ヤン・ウルリッヒ特集です

Ullrich auf dem Weg zum Tour-Sieg 2006！
2006年1月

【2006.01.31　本日のウルリッヒ】
　エディ・メルクスがドーハで何か言っとるようです。「今年はウルリッヒの年かもね。もし彼がジロに準備として出たら、ツールじゃトップコンディションになるだろう。彼は今までツールに集中しすぎた。ツールの前にもう少しレースに出る必要がある」とのこと。周りは騒々しいですが、ヤンはどうしてるんでしょ？　2月からトスカーナでトレーニング予定。風邪をひいてなきゃいいんですが。

【2006.01.27　本日のウルリッヒ】
　「クイックステップはワンデイ・レースや小さなステージ・レースを中心にしてるし、トム・ボーネンが中心だからね、僕は大きなステージ・レースを目標に置きたかったんだ」ということで、T-モバイルに来たマイケル・ロジャース。チームの雰囲気はすごくいいと、T-モバイルのページで語っています。早々にツールのメンバーが発表されたことについては、「僕の目標はチームの目標と同じ。ヤン・ウルリッヒを100％サポートするよ。もちろん、まだ本決まりじゃないし、役割も決まってないけどね。でも、ツールに向けて体調を整えて、一緒にトレーニングしてレースに出て、コミュニケーションを深めていく。そうすればツールに勝てるだろう」とのこと。「僕はハードなステージのアシストになると思う。ヤンを最後の登りまで導いていくだろう。TTTがなくなったのはちょっと残念だけど、ジロがあるからね。ジロはヤンと一緒に出ると思う。ツールの準備のために、30～40日はレースに出る予定で、ジロの後も小さなレースに出るかもしれない」との話。
　ロルフ・アルダグの出るベルリン6日間レースは、オラフ・ルドヴィッヒがTVのプレゼンテイター。「ウルリッヒはいつか出ないの？」の質問に、「出ないと思うよ。彼向きのレースじゃないだろう」とのこと（まあ、そうですわなあ）。

【2006.01.26　本日のウルリッヒ】
　ツールのメンバーに入っていなくてがっかりしている様子のイョルグ・ルドヴィッヒ。でも、ジロには、ウルリッヒ、リヌス・ゲルデマン、マイケル・ロジャース、オラフ・ポラックとともに出場するようで、楽しみだとのこと。というわけで、ジロに出場することはほぼ確定のようですが、初レースはいつになるのでしょうか？　調子がいいと言っているわりには、予定が明らかになっていないのが気がかりです。ただ、体重は去年の今時分よりも6Kg少ないとの噂。76～77Kgくらいではないかとの噂。

【2006.01.25　本日のウルリッヒ】
　キャンプの結果に非常に満足していると、ウルリッヒは自身のページでも語っています。ルドヴィッヒと新しいマネージメント・チームは何もかもプロフェッショナルにやってくれたとか。新しい雰囲気でやれたとのこと。最後の木曜日はITTのテストで、新しい機材を試したようです。90～95％の力でやった結果は、まあまあ満足のいく結果だったとのこと。
　ツール・メンバーにエディ・マッツォレーニが入っていますが、ライバル・イバン・バッソの義兄だとか。その問題について問われたウルリッヒのマネージャーのストロウバンド氏（←なんで彼に聞く？）、「人生とはそんなもんだ」とコメント。まあ、お互いにプロだから問題はないでしょう。

【2006.01.24　本日のウルリッヒ】
　T-モバイルのマヨルカ合同キャンプは無事に終了、後は個別練習、小さなグループ練習に入ります。最初のレースは1月31日のグランプリ・マルセイユ、その後2月2日のエトワール・デ・ベセージュの予定とか。2月19にちからのツアー・オブ・カリフォルニアには、マイケル・ロジャースが初お目見え。ウルリッヒもキャンプに満足の様子で「すごく強いチームになると思うよ。去年の5月頃よりもずっと進歩してる状態だ。マネージメントも新鮮でいい。苦労してチームを作り上げてきたけど、報われたと思う」とのこと。ペヴナージュも「みんなやる気があったし、ハードに頑張ったよ。理想的な練習状態だし、まだまだ先だけど楽観視してる」ということで、とてもいい雰囲気のようです。既にツール・メンバーの予定は発表され、ウルリッヒをキャプテンとして、ゴンチャール、クレーデン、マッツォレーニ、ロジャースがメンバーに。その他の候補として、ベルヌッチ、ゲリーニ、イワノフ、セビーリャ、ケッスラー、シュレック、シンケヴィッツが上がっています。が、もちろん決定ではなく、すべてのメンバーに機会があるとのこと。
　ウルリッヒの最初のレースはまだ決定されてなく、ジロに出るかどうかは彼のコンディション次第とか。

