。また自転車に集中してトレーニングしてるよ、とのことです。家宅捜索でハネムーンは中止させられたけれど、ザラとはステキな数日を過ごせたし、お祝いを言ってくれたファンに感謝している、みんなの支えがすごくありがたいよ、とのこと。
　ウルリッヒのマネージャーのストロウバンドによると、ウルリッヒは来年も走るつもりだし、ライセンスを申請するつもりだとのことで、頑張れ、ウルちゃん！
　なお、マドリッドの裁判所はスペイン自転車連盟に、事態が明確になるまでオペラシオン・プエルト関係の書類を、名前が上がっている選手の弾劾には使うなと指示。スペイン裁判所がはっきりさせるまでは、行動を起こすことが許されないようです。裁判は来年半ばくらいに終結する見込みとか。裁判官ヒメネス・セガドは、裁判にはUCIは関与させないと決定。……っつうことは、ウルリッヒはこのまま宙ぶらりんで1年以上放っておかれるってことですかぁ？！　来年も走ると言っているのにぃ？！　いや、御咎めなしだから、走れるのかぁ？　お咎めなしになったボテロは？？　もう、わけわからん……。本当に無実で巻き込まれた選手たちは、どうなるんでしょねー？　生活がかかってるんだからねー。なんかオペラシオン・プエルトって、最大のドーピング事件というよりも、最大のUCIの失態って気がしないでもない……ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ。最近、ブツブツ言うことが多いなあ、早くそんなことがなくなってほしいなあ。

【2006.10.06　本日のウルリッヒ】
　オペラシオン・プエルト問題、アスタナの9人の選手、アイトール・オサ、ウナイ・オサ、ダビド・エチャバリア、ジャンパオロ・カルーゾ、イシドロ・ノザル、ホセバ・ベロキ、ハビア・ラミレス、アラン・デイビス、イヨルグ・ヤクシェが、スペイン自転車連盟を告訴したようです。不当に情報を広め、個人データを流出させたことが訴えの理由とか。スペインのスポーツ協会は7月7日までオペラシオン・プエルトの書類を受け取っていなかったけれど、スペイン自転車連盟は6月29日にその書類を受け取り、そのままUCIに渡したとか。その書類はほとんど一緒のものでしたが、正式なガルディア・シビルの印がなかったとの話。ツールの前に大急ぎで作られたものだったようです。
　まだまだしつこ～～くも愚痴っておきますよ。う～ん……ヤクシェもベロキも、フエンテス医師のラボに出入りしているところがビデオに撮られていたのでしたよね～？　その彼らも、まだお咎めなしなんですよぅ？　それなのに、なぜにウルリッヒだけ、やり玉に挙がっているのだ？？　オペラシオン・プエルト、初動捜査のミスをごまかすために、やっぱり一人の大物だけを切って後はうやむやにしてしまおうと、UCIがしているんじゃないですかぁ？　
　ついでに念のために書いておきますと、EPOの痕跡を消す酵素をウルリッヒが使った可能性があるという報道も、スイスのドーピング検査機関は、ウルリッヒの名前すら挙げていないし、「必ずしもそういった操作を行ったとは限らない。他の可能性もあるので、慎重に検査している」と語っているだけなんですよぅ？
　このまんまUCIに好き勝手に言わせないで、ウルちゃんも法的手段に訴えて欲しいものだと思うぞぅ、ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ。

【2006.10.05　本日のウルリッヒ】
　スイスがウルリッヒに対して審議会を開かないのなら、UCIはスポーツ裁判所に訴え、ウルリッヒのプロ・ライセンスが下りないようにする構えとか（ちょっと待ってくださいよ、なぜに、ウルリッヒだけ？？　ボテロは？　バッソは？　マンセボは？　しかも、UCIがスイスにきっちりした書類を送っていないことが原因なんですよぅ？？）。疑いの持たれている選手を雇うなと、UCIは主張していますが、この事件、多くの国の自転車協会が証拠不十分と言っていて、UCIには不利になっているのに、 UCIはいい加減にミスを認めたらどうでしょねーと、ちょっと怒ってみる。この件をできるだけ長引かせて、ウルリッヒの引退を待っているような気がしますよ、ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ。
　結局、オペラシオン・プエルトは大騒ぎをして話題になったのに、何の成果も上がらなかったので、ウルリッヒ一人を犠牲にして何とか成果を上げた形にしようとしているとしか思えませんよ、と怒ってみる。ウルリッヒの場合が、他の選手に比べて特に状況証拠が多いというわけではないのですから。フエンテス医師のラボに入るところを、ビデオに撮られた選手たちですら、お咎めなしになっているのです、ﾌﾟﾝﾌﾟﾝ。

