ヤン・ウルリッヒ特集です

Ullrich auf dem Weg zum Tour-Sieg 2006！
2005年9月

【2005.09.29　本日のウルリッヒ