| 【2005.10.31 本日のウルリッヒのお友だち】 ドイツ期待の新星ということで、Radsports.comが若手6人のインタビューをしていますが、その一人がリナス・ゲルデマン。適当にまとめてみ ると、「T-モバイルへの移籍は短い間に決まったことなんだけど、U-23の時から、マリオ・クンマーからは接触があったんだ。2007、2008年の契 約が申し出られた。で、リースと話し合いをしたけど、2007年からチームを変わると思うと告げた。お金のためじゃないよ。オファーは確かにいいものだっ たけど、T-モバイルに興味があった。若手で長期契約をしてる才能のある選手がたくさんいる。一流チームでやることは僕にとっては挑戦だと思ったんだよ。 リース監督とはまだいい関係にあると願ってる。もちろん彼はがっかりしただろうけど、僕は悪いことをしたとは思ってない。リースはよくしてくれたし、T- モバイルに移ってチームも残念だろうと思う。でもリースは僕の決心を理解してくれて、契約解除してくれた。リースにはずいぶんと負うところがあったし、そ れは忘れないよ。CSCもいいチームだけど、ドイツ人としてドイツのチームに行けるのが嬉しいんだ。CSCはイバン・バッソがいて、今後数年は彼が中心と なるだろう。T-モバイルじゃ、僕にとってもっと機会が増えると思う。まだまだ自転車に乗ってる経験が浅いから、これからも肉体的に進歩したいし、色々と 学んでいきたいと思ってる」 さて、ウルリッヒはバカンスから帰ってきて、明日から練習スタートです（予定では）。 |
| 【2005.10.29 本日のウルリッヒ】 ウルリッヒはバカンスから帰ってきたのか、ペヴナージュから連絡を受けたのか、ツールのルートについて日記で語っています。「とてもいいけどタフなコー スが設定されたね。ボルドーやラルプ・デュエズのようなクラシックなコースに、プラ・ド・ベレやラ・トゥスイールのような新しいところもある。もちろん力 を発揮できる長い2つのTTは嬉しいよ。でも山岳ステージは、クライマーが有利だろう。ピレネーは凄くハードだ。ガリビエやラルプ・デュエズはもちろんだ ね。ツールが僕にとって有利かどうかは、走ってみてわかることだ。毎年のように、ベストの選手が勝つんだから」ってなこと。 Next Ullrich（？）ゲルデマンの話題でも。性格を問題視されているようですが、インタビューなどでは比較的謙虚なようで、「自転車に乗り始めてそんなに 長くないから（彼は陸上選手だったけれど、骨折して自転車に乗り始めて才能を現したとか）、まだまだ学ばなきゃならないことが多いよ。もちろん、グラン・ ツールでの勝利が僕の長い目標だけど、今は3週間のハードなツアーでやっていけるとは思わない。もっと体力的にも向上したいから、T-モバイルがベストだ と思ったんだ。リース監督やCSCには感謝してる。でも悪いとは思っちゃいないよ。T-モバイル入団はビッグ・チャレンジだし、すごく嬉しいんだもん」と のこと。リース監督は「私はことあるごとに彼の才能を語るという間違いを犯した。まだまだ未熟な若者にビッグな契約をするは、プレッシャーを与えて良くな い。T-モバイルは契約が1年も残っている者に契約を申し出るのは、フェアなことじゃない。T-モバイルが彼を伸ばすのに最適なチームだとは思えない」と 色々と怒っています。 |