【2006.10.03　本日のウルリッヒ】
　ちょいとサンチャゴ・ボテロの話題が続きますが、ボテロ自身は、フエンテス医師と関わっていることを否定していません。「ケルメ時代からフエンテス医師は手助けしてくれていたし、イグナシオ・ラバルタはトレーニング・プログラムを作ってくれていた。21歳でケルメに入って、非常に経験豊かな選手と医師団がいるチームだと思った。95 年以来、トレーニングの手助けをしてもらっていて、彼らのクリニックで発見されたと言われているステロイドとかその他禁止薬物はいっさい使っていない」とのことでした。さて、そんな彼が証拠不十分と決定されたことは、今後他の選手に対してどんな影響が出るのか、ちょいと注目です。
　そのせいか（？）、コアなウル・ファンのあいだでは、ウルリッヒの来期チームの話題が出てきましたよ。ミルラムは獲得を否定しましたが、それに続いてアスタナも、ゴッデフロートが「たとえウルリッヒが無罪放免になっても、アスタナに来ることはないだろう」と否定。ま、そりゃそうでしょ～、ビノクロフ・チームのアスタナは、クレーデン、ケッスラー、サボルデッリ、マッツォレーニと、強力なアシストを揃え、エースは必要ないでしょうから。……ウルリッヒ、来期のチームはあるんでしょうかと、ちょいと心配。UCIがいちゃもんをつけていますしねー。いいチームが見つかるといいのですが、南無南無……。

【2006.10.02　本日のウルリッヒ】
　フエンテス医師と明らか～に関わっていたボテロは解放（？）されたというのに、ウルリッヒには逆風が吹き回っておりますわ（涙）。何だか魔女狩りの様相を呈してきてますよ（ずっとそうだったけどさ、ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ）。
　チューリッヒの新聞は、ウルリッヒがドーピング・テストでEPO摂取の証拠を消す酵素を使用した可能性があると報道。
　体内でもEPOは生成されるので、尿検査では微量のEPOが検出されます。が、何人かの自転車選手で、まったくEPOが検出されないという結果が、この数ヶ月にあったとか。その一人にウルリッヒがいると情報源が明かした、ということです。
　やり方としては、パンツのポケットに少量のその酵素粉を入れておく、尿検査の時それに触れて、酵素が検査容器の中で混ざるように指の上に尿をかけて入れる、という方法。簡単で安価な方法であるとのこと（あれ、でも、ず～っと話題になっていませんでしたっけ、この方法？）。
　ローザンヌ検査ラボのマーシャル・ソージによると、持ち込まれた尿検体の10％弱が、EPO0の値を示したとの話。「これは、その過程が行われたという証拠にはならないし、他の理由も考えられる、数ヶ月のうちには法的に示すことができるようになるだろう」とのこと。
　ここ数ヶ月に渡って、EPOをまったく含まない尿検体が1ダース以上送られてきて、スイス・ドーピング検査部門のマティアス・キャンバーが専門家たちと協議を重ね、この疑惑に行き当たったとのことで、この春よりより正確な検査をするようにと、ローザンヌのラボに命じたとか。
　その中の一つが、2005年冬南アフリカで摂取されたウルリッヒのサンプルだったと、情報源が語ったとか。少なくとも2種類、ウルリッヒのサンプルでそのような結果が出たとか。オペラシオン・プエルトの書類に結びつけることが可能との話で、書類にはウルリッヒと「polvos」（問題の酵素粉）が結びつけられている、とのことです。
　ま、ウルリッヒ・ファンとして、４点ほど反論しておきますよ。ある情報源からという報道で、ローザンヌ検査機関の人物は正式にウルリッヒと名前を挙げてはいないし、リーク情報の情報源はなし。もしそうであったと仮定しても、ウルリッヒの尿検体だけではなかったし、操作が行われたという証拠にはならない。少なくとも2回ということだが、この春からはより正確な検査を要求されているし、ウルリッヒはジロからツールまでは毎週検査を受けていた、今年だけでも抜き打ちで12回以上受けている。オペラシオン・プエルトの書類は……そもそも、ウルリッヒと関連づけることが、まだされていない。以上、ウルリッヒ・ファンとしては、反論しておきましたよ。それにしても、ウルちゃん有罪は、もうマスコミが決めてしまっているような……。頑張って反撃してほしいものですぅ。