【2006.01.21　本日のウルリッヒ】
　アームストロングはヨハネスブルグで「今年のツールは4、5分差でウルリッヒが勝つんじゃない？」と発言。もっともこれは、友人のバッソやヒンカピーのためにウルリッヒにプレッシャーを与える心理戦では？との味方も……。心理戦なら、ヤンも負けてはいません、髪の毛ですでにバッソにプレッシャーを与えています（←そうなのか？！）。
　引退したロルフ・アルダグ、といっても、最終レースは1月27日からのベルリン6日間レースになるようで（お別れレースは4月でしたね）、心配された盲腸も回復し、マヨルカ・キャンプでヴェズマンやクリエ、イワノフとトレーニングしているようです。ウルリッヒについては「彼は才能はあるけど、僕はいつもちょっと懐疑的だった。でも今年のマヨルカ・キャンプで見て、嬉しい驚きだったよ。今年はまったく違う。ほんとにやる気があるみたいだし、上手くいってるようだ」と語っています（←今までやっぱりひどかったのか？！）。チームの雰囲気も非常に良いとのこと。

【2006.01.20　本日のウルリッヒ】
　クレーデン、今年は順調に来ているようで、2月末のティレノーアドリアチコ、クリテリウム・インターナショナル、バスク周回レースあたりからスタートとか。11月にヤンを中心にするということが決まり、チームもいい雰囲気で、新しい12人のメンバーも馴染んでいるとのこと。夢はツールの勝利、でもまだまだそれには十分ではないとか。120％ヤンを援護するけれど、自分の時もそのうちに来るだろうと語っています。「ヤンより2歳若いからね。2007年のツールが僕のツールになればいい。T-モバイルか他のチームで勝利を目指すけど、T-モバイルを離れるつもりはあんまりないな」との話。今年のツールは誰が勝つと思う？の質問に、「T-モバイルの選手だったらいいね！」とのことで……まだちょっと希望を持ってる？？？　まあ、120％、ウルリッヒのために力を尽くしてもらいましょう。ヤンは今年で引退なのかなぁ～？　でもジロに勝ちたいって言ってたよね……。
　さて、マヨルカ・キャンプも終わりに近づきましたが、新しい機材によるITTのテストがあったようで、ウルリッヒも「もう少し走りたいよ」と調子がいいとか。

【2006.01.19　本日のウルリッヒ】
　南アフリカ訪問中のランス・アームストロングは、2006年のツール勝者はウルリッヒだろうと語りました。
　T-モバイルのスポーツ・コンサルタントのジョバンニ・フィダンツァは、2006年のツールにウルリッヒが勝つかという質問に対し、「ああ、それが我々の目標だ。もちろんトップ・コンディションで臨まないといけないし、チームもトップの状態でなければならない。アームストロングが引退した今、我々がレースを作りコントロールする必要があるだろう。ジロに彼が出場するとしたら、ツール準備のためであり、登りの最終チェックをするためだ。ゴンチャール、ロジャースもチェックのために出場する予定だ。他には若い選手で構成され、ナルデッロももしかすると出場するかもしれない。クレーデン、マッツォレーニ、ゲリーニ、セビーリャは出場しないだろう」とのことで、どうやら最初のグランド・ツアーのメンバーも、決まりつつあるようです。


「結構いいんじゃない？」
ヤンって、いい被写体なんだろうなあ。		 【2006.01.17　本日のウルリッヒ】
　もうここまでくると、ずっとこのヘア・スタイルで通してほしいものです。
　ウルリッヒのライバルとなりそうなイバン・バッソは、かなり好調の様子で、現在の体重は理想の69Kgより3Kgオーバーなだけとか。試験走行のモント・セラの登り6.3Kmで、最短タイムを叩き出したとかで、リース監督も大満足の様子。目標は5月のジロと7月のツールに置いているとのこと。
　もっと怖い存在になりそうなのがヴィノクロフ。現在のところ4～5Kgオーバーだけれど、6週間自転車から離れていて、カザフスタン、モーリシャスで2週間のバカンスを過ごしたので、通常のこととか。すでに4週間練習を始めて2000Km以上走っているとの話。「今、スペイン語は90％聞き取れてるし、喋ることも数ヶ月で問題はなくなると思うよ。スペインのチームに移ったのは大正解で、フランスのチームよりも経験があるし、リーダーのために全力を尽くすということを心得ている。スプリンターのために走らなくていいし、マイヨ・ヴェールを気にしなくてもいい（←ツァベル批判か？！　前T-モバイル批判か？！）。若い連中も多く闘争心がある。今シーズンの目標は明確で、ツール・ド・フランスさ。そのための準備として、ブエルタ・ムルシア、ミラノ・サンレモ、セトマーナ・カタラーナ、ツアー・オブ・ジョージア、ドーフィネ・レベレが予定されてる。パリーニースやクラシックは走らないよ。いつもやる気が起きてたレースだったけど、同時にすごくストレスを感じたからね」とのこと。

【2006.01.16　本日のウルリッヒ】
　T-モバイルのプレゼンテイションは女子チームと合同。イナ・ヨーコがその様子を書いています。「すごいプレスの数で、70人以上のドイツ人ジャーナリストがチャーター機でやってきたの。220人は集まってたわね。特にウルがステージに上がった時は、カメラマンが押し寄せて、すごいフラッシュ！　彼がどんな状況に対処していかなきゃならないのか、よくわかったわ。ヤンにはすごい関心が寄せられてるけど、いつも落ち着いてるのね」。はい、極東の地でも、ウルのおっかけがおります。
　「誰もあのヘア・スタイルについて聞いていないのか？！」と書いていたのですが、やっぱりみんな気になっていたのか、ちゃんと質問されているのですね。ただ単に、髪を切る暇がなかっただけで、新しいヘア・スタイルで始めるつもりは別にないとか（強調することか？！）。むしろ新しくなったのはチームの雰囲気とのこと。「長年、要求してきたペブナージュが復帰したし、オラフ・ルドヴィッヒという新マネージャー体制になったし、12人の新しいライダーが来たからね。ルディは僕にとって重要な人で、ベストの監督さ」とウルリッヒ。「ず～っと誰がキャプテンか、ツァベルはツールに出るのかと言い争いがあったのが、今はなくなって、雰囲気がよくなった。それが雰囲気を悪くして、楽しくなくなってた」とやや本音も……。
　最初のレースは準備が整ってからで、ジロに出るかどうかはまだ決まっていないとのこと。「この冬のトレーニングは順調にいってる。2月にはトスカーナでツールに向けてトレーニングするし、たぶんスタートは3月終わり頃のレースで、ジロに出るかどうかは4月に決めると思う。ただ、出場するとしても、ツールの準備のためだ。優勝の自信はないよ。ハードな山岳があるから、ツールの準備には理想的だと思う。今年で終わりの契約に関しては、ツール後に考えるさ。今は、ツールのことだけを考えて集中してる」とのことです。
　ツールに関しては、「アームストロングがいなくなっても、楽になったってわけじゃない。すべてを支配するチームがなくなったから、むしろ大変で、様相は変わるだろう。アームストロングのチームのような強力なチームを作る必要があるけど、T-モバイルとしてはいいチームができると思う。ただ、僕自身は、長年こういった状況でやってきたから、特別なプレッシャーは特に感じてない。バッソ、ヴィノクロフ、他のスペイン人、あるいは、意表をつく人物が、ツールではライバルになるだろう。ツールで勝つんだったら、山でバッソに遅れをとらないようにしないとね。このまま順調にいけば、去年よりは山を登れると思う」（←個人的強調箇所は、またここか？　いや、「ウルリッヒ、付いていけない！」っていうタロちゃんの叫びは、もう聞きたくないですもんね～）。
　ラジオにも登場したようで、大忙しです。こんなことを喋ったとか。
「この冬は健康で十分にトレーニングできてるよ。よく眠れるしね。でも、体重のことや才能を十分に生かしてないと、とやかく批判されるのは、長年対処してきてるけどうんざりだね。今年はチームの雰囲気も変わったよ。スポンサーやオラフ・ルドヴィッヒとはずいぶんと話し合いしたし、長い間そのために闘ってきたルディ・ペヴナージュの復帰も実現した。メンバーも理想的だ。クラシックで勝てる選手もいるし、オールラウンダーもいる。以前みたいにチーム内にチームがあるような状態じゃなくて、一つにまとまってるよ（やっぱりツァベル派閥とウルリッヒ派閥があったんだぁ）。
　だからって、プレッシャーが特に大きくなったとは感じない。97年以来、ずっとツールに勝てって言われ続けてるんだから。ツールはたった一人のキャプテンになり、僕にかかってきてる。その責任の重大さは感じてるけどね。たくさんの国から選手が来てるから、チームの公用語は英語になって、その方が上手くいくように見えるけど、ちょっと不自然だね。
　アームストロングが引退しても、ツールに勝つのが簡単になったわけじゃない。アームストロングと彼のチームが、今まではすべてをコントロールしてた。今後はアタックも活発になるだろう。新しいアームストロングはいないようだけど、バッソ、ヴィノクロフがいる。スペイン人たち（名前を言ってやれよ！）も力を付けてきたし、最初の10日間に、思いもかけない選手が出てくるかもしれない。トーチニッヒも力を付けてきたよ。ツール前の予定としては、ジロかツール・ド・スイスを考えてる。世界選手権やドイツ・ツアーなんかのことは、7月以降に考えるよ」
　選手を引退したトビアス・シュタインハウザーも、スタッフとしてマヨルカのロビンソン・クラブに来ているのですね。ヤンと妹のことについては「ノーコメント」。もっともヤンは、「私生活でもハッピーだよ。だからコンディションがいいんだ」とコメント。元彼女のガビィさんが雑誌で告白したことについては、「ちょっとこたえてるけどね」。ウルリッヒのマネージャーのストロウバンドも、「ペブナージュの問題が長年彼を苦しめていた。それが解決して良かったよ」。当のルディ・ペブナージュは、「ヤンは十分に練習しているし、私も自由にもっと身近にアドバイスできるようになった」とにこにこ。