| 【2005.10.28 本日のウルリッヒ】 ウルリッヒが勝つはずの来年のツール・ド・フランスのルートが発表されました（と、去年も書いた気がする……はああ〜。来年こそ勝ってくれよぅ）。7月 1日ストラスブールから始まり、ルクセンブルグ、ベルギー、オランダ、スペイン（ピレネー）を通り、頂上ゴールは3つ、名物峠のガリビエ、ツールマレ、ラ ルプ・デュエズが含まれ、TTTがなくなります。マイケル・ロジャースやセルゲイ・ゴンチャールを補強したT-モバイルとしては、ちょっと残念な結果か も。ITTは7Kmのプロローグを含め総計115Km。 「ウルリッヒのようなTTに強い選手向きだろうね。でも、僕もTTの力をずいぶんと伸ばしたから大丈夫さ。ウルリッヒ、ヴィノクロフ、そして僕……少な くとも10人は優勝候補がいそうだ」とはイバン・バッソの弁。ウルリッヒはバカンス中で不参加、「いつルートを知ろうが大差はないじゃん」とオラフ・ルド ヴィッヒ。「いいルートだと思うよ。ラルプ・デュエズがもちろん最高潮だろうが、他の頂上ゴールもタフだろう。あまり知られていない登りも、面白いものに なると思う。TTTがないのは、別に我々にとって打撃にはならない」とのこと。ルディ・ペヴナージュは「ヤンは週末に帰ってきて、11月1日からプログラ ムに添ったトレーニングを始める。12月から例年通り南アフリカでトレーニングする。ITT115Kmは、ヤンのようなITTの得意な選手には有利だろう が、同時に3つの頂上ゴールはバッソのような選手にも有利だ。3週間目がポイントになるだろうが、ツールは毎日何かが起きるからね。パリまでは100％の 注意が必要だ」との弁。 そのペヴナージュ、いくつかのインタビューをまとめてみると、「ルートはヤンに有利でも不利でもないよ。だが不満はない。誰にでもチャンスがあるフェア なものだ。最初の一週間は、スプリンターのチームがコントロールするだろう。バルケンブルグのステージなどは危険だから、注意しなければならないところが 多い。ピレネーはみんなが考えてるほどたやすいものじゃない（シモーニ、ラスムッセンなど、ピレネーは大変そうじゃないね、と語っています……でも、彼ら はクライマーだもんなぁ）。アームストロングが引退しても、ヤンは何も変えない。特別なツールってわけじゃない。他のツールと同様、勝つためには最高のコ ンディションで臨む必要がある。ヤンのツールの準備としては、3つの選択肢、ツール・ド・スイス、ジロ、ドーフィネ・レベレを考えている」ってな感じ。 ツール発表会ではアームスロングの7連覇はほとんど無視され、それに対してブリュイネル監督は少々お冠気味。「アームスロングや我々のチームが果たした ことを考えると、ひどいよね〜。だがこの10年の結果を見て、アメリカ人はベスト10に入っていることも多いのに、フランス人は100位以内がやっとだ。 彼らのフラストレーションはわからんでもない。まあ、今まで以上にやる気がでたよ」ってなこと。 |
| 【2005.10.26 本日のウルリッヒ】 来年のツール発表会は27日木曜日にパリで開かれますが、ウルリッヒはまだバカンス中ということで、出席はしないそうです。T-モバイルのオラフ・ルド ヴィッヒがマリオ・クンマーとルディ・ペヴナージュを伴って出席予定。T-モバイルのチーム・プレゼンテイションは、11月15日から21日の予定。今年 はウィーンでしたっけ。 イェンス・フォイクトはCSCでキャリアを終えるつもりのようです。来年はバッソのツール勝利に貢献し、チームも100％のバッソのためのチーム作りに なるとか。バッソはジロに出ず、ツールに焦点を合わせるという噂です。ううむ、強力なチームになりそうです。なお、ゲルデマンがT-モバイルに移籍したこ とについてフォイクトは、「彼はすごい才能があると見抜いたよ。もう1年は彼と一緒にやりたかったけど、僕はドイツ人だから、ドイツ唯一のツール・チャン ピオンがいるチームでやりたいという気持ちが理解できる」とのこと。 |
