おや〜？　ウルリッヒとフランケ博士の主張は、子供の喧嘩みたいになってきましたよぅ？　ウルリッヒの批判に対しフランケ博士は「バカ小僧は黙ってバルト 海の小島にでも引っ込んでろ！」と語ったようです。「わしゃスペインの友人から書類を手に入れたんじゃ。みんなちゃんと書いてある。金の出入りは、まさし くドーピングとぴったりじゃ。ウルリッヒはもう引っ込んでろ。彼は5つドーピングしておる。分子生物学がこのように虐待されて使われておるのに、わしは激 怒しとるんじゃ！」とのこと。
　ウルリッヒのマネージャーのストロウバンド氏は「こ〜んな神経症にかかったような男の戯言には、相手にしてられないよん。どうして彼がこんな行動をとるのかまったく理解できない。ヤンに対する攻撃はもう耐えられない。弁護士と相談する」とのこと。
　それに関してフランケ博士は「ストロウバンドとは何者だ？　どっちにしろ蚊ほどの頭しかない惨めなやつだ、黙っとれ！」とのこと。新聞でも語ったよう で、新しい情報（？）としては、「サンチャゴ・ボテロは12500ユーロを支払い、ヤクシェは1回につき約400ユーロほど払っている」とのこと。50 ページにわたる書類を手に入れたと彼は語っていますが、スペイン紙が報道したものと同じ内容のようです。
　T-モバイルのクリスチャン・フォルマートは、ウルリッヒの解雇について「ウルリッヒは私の知る限りでも、今年11回ドーピング検査を受けて、11回陰 性になっている。だが、疑いがある。フエンテス医師と関係しているとしたら、スポンサーはどうすべきだ？　長い間、実際に行動するということを、我々は 怠ってきた。厳しい基準が必要で、新しいものを構築していかなければならないのだ」とのこと。
　バッソの聴聞は8月29日と決定しましたが、バッソと弁護士はもう少し早くしてくれと訴えているとか。そうすれば、今後の大事なレース、世界選とジロ・ ディ・ロンバルディアに出られるから、とのことです。イタリア・オリンピック委員会も同意していることから、少し早まる可能性もあるとか（……ウルリッヒ の待遇と、えらい違いじゃないですかい？　みんな、バッソに協力的？？）。現在もバッソはトレーニング中で、昨日も家の周囲で5時間トレーニングしたと か。
ps/アスタナがクレーデンにラブ・コールしているとの噂ですが、クレーデンって、ヴィノクロフと仲が良くなかったんじゃ……？

　 生物学者でドーピング・ハンター（！）のヴェルナー・フランケ博士が、独自にマドリッドに連絡を取ってスペインのドーピング問題を調査したと、TVで語っ たようです。彼によると、ウルリッヒはドーピングで35000ユーロをフエントス医師に払ったに違いないとのこと。その他にも、ツールやジロに勝利した場 合は、1000ユーロ、世界選（？）の場合は5000ユーロの報酬を払うとか（え〜っと、すでにこの話題は【2006.07.15　本日のウルリッヒ】で 書いています。ただ、名前と顔を出して改めてTVで語られると、ウルリッヒにとってはかなり痛いですぅ。問題は、証拠（調査書類？）にどこまで信憑性があ るかでしょうか。ウルリッヒの場合も、他の選手と同様、JAN、Hijo Rudicioというコードネームが、彼に結びつけられているだけですから……。それにしても、突然に金額が大きくなっているんですけどぅ？　最初は 3000ユーロほどだったのに？？←いや、この額は少な過ぎるんじゃないかえ、と言いましたけどねぇ……）。
　何故に突然にTVでこんなことが語られるのかと、T-モバイルがウルリッヒの評判を落として退団交渉を有利に進めようと画策しているからではないかと、 勘ぐってしまいそうですが、T-モバイル側は、「金額は我々は知らされていない。我々はスペインの調査局から、ヤン・ウルリッヒがドーピングに金を払った らしいと聞かされただけだ。もちろん、この話は確かめられないといけない」と語っています。ここは、ウルリッヒの弁護士の反撃に期待しましょう！、南無南 無……（←やっぱり祈る？）。
　ウルリッヒは、フランケ博士の話について「TVに出て、嬉しがって話したかっただけじゃないのか。こんなナンセンスな話、聞いたこともない！」と批判しているとか。
　なお、ウルリッヒのところだけが、相変わらずドイツ・マスコミで大きく取り上げられておりますが、フランケ博士によると2005年の額で、イバン・バッ ソは4万ユーロ、オスカル・セビーリャが28000ユーロ、マルコス・セラーノが25000ユーロ払っているそうです。イョルグ・ヤクシェに関しては、 ドーピング計画のファックスを受け取っている、とかいう話（それにしても、公式書類はまだどこにも届いていないのですから、彼は何を見て判断したのでしょ う？）。この博士、ご夫妻でドーピング反対運動を行っているようです（ウルリッヒを捜査すべきだと警察に訴えた女性教授は、ご夫人？　探しました が確認とれず……）。
　おっ、……と書いていたら、イタリア・アンチ・ドーピング協会は、8月29日にバッソから事情徴収するとのニュースがありました。すると、ついに公式書類が各国のドーピング対策会に渡ったのでしょうか。
　なお相変わらずのスペイン紙（El Paisですわ）によると、 イタリアはホセバ・ベロキ、マルコス・セラーノ、ウナイ・オサ、アンヘル・ビシオソの調査に乗り出したとかいう噂（スペインでは、関係ないよと決定が下さ れても、イタリアでは調査されるのでしょうか？？）。セラーノに関しては、ジロで突然に体調を崩し、それに関して彼の妻がフエンテス医師にメールを送った 記録があるとの噂。ドーピングが関与しているのではとの噂。ま、噂ですが……。
　なお、ウルリッヒのマネージャーのストロウバンド氏も、フランケ博士の話を「まったくのナンセンス！」と非難。ただし、今のところ法的に訴えることは考えていないとか。今後のアプローチについてはウルリッヒと相談するとのこと。
ps/おまけの話題で、T-モバイルをクビになりそうなマリオ・クンマー元監督は、ゴッデフロートの引きでアスタナ・チームに行くとかいう噂。

　 ウルリッヒの友人でありザラさんの兄であるトビアス・シュタインハウザーが語っています。まとめると、「今回の事件は自転車界においてはダメージだと思 う。でも、十分にコントロールされているってことがわかってもらえるし、来年からはいい方向に向かうだろう。ランディスの場合、まだAサンプルが陽性に なっただけだ。Bサンプルが陽性になったとしても、選手は無実を証明することができる。それなのに、もう有罪扱いされているのは間違いだと思うよ。
　ヘススース・マンサーノが、選手はみんなドーピングしているって言ってるようだけど、僕の目から見れば、彼はあまりにも単純だ。彼は、あらゆるドーピン グを試してみたのかもしれない。でも、身体に悪いとわかっていて、どうして止めなかったんだ？　プレッシャーから？　プレッシャーをまったく感じな いものはいない。僕に言えることは、誰もマンサーノをもう走らせないだろうってことさ。ドーピングの誘いなんか、僕にはなかった。みんな、間違ったイメー ジを持ってる。EPOやホルモン剤を持ち歩いていたディーラーたちなんて、周りにはまったくいなかった。それに誰かが僕に提供しようとしたら、僕はちゃ んと告げていただろう。
　ヤンとは今も上手くやってるし、連絡を取ってる。彼の無実を信じてるよ。確かに、僕がルイジ・チェッキーニ医師をヤンに推薦した。彼はベストのコーチの一 人だからね。立派なトレーニング・プランを作ってくれる。それ以上じゃない。僕は98年からキャリアが終わるまで、彼と一緒にやった。ドーピングを提 供されたことはない。彼はハードなトレーニングのやり方を指導してくれているんだ。
　ドーピング問題の解決は難しいかもしれないけど、スポーツ界自身がコントロールしていかないとならない」
　オペラシオン・プエルトはヨーロッパ全土に広がるのでは、とスペインの新聞が報道しています。イタリア、ドイツに関係がないか当局が調査しているとか （ま、スペイン寄りの新聞が言っていることですが）。ドイツ人医師が薬物を提供しているとの報道も（名前は挙がっていません）。ランディスの事件と関係が ないかも調査しているとか（ま、スペイン寄りの新聞が言っていること……）。ちなみに、オペラシオン・プエルトで名前の挙がった選手（53名でしたっけ？ 　謹慎選手、引退選手も含む）の内、今のところ19名が関係ないと結論を出したよん、と裁判所から書類を受け取っているようで（みんな、元リバティ・セグ ロス、コミュニダード・バレンシアの選手。まずは、地元からということでしょうかね？　というか、他のところは他のところでやってくれってこと？←おいお い……）。
　デンマーク・ツアーで復帰すると言っていたバッソですが、事件が結論を迎えていないため、やはり出走は無理だったようです。

　T -モバイルは、オラフ・ルドヴィッヒはもういらないもんね、10月末で契約を終えるもんね、と発表しましたが、ルドヴィッヒは「友好的な合意を望んでいる が、現在まだ弁護士同士合意に達していない。最悪の場合は裁判で解決することになるだろう」と発言しています。ややこしい話ですが、T-モバイルは Olaf Ludwig GmbH（ここが、今年のプロツアーのライセンスを持っている）と2008年まで契約を結んでいました。で、T-モバイルは、ルドヴィッヒのライセンスを 貰い受けるか、新たにマネージャーとなるステイプルトンがライセンスを取得するか（UCIは前向きに考えているらしい）の方法になるようです。ルドヴィッ ヒとの交渉で決まるもよう。マティアス・ケッスラーやアンドレアス・クレーデンとの契約交渉は、新しいチーム・スタッフが当たるようです。……ややこしい チームになりました。「ルドヴィッヒの管理能力に疑問を持っている。だが我々は自転車界に残るし、タフなことだが改革を目指しているのだ」とのクリスチャ ン・フォルマートの発言ですが、これはとにかく、ウルリッヒが無罪を勝ち取ってくれますように、南無南無ですわね〜。ルドヴィッヒは、有罪が確定するまで はウルリッヒとの契約は解除しないという立場だったようです。
　なお、ウルリッヒとは立場がまったく違ってチームが擁護しているバッソ、8月には復帰する、デンマーク・ツアーに出ると言っているようで、チームも全面的にサポートとか。
　ちなみに、イタリア自転車協会の会長は、オペラシオン・プエルトに関する書類をまだ何も受け取っていないと、UCIを非難。「どうして翻訳するのにこれ だけ時間がかかっているのだ、理解できない」とのこと。ドイツ自転車協会も同様のようです……ってことは、スイスもかしらね。
　なお、元リバティ・セグロスのイタリア人選手ジャンパオロ・カルーゾも、スペイン裁判所からフエンテス事件に関係した明確な証拠がないという書類を受け 取り、スペイン自転車協会からレース復帰許可をもらったとか。スペイン・チームはどんどん無罪をもらっているようですが……いったい、どうなってるんで しょね、この事件？？？　ただし、UCIはカルーゾの復帰を反対しているとの噂。う〜ん……これも、いったいどうなってるんでしょね？？