　ウルリッヒはすごい巻き毛なんでしょうね（【2004.08.06　本日のウルリッヒ】参照。ゴルフをしている姿は、パンチ・パーマにグラサンのヤーさんがプレイしているようにも見える。こういう組には打ち込みたくないぞ）。
　南アフリカでのトレーニング中も、かなり長い髪の毛でしたが、これは、「この髪に指を入れてクシャクシャにしたいわぁ～�｡」というクレーデンの要求でしょう（T-モバイルのページ、メディア・センターのアフリカ・トレーニング・ビデオ参照。他にもヨットを操縦しているウルリッヒなど、かっこいいヤンの姿が満載。髪をくしゃくしゃにするクレーデンは、ドイツ語ページのみのようですが……）。


　ヤンママ・ウルリッヒ
　いや、それほど悪くはない？
レースの前には切るだろうという大方の予想。それにしても、誰もこのスタイルについて質問していないのぅ？

【2006.01.15　本日のウルリッヒ】
　マヨルカ・ロビンソン・クラブで、チーム・プレゼンテイションが行われました。ウルリッヒのコメントは、「僕はもう若くないし、ツールに勝つチャンスが多くないことはわかってる。今は、ツールのことだけを考えてるよ。将来のことは、ツールの後で考えたい。チームに問題はまったくなくなったし、雰囲気もずっといい。ペブナージュの復帰もベストだと思う。僕は何年もそのために力を尽くしてきたんだ。僕自身も健康で、いい状態だよ。このまま順調にトレーニングできれば、去年より山をこなせるだろう。ツールにはぜひとも勝ちたいね。勝つためには、山でバッソに付いていかないとだめだ（←個人的強調箇所）」とのこと。
　1月1日をもって正式にマネージャーとなったオラフ・ルドヴィッヒは、「もちろん、ツールはハイライトだ。だが、春のクラシックにも力を入れている。パリールーベには勝ちたい。まだチームが勝っていない唯一の春のクラシック・レースだからね」とのこと。
　なお、ツール出場選手として名前の上がっているのは、ウルリッヒ、クレーデン、ロジャース、マッツォレーニ、ゴンチャールのようです。ウルリッヒの最初のレースは、3月21日のイタリアでのツアーの予定で（れれれ？　それまでは出ないのか？）、ジロの出場は4月に考えるとか。
　南アフリカで貧困問題について考えたウルリッヒ（【2005.12.26　本日のウルリッヒ】参照）、T-モバイル親会社、T-モバイル・チームとともに、ユニセフと協力して、「子供たちのために学校を建てよう」キャンペーンをしています。「南アフリカを訪れて、子供たちが過酷な状況下で生きていかなきゃらないのを見てきた。多くの子供たちが両親をエイズで失ってる。その状況がとても悲しいよ。僕たちが子供たちを助けなきゃならない。彼らの教育への援助が手助けになってくれるだろう。T-モバイルとユニセフの協力で、アフリカに5000の学校を建て、2万人の子供たちをサポートしようという計画だ。女子・男子チームの勝利で3000ユーロ寄付し、今年は20の学校を建てる。みんなも協力してね」ってなことのようです。

　ウルリッヒと同じくらい注目されているのが美形のネクスト・ウルリッヒ・ゲルデマン（←おいおい、そんな名前か？）、インタビューでは、「ドイツで一番大きなチームだから、チャンスも大きいと思って入った。自分に自信は持ってるけど、去年の活躍は予想もしてなかったよ。僕の性格が難しいって言われてたみたいだけど、問題があったのは一人とだけさ（U-23の監督？）。そのためにプロ・チームに入れなかったけど、CSCに入れて上手くいった。リース監督にはすごく感謝してるし、恩は忘れない。彼が失望したのもわかってる。でも遺恨はないよ。T-モバイルに入った印象は、すごくいいチームで上手く運営されてると思う。過去のことはわからないけど（ウルちゃん対ゴッデフロート問題ね～）、いい雰囲気だし、今年はいい結果が出せると思う。僕自身は、少し風邪をひいたけど問題はないし、マヨルカ周回レースで始める予定だ。特に目標はないけど、どのレースも頑張って上達していきたいと思ってる。結果は自ずとついてくると思うよ。今年はジロに出ると思うけど、まだまだ3週間のレースで勝てるとは思ってない。でも、将来があるしね。ウルリッヒの後継者と言われることに、プレッシャーは感じてない。ウルリッヒはウルリッヒだ。僕には僕の目標がある。僕は17で自転車に乗り始めて、誰も期待してなかったんだ。チームも僕にプレッシャーを与えてない。この5年間で、いずれはトップに立てたらいいと思ってる」う～ん、自転車界に君臨するスターが生まれるのでしょうか？
　おまけで、アンドレアス・クレーデンは「マイケル・ロジャースの加入もあって、強力なチームができたよ。今年はツールに勝てると思う。ヤンに問題が起きたら僕がトップだけど（←おいおい……まだ望みを持っているのか？）、今年は120％ヤンに力を尽くすよ（←しっかりアシストしてくれよぅ）」。そのマイケル・ロジャースは「ツールでウルリッヒを助けたい。僕の目標は4度目の世界選手権勝利だ」とのこと。

【2006.01.13　本日のウルリッヒ】
マヨルカ・キャンプでの部屋割りは、マリオ・クンマーの考えで、新参者と古参者、新人とベテランという具合になっているとか。エディ・マッツォレーニが「同郷者と部屋を分けるよりも、その方が早く馴染む」と要求したようです。というわけで、マッツォレーニの同部屋はオランダ人若手のバス・ギリング。彼によると、「エディは英語を勉強しようと頑張ってるよ」とのこと。ゲルデマンはゲリーニで、「経験があるし、すごくいい人だよ。英語で話してて、勉強にもなる」とのこと。若手フランチェック・ラボンはセルゲイ・イワノフと。オスカル・セビージャはキム・キルシェンと同室で、イタリア語で会話とか。もっとも、長年の付き合い同士の場合もあるようで、クレーデンとケッスラー（反ツァベル・グループでしたっけ？）、シュレックとヴェズマンの組合せは変わらず。オーストラリア人コンビは、ロジャースはブルグハルト、デイビスはルドヴィッヒとなっているようです。で……ウルリッヒは？　29人いるから、一人部屋？？

【2006.01.12　本日のウルリッヒ】
ウルリッヒのマヨルカ生活は、こんな感じ。
マヨルカでは1日6時間ほど自転車に乗っているようです。気温は14～15度で、雨が時折降るけれど最適で、宿舎のロビンソン・クラブはサウナもあり、トレーニング施設が整っていて、食事もレストランで気を遣ってもらっているとか。2週間目からは山でのトレーニングも入るもよう。就寝は9時半から10時頃。起床は8時頃で、10時頃から自転車に乗るようです。体重も身体の状態も、現時点では申し分なし。今はツールに向けて基礎トレーニングで、2月からのレースに出る予定はないようです。
　なお、新しいメンバーが12人加わりましたが、チームに溶け込ますために、色々な国籍を交えての部屋割りとなったようで、それが上手くいっているとのこと（ゲルデマンはゲリーニと一緒でしたね～）。女子チームと合同でのキャンプのようですが、お互いに得るものがあって、敬意を持っていて、こちらも上手くいっているとのチーム報告。Next Ullrichのリヌス・ゲルデマンは、ウルリッヒ、クレーデン、マイケル・ロジャースなどのツアー・グループとともにトレーニングしたようです。

【2006.01.11　本日のウルリッヒ】
いつもより髪の毛が長いけれど、いつもよりはるかに痩せている！……というのが、ウルリッヒに対するマスコミの評価。「いい状態で来てるよ。もちろん、今すぐにツールに勝てるって状態ではないけれど、その準備段階にある。ランス・アームストロングの引退が彼に影響してるかどうかはわからないし、有利に働くかどうかはわからないが、ツールは明らかに変わるだろう。今や、たくさんの優勝候補が上げられるからね」とは、ペヴナージュの言葉。調子がいいし、天気がいいから1時間余分に走ったよと語る絶好調（？）のウルリッヒは、「ランスがいようがいまいが、変わらないよ。すべては僕自身にかかってるんだから。でも、自分の状態はわかってるし、夏にどんな状態にいたらいいのかもわかってる」との力強い言葉。

【2006.01.10　本日のウルリッヒ】
T-モバイルは、やはりNext Ullrichとして力を入れているのか、マヨルカ通信はリヌス・ゲルデマンが書いています。午後からウルリッヒ等とトレーニングをしたようです。同室はジュゼッペ・ゲリーニで、上手に英語を話す彼とは上手くコミニュケーションできているとか。なお、オラフ・ルドヴィッヒは、判断を下すにはまだ早いけれど、シンケヴィッツの膝以外、ウルリッヒにもゲルデマンにも満足している状態だと語っています。「ウルリッヒとアームストロングとは違うタイプのレーサーだから、アームストロングのやり方を真似るつもりはない。ツールをウルリッヒ中心に行くのは、ヴィノクロフが去ったし、勝てるのはウルリッヒだけだからだ」ってなことを語っています。それにしても、ルドヴィッヒ・マネージャー、痩せたままのウルリッヒを見て、ちょっとほっとしてたりして……。

【2006.01.09　本日のウルリッヒ】
あらま、ウルリッヒと一緒に南アフリカキャンプに参加していたパトリック・シンケヴィッツでしたが、膝の関節炎のために出遅れるようです。新しく試してみたペダリング・テクニックが原因ではないかと、チーム・ドクターの診断。ツール候補になって、張り切りすぎた？　まさか、T-モバイル症候群じゃ……？　
　さて、マヨルカ・キャンプ初日のウルリッヒ、す、素晴らしすぎる！　痩せているじゃないかあ～～！！！　ドイツのファンも大喜び。ペブナージュ爺も元気そうです。後は、風邪をひかないように頑張って欲しいものです。今年は期待できるかぁ～？　キャンプ詳細を待ちましょう。

【2006.01.08　本日のウルリッヒ】
ウルリッヒはマヨルカ・キャンプへ。「家にいる期間が短いから、出発前は銀行に行ったり、色々と約束があったりして大変だよ」とのこと。「でも新しい車を買ったからすごく嬉しいよん、A8はチームから支給されてるんだけど、自分でも欲しいのがあったんだ」……って、ザラさんとの共有？　プレゼントじゃなかったのねん？　マヨルカから帰ってきてから、車を受け取るようです。ニューイヤー休暇で太ってないか気がかりですが、3月に79Kg以上になってちゃダメよという契約があるというのは、噂に過ぎないようです。

【2006.01.07　本日のウルリッヒ】
オラフ・ルドヴィッヒがハンブルグの新聞で色々と語ったようですが、ウルリッヒに関するところだけをかいつまんでまとめると……「ペブナージュの問題は、ゴッデフロートとの個人的なことだ。他の連中とはまったく問題がない。ツールの勝利のために、ウルリッヒとルディが一緒にやるのは大事なことだ。彼にはウルリッヒとツール・チームを担ってもらう。マリオ・クンマーの戦術に不満があったわけじゃまったくない（左遷されたとゴッデフロートは言っていたのでしたね～）。スポーツ・マネージャーはブライアン・ホルムズ、フランツ・ファン・ルーイ、ルディ・ペヴナージュ、バレリオ・ピバと揃っているから、彼はもっと違う重要な地位についてもらう、それが私の構想なんだ。もちろん、ツールばかり考えているのではなく、クラシック・レースもツールと同様に重要に思っている。ヴィノクロフやツァベルがいなくても、ヴェズマン、クリエ、イワノフ、ナルデッロなどのベテランや、ベルヌッチ、ブルグハルトなどの若手がクラシックで活躍してくれるだろう。マイケル・ロジャースも大きなツアー・レースで期待できるし、ウルリッヒの助けになると思う。マッツォレーニもいい仕事をしてくれるし、ゴンチャールもツールに期待できる。長いITTがウルリッヒに有利だと言われているが、96年以来ずっとそんなことを言われているからね、ツールに勝つためにはどのステージも重要だよ。ウルリッヒは最初から頑張らないといけない。彼はTTもいいし、山も登れる。だが天候もあるだろうし、すべてをちゃんとこなしていかないとならない。ウルリッヒだけではなく、クネゴ、ポポビッチ、ヴィノクロフ、みんなそうだ。ヤンはいい状態でスタートしてもらいたい。現在、ペブナージュはもはやウルリッヒの個人アドバイザーではなく、他の監督と同様にチームの面倒をみることになっているから、ウルリッヒだけの指導に当たっているわけではない。だが、私はウルリッヒのトレーニングについては、必要だったら情報を得ることができる（ゴッデフロートは、ウルリッヒがどんな練習をしたのかまったく知らないもんね～、なんて言っていたのでしたね～）」ってな感じ。

【2006.01.06　本日のウルリッヒ】
ニューイヤー・バケーションはクロスカントリーをしたよ、と言っていたウルリッヒ、どうやらコーチは恋人のザラさんだったようで……。娘と過ごしたのは1日だけだったとか。「あんな別れの後で、仲良くすることは難しいわ」と前恋人のガビィさん。なお、ザラさんのためにウルリッヒはアウディW12を買ってあげたようです。

【2006.01.05　本日のウルリッヒ】
まあ、今さらの話題ですが、ウルリッヒの前恋人のガビィさんが、雑誌で色々と語ったようです。「すごく泣いたわ。私は、もう一人子供も考えていたのよ。ヤンとの間には色々とあったけど、新しい恋人のザラさんが別れには関係がないってヤンが言ったようだけど、それは嘘よ。二人は2004年の9月から付き合ってたと思うわ。他の女性がいるってことはすぐにわかったの。ヤンに言ったら、認めたのよ。すごく傷ついたわ。でも、私はヤンを愛してたし、ちょっとした間違いだと思って、愛を守るために闘おうと思ってたの。でも、ヤンが別れを公にしてしまった。経済的な不満はないわ……娘も私も保障されてる。新しい男性はいないわよ。一生恋はしないとは言わないけど」ってなことのようです。
　そのウルリッヒ、ニューイヤー・バケーションはクロス・カントリーをしていたようで、週末からチーム・キャンプの地であるマヨルカへ。22日までトレーニング予定。チームが一堂に会するのはほとんどこの機会だけだから楽しみだよ、とのこと。

【2006.01.03　本日のウルリッヒ】
1月1日よりT-モバイルのメンバーになったイョルグ・ルドヴィッヒ、ウルリッヒについてはかなり褒めています。「ウルリッヒは面白いし、チームのことをよく考えてる人だよ。僕は長年彼を知ってるけど、ちっともスターぶってないし、僕の友だちが彼のファンなんだけど、いつもよくしてくれてる。彼はいつもマスコミに追いかけられてて、大変だけどね。今年は体重の問題もまったくないみたいだ。僕がツールに出るメンバーに選ばれるかどうかは、今のところはまだわからないよ。でも、ツールには出たいね。3度出ているから、経験が役に立つと思う。全力を尽くしたい」

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