| 【2005.10.22 本日のウルリッヒのお友だちになる人】 T-モバイル・チームの正式発表がある前にBild紙から入団をすっぱ抜かれ、慌ててチームがフォローしたリナス・ゲルデマンは、まさに次期ヤン・ウル リッヒ。ウルリッヒ引退後も、Bildは話題に困らないでしょう（笑）。そのBildによると、性格はちょいとチッポリーニでちょいとベッカム……やや難 しいところがあるとか。今年5月にプロになったところで、CSCとは来年もは契約があったようです。しかし2007年からでいいということで、T-モバイ ルが8月に2007、8年と契約を申し出、CSCも2007、8年とオファーを出したけれど、金銭的な面でT-モバイルに軍配が上がったようです。1年後 に去る選手のために時間と金を無駄遣いすることはないというリースの判断で、結局は契約解除となり晴れてT-モバイルと来期からの契約が成立したようで す。「私はゲルデマンがウルリッヒ以来の才能だとことあるごとに言ってきて、秘密にしていなかった。彼が2007、2008年とT-モバイルからオファー があったと言ってきて、私もオファーを出したが金額的に十分じゃなかった。彼はまだそんな金を注ぐほどの結果を出していないと判断した。結果、T-モバイ ルのオファーを2007年から受けることになったのだが、1年でチームを去る者に時間も金も注ぎ込むことは無駄だ。彼は来年もうちで走らなければならない が、結局、契約解除をすることにした。ゲルデマンには怒っていないし彼の権利だが、T-モバイルはまずこちらに話を持ってくるべきだったろう」と、ややお 冠のリース監督。T-モバイルの方は、「別に違反は何もしてないもんね〜」とのことです。いや〜、これからもウルリッヒ並みに話題を提供してくれそうで、 楽しみな選手ですね（←おいおい……）。「You screwed Riis！」のブーイングで迎えられるか？！（WWEじゃないっちゅうの……）。 そして6年間のピンク・ジャージを脱ぐのがヴィノクロフ、来期はリバティ・セグロスで走ることになります。ポーランド・ツアーが最後のレース予定でした が、残念ながらビザの関係で実現しませんでした。「ヴィノは何者にも代えがたい。だが、有望な若手がやって来たから、楽しみだよ」とオラフ・ルドヴィッ ヒ。「リバティではツールのキャプテンとして走ることができる」とヴィノクロフ。ヤンの親友は、来期は強力なライバルとなりそうです。 |
| 【2005.10.21 本日のウルリッヒのお友だちになる人】 ウルリッヒ以来の逸材と言われていたCSCのリナス・ゲルデマンがT -モバイルに加わると、正式発表がありました。2008年末までの3年契約で、これでT-モバイルは来期は29人の選手でスタートします。ウルリッヒもド イツ人が12人に増えて嬉しいと喜んでいるとか……。現在23歳のゲルデマン、父親は心理学者で母親は保険会社勤務、現在友人と共にケルン在住していま す。「実はゲルデマンは去年から考えていたが、獲得する機会がなかったんだ。CSCとの契約があるから、当初は2007年から加わるという契約を結んだ」 と語るルドヴィッヒ・マネージャー。結局、CSCのリース監督の判断で契約解除となり、来年からの契約が可能になったようです。「彼と長期契約が結べて喜 んでいる。すでに彼はドイツ自転車界の逸材だと証明してくれている。リヌスは我々の計画にぴったりなんだ。2006年は才能のある若手と、経験のあるベテ ランで構成していきたい」とのこと。ゲルデマンも「これで安心して精進できるよ。T-モバイルで走ることは、僕にとって素晴らしい機会だ。チームに貢献し たいし、チャレンジが待ち遠しい」と喜んでいるようです。ヤン引退後のT-モバイルを支えることになるのでしょうが、ヤンからいいところだけを盗んでくだ さいね……。182cm70Kgという恵まれた体格は、若かりし頃のヤンと似ていますね〜。 ジャパン・カップに来るパトリック・シンケヴィッツ、「シーズンは長かったから、かなり疲れてるよ。これで日本は4回目だから、もう十分だ。来年は新し いチームでは行かなくて済んだらいいよ（T-モバイルは来ないだろうなぁ）。レース・スケジュールはまったくひどいものだった。9月はほとんど走らなかっ たのに、10月はたくさんあって、まだ走るんだからね〜。7月にT-モバイルに移るってことがわかってから、監督とはほとんど話をしてない。でも不平を 言っても始まらない。まだクイック・ステップと契約があるんだし、日本じゃベストをつくすよ。でもこの3週間、新しいチームとの話し合いがあったから、準 備はほとんどできてないんだ」とのことで、心はすでにピンク色。 こちらは心はすでに水色で、エリック・ツァベルは「この夏はあんまり働いてないから元気だよ」とミュンヘンとドルトムントの6日間サークル競技に出場。 「今年の初めは、僕自身も含めて、誰も僕がT-モバイルから去るとは思わなかっただろうな。だけど、チームに残るか、ツールに出るかの選択だった。僕とヤ ンとの間には、何の問題もないよ。でも、ツールではヤンには僕よりも相応しいアシストが必要なのは確かだし、同時に僕にもアシストが必要なんだ。イタリ アードイツの共同チームの申し出は、僕にぴったりだった。僕はツールに出て、ペタッキはジロに出る。ブエルタは……一緒に出るかもね」とのこと。 |
| 【2005.10.20 本日のウルリッヒとそのお友だち】 「冬の季節は大変だよ」とウルリッヒ。Frankfurter Rundschauで書いています。「前シーズンの体力を回復して、新しいシーズンに備えないといけないからね。それぞれのプロが自分のやり方を持ってる けど、強い意志としっかりした方法が必要だ。僕はもうあまり時間がないとわかってるし、2度目のツール勝利を掴みたいから、この冬はしっかり準備するつも りだ。今までよりも早くスタートする。しっかりした体制が整ってるから楽観的に考えてるけど、落車や病気がないことを願ってる。いつも外でやってるから、 この2つは大きな問題なんだよ。注意してても、冬の路面は滑りやすいし、暗い時間が多いからね。9月のニュールンベルグの後も、チームの仲間とトレーニン グしたし、バカンスに入る前はメディカル・クリニックの検査も受けた。バカンス中は水泳やサッカーなんかの他のスポーツもやって、身体を保ってるよ。11 月1日からトレーニングを開始するけど、まずフライブルグの大学病院でメディカル・チェックを受け、トレーニング・プログラムを考える。1日5時間の予定 で、毎日自転車には乗るよ。レース・バイクかマウンテン・バイクの予定で、晴れた日は外だけど、天候が悪くても家で乗ることになる。チーム・ミーティング は、今年はオーストリア・アルプスの予定だ。12月は南アフリカでトレーニングする。他の仲間も加わるから競争心が出るし、1日4〜7時間ほど自転車に乗 る予定だ。1月はマヨルカでチーム・キャンプ、1日6時間ほどの予定だよ。この時にチーム・ドクターからまたチェックを受ける。2月3月はイタリアでミ ニ・キャンプ。ここの気候はマヨルカと似ていて、寒すぎないし暖かすぎないからちょうどいいんだ。3月にはまだ寒い地域でレースがあるからね。新しい機材 もチェックして、シート・ポジションのチェックや何やかんやのチェックもする。同時にバランスの取れた食事にも気を遣わないといけない」とのこと。 T-モバイル時代は本当に素晴らしかったと語るエリック・ツァベル。それでも、ウルリッヒにチーム力すべてを注ぐということで今期ツール出場を逃したこ とは、最も辛い経験だったようです。「あれ以後、なかなかやる気が湧かなかったよ」とのこと。来期はペタッキと同じチームで走ることになりますが「ジロで 優勝したサボルデッリが、ツールじゃアームストロングのアシストをした。マリア・ローザがアシストするなんて、今までの自転車史じゃなかったことだよ。そ んな方針で行きたいね。でも、ペタッキと利害が対立することはないと思う。ミラノーサンレモが贅沢な問題になるかもしれないけどね。どっちが調子いい？っ て、最後にお互いに聞かなきゃだめかもね。で、僕がペタッキのアシストをするかもしれない。そんな経験、今までになかったけどね。ペタッキとは話してるけ ど、静かな男で典型的なイタリア人タイプじゃない。上手くいってるよ。来期はツールとドイツ・ツアーが目標で、200勝も目指したいね」と新たな挑戦に張 り切っています。ペタッキが贅沢なアシストを貰ったのか？ ツァベルに贅沢なアシストがつくのか？ 楽しみですね。 |
| 【2005.10.19 本日のウルリッヒ】 ツールに勝ったら引退するっていう噂があるって、本当？というProcycling誌の質問に、「サイクリングは僕の人生だから、引退するのは辛いだろ うね。だけど年を取れば取るほど、ハードにトレーニングしなきゃだめになってくる。僕には2つ目標があって、ツールの勝利とジロの勝利だ。ツールに勝った らそれを最後にして、今度はジロに集中したい」とウルリッヒ。ドイツ・ツアーと世界選手権ロードの勝利も目標でしたよね〜。 40年間サイクリング世界に生き、92年からT-モバイルを率い、今年限りで引退するゴッデフロート・マネージャーが語っています。「非常に満足してる し幸せだよ。オラフ・ルドヴィッヒもよくやってくれてる。素晴らしい勝利はたくさんあるが、93年のオラフのツール・ステージ勝利、94年のヘニンガーの 勝利、95年のツァベルの勝利はとても重要だった。おかげでチームが発展できた。そしてリースとウルリッヒのツール優勝の96、97年の黄金期を迎えた。 私の最後の年はウルリッヒは3位に終わったが、14年間の思い出を考えると、まあそんなこともあるさ。オラフはチームのためにいい仕事をしてくれたと思っ てる。来年はもちろんヤンの勝利を願ってるよ。これで1日24時間1週間ずっと働くということから解放された。だがまだまだ自転車界に貢献するつもりだ。 ナショナル・チームのコーチについては、まだ話し合いの段階だよ」ってなこと。 |
| 【2005.10.18 本日のウルリッヒのお友だち】 来期のT-モバイルは様々な変化がありますが、そんな中でアンドレ・コルフは今年はたくさん走り、チームにも高く評価され、1年の契約を延長していま す。32歳の彼は35歳までは続けていたいとのこと。ウルリッヒについては、「アームストロングが引退したって、チャンスがみんなに与えられるわけで、 バッソだけが唯一の敵じゃないからね。ツールの勝利が彼だけ簡単になったってことじゃない。彼がレースにあまり出ないって言われてるけど、彼はビッグレー スで評価されるんだ。今年の世界選手権はスプリンター向けのコースで、ウルリッヒ向きではなかった。彼に向いていたとしたらチューリッヒ選手権だったろう けど、5〜6週間も気力を保っているのは困難だから、彼が休みに入ったのも無理ないよ」とのこと。まあ、ヤン寄りの発言ですが、彼はヤンの幼なじみで、 コースト、ビアンキと一緒になり、ヤンに連れられてT-モバイルにやって来て、夢がかなったと喜んでいたのでした（【2004.11.16 本日のウル リッヒ】参照）。ちなみに、来期はスプリンターとしての活躍も期待されているようで、「オラフ・ポラックと一緒になることが多くなると思うよ。彼は僕の仕 事を評価してくれてるし、調子が良くなかったら僕に行けって言ってくれるからね……ツァベルは、必ずしもそうじゃなかった。春のクラシックも、違った戦略 になるだろう。ヴェーズマンとクリエがキャプテンだろうけど、先行してるのに集団スプリンターを助けるために呼び戻されることがなくなると思う。今年はそ んなことがあったけど、必ずしも勝利に結びつかなかったからね」とのこと。誰かがいなくなるのは、誰かのチャンス……厳しいのはどの業界も同じのようで。 |
| 【2005.10.17 本日のウルリッヒ】 ジロ・ディ・ロンバルディアでゲロルシュタイナーのデビッド・レベリンが5位に入り、UCIポイントを稼いで3位に浮上。ウルリッヒは4位となりました。 将来を悩んでいたクリスチャン・ヴェルナー（【2005.10.06 本日のウルリッヒ】参照）、今年12月限りで引退を決意したようです。若くて才能 のある彼を惜しむ声もしきりですが、「選手半ばまで待ったけど、オファーは来なかった。クラスを下げたくはなかったから引退する。まだ未練は残ってるけど ね」とヴェルナー。やはりお父さんの会社の運送業（木材貿易ではなく木材運搬なのねん？）を手伝うようです。 |
| 【2005.10.16 本日のウルリッヒのお友だち】 ゴールデン・オクトーバーのプロ・ツアー最終戦ジロ・ディ・ロンバルディアは、クイックステップのベッティーニの勝利に終わりましたが、来シーズンの チーム問題が浮上しているシモーニが2位と健闘。フェレッティ監督のチーム、何とかスポンサーが見つかって大逆転の結果になればいいのですが……。 このレース、T-モバイルのロルフ・アルダグにとっても、プロ最終レースとなりました。アルダグはレースを前にT-モバイルのページで語っています。い い加減にまとめると、「最後のレースなんだけど、どんな感じがするかまだ自分でもわからないんだよ。毎年、ロンバルディアが僕にとっちゃ最終レースだっ た。きっとみんながまた始めた時に、マヨルカ・レースなんかで走り出した時に、辞めたんだって感慨が湧くと思う。12月のドルトムント・クリスマス・レー スでさよならをするつもりだけど、そこが僕にとっての故郷でルーツだからね。15年間やってきて、思い出はいくつもある。97年と96年のリースとウル リッヒのツール勝利、ツァベルのマイヨ・ヴェール、この間のツァベルのパリーツールでのラスト勝利、まだテレコム時代でチームの将来が不安定で、ようやく スポンサー契約が確定した時の喜び、そんなのを思い出すよ。96年のリース優勝当時はスーパースターもいなくて、誰も僕たちのチームを重要視しなかったん だからね。僕自身の成功としちゃ、2001年のドイツ・ツアーで3位になったことだ。2003年のツールで山岳賞ジャージを着たことも特別の経験だった。 だけど僕自身の勝利よりもチームの勝利が、特に96年のツールのみんなが何かしら貢献した勝利が重要だったよ。今後は若い連中の力になりたいし、自転車界 に貢献したいし、スポンサー活動にも協力したいし、みんなの自転車への理解を広めるのに力を尽くしたい。今年はTVのコメンテイターもしたけど、ただ単に 7月のツールに出てちょこっと喋るというのじゃなくて、もっと知識を増やして色々なことや背景を説明できるようになってTVに出たいね。家族との時間も大 切にしたい。1月には子供も産まれるんだ。1年に200〜250日はレース生活で、十分な時間がなかったからね。故郷には農場もあって、その仕事もした い。チームは来年はツール勝利を目指して、ヤン中心のチームになる。若い連中にも活躍してもらわなきゃならない。春のクラシックは、ステファン・ヴェーズ マンやアンドレアス・クリエの活躍が期待される。ロレンツォ・ベルヌッチや他の連中も期待できるだろう」という感じです。 |
| 【2005.10.12 本日のウルリッヒ】 ウルリッヒは来年、ジロに出るかもしれない？ ルディ・ペヴナージュは、「バッソはジロに出て、ツールに2位になったんだからね。ツール準備のために、 可能性としては考えているよ。春に決定するだろう」と語っています。ジロの勝利もコレクションに加えたいと語っていたウルリッヒ、ただし、来年はツール勝 利が目標とのことでした。もっとも、ドーフィネ・レベレ出場も考慮しているようですので、決定ではありません。ウルリッヒは2001年にもジロに出場し、 途中病気をし、52位という結果でした。来年のジロは5月7日〜29日、ツールは7月1日〜22日です。11月1日から練習開始予定のヤン、来年は早くか ら見られるかも？ ところでヤンはチーム・マネージメントと話し合いを終えた後、ザラさんとカリフォルニアでバカンスを過ごしているようです。 ツァベルに続いてロルフ・アルダグもマジェンタ・カラーのジャージを脱ぎます。もっとも彼は引退、その後はチームの助けをし、TVコメンテイターなどの 活躍もするようです。最後のレースはジロ・デル・ピエモンテと、ジロ・ディ・ロンバルディアの予定。引退レースは来年4月に予定されています。 |
| 【2005.10.10 本日のウルリッヒのお友だち】 パリーツールはスプリント勝負の結果、マジェンタ・カラー・ジャージでのエリック・ツァベル最後の優勝となりました。ツァベルにとってはこのレース3度 目の勝利です。「最高だよ。ハードでタフだったし、ベナッティ（2位）が最後まで頑張ってたから、勝ててすごく嬉しいよ。長いシーズンだった。ウォル ター・ゴッデフロートやフランツ・フォン・ルーイにとってもラスト・レースだったし、ロルフ・アルダグにとってもそうだ。だから勝ってチームを去りたかっ たんだ」とツァベルの直後のコメント。これで193勝目となります。インタビューでは「ここで勝てたら素晴らしいと思ってたんだ。だけどデボルダーとジル ベールの2人が逃げてて、3位争いになるかもしれないと思った。最後はチームのサポートも残ってなかったしね。だけどこのレースは2回勝ってたし、3位も 2回あったから、僕は落ち着いてたよ。どうやればいいかわかってた。結果として上手くいって勝てたのは嬉しいし、夢がかなったよ。来年は新しいチームだけ ど、ワールドカップが開催されるのにドイツに3つ目の自転車チームができるのは素晴らしい。チームが成功してくれるのが重要だ。シーズンは長いしプロ・ツ アーもたくさんあるから、僕とペタッキが同じチームにいても、お互いに十分勝ちを稼げると思ってる。それにセバスチャン・シードラーなんかの若い選手の手 助けもしたいと思ってる。いつもサポートしてくれたウォルター・ゴッデフロートに感謝したい。信頼できる素晴らしい人物だったよ」ってなこと。勝利を稼ぐ チームができそうですね。 ホセバ・ベローキはリバティ・セグロスと1年契約を更新したようです。ヴィノクロフの強力なアシスト？ |
 この時は ヤンが ビアンキ |
【2005.10.09 本日のウルリッヒ】 さて、いよいよツァベルのピンク色ジャージ最後のレース、パリーツールです。金曜日の記者会見でツァベルは、「13年間テレコム、T-モバイルといて、 新しいチームを探さなきゃならなくなるとは、思ってもいなかったよ。やっぱりツールに出られなかったことが、考えるきっかけになった。でもいい思い出がた くさんあるし、たくさんの友人ができた。チームを変わって新しいチャレンジができるし、僕の経験も新チームの役に立つと思う。2005年は辛い年だったけ ど、来年は攻撃的な年にしたいね。とても嬉しいよ」とのこと。最後の攻撃を見せてくれるでしょう。 今年限りで引退のウォルター・ゴッドフロートも「エリックが94年にパリーツールで勝ったのは、エリックにとってもチームにとっても初めての大きな勝利 だったし、素晴らしいキャリアの始まりであり、チーム快進撃の始まりだった。エリックにはスプリンター本能があった。だがエゴイズムはない。チームのこと を考えてくれていた。彼の後継者が育たなかったのが残念だ」とのこと。 |
| 【2005.10.08 本日のウルリッヒのお友だち】 最後の一人となりそうなT-モバイル加入者は、チェコ人のフランチセック・ラボン（Frantisek Rabon？）、22歳の若者。2年契約です。将来有望なオールラウンダーとのこと。なお、T-モバイルと契約更新がされなかったトルスタン・ヒエクマン は、ゲロルシュタイナーと契約しました。 来年のツールは7月1日にストラスブールがスタート地で、ルクセンブルグなどを通るようです。正式発表は10月27日にパリで。 なお、ツァベルの公式マジェンタ・ラスト・レースになるパリーツールのメンバーは、ロルフ・アルダグ、エリック・ボーマン、マルクス・ブルグハルト、ア ンドレアス・クリエ、アンドレ・コルフ、ダニエル・ナルデッロ、ステファン・ヴェーズマンとなります。アルダグにとってラスト・レースはロンバルディアの 予定とか。引退レースは4月29日。25年前に12歳で初めてレースに出たところとか。引退後はZDFのコメンテイター、チームのアドバイザーとなる予定 らしいです。 |
 こんな時代もあったのね…… 来年はチームは違っても、 こんな姿を期待！ |
【2005.10.06 本日のウルリッヒ】 ウルリッヒはチームとの話し合いを終え、今月末までバカンスに入るということです。オラフ・ルドヴィッヒ、マリオ・クンマー、ルディ・ペヴナージュと来期の計画を立てたとか。目標はもちろんツール優勝。トレーニングは11月1日から再開とのこと。 T-モバイルに移籍するということが早々にばれて、色々と監督からいじめ（？）があったようなパトリック・シンケビッツで すが、「T-モバイルは一番行きたかったチームなんだも〜ん。オラフ・ルドヴィッヒはすごく期待してくれて、3年契約を結んでくれたんだ。3年で進歩した い。T-モバイルの呪いなんか気にしてないよ（ドイツでも言われとったんか？！ T-モバイル・ウィルスということだそうですぅ）。来年は春から全シーズ ン活躍したいし、ツールとドイツ・ツアーを最高の状態で走りたい」ってなこと。 エリック・ツァベルは13年間着て いたマジェンタ・ジャージを、パリーツール・レースを最後に脱ぐことになります（もっとも余興レース（？）には出るようですが）。94年に初めて勝った大 きなレースがパリ・ツール、2003年にも勝利を収めました。来期はペタッキと同じ新チーム・ミルラムへ。「10年前の自分ではない」とスプリントの衰え を認めるものの、登れるスプリンターとして活躍しているツァベル、来期も活躍が期待されます。 でも、行き先の決まっていない選手もいるようで、クリスチャン・ヴェルナーも その一人。ウルリッヒが残留を希望していたという噂もありましたが、チームは更新せず今年末で契約終了。「将来を考えると、眠れない夜を過ごしてるよ。人 生をずっと自転車に賭けてきたんだ。それが突然に閉ざされた。カテゴリーが下のクラスに行くことはできるだろうけど、トップのチームで頑張りたいんだ。 ツールに出るのが夢だった」と語るヴェルナー、他チームとの交渉も難航しているようで、引退の可能性が大きいとか。もっとも、お祖父さんが始めた木材貿易 会社（のよう）に入ることができるようですが（彼も社長の息子だったのねん）。 |
| 【2005.10.05 本日のウルリッヒ】 ウルリッヒはバカンスに入ったのかと思ったら、まだ営業活動（？）をしていたようです。10月1日にフリードリッヒシャーフェンでのカーボン・スポーツ のイベントに登場。クレーデン、ツァベル、ケッスラー、リッヒ、ヴェーズマン、フォタンなど、他の選手たちも多数来たもよう。ヤンは、茶色のアニメポイン ト（？）のジャンパー＆クワガタ・プリントの白Tシャツ、破れジーンズ、黒のシリコン・バンド＆変な写真が並んだブレスレット、アディダスのシューズとい う姿で（す、すごい趣味！）、首の傷痕はまだ残っていて（これって、永久に残りそう……）、すでにちょっと太っている気がしますぅ〜〜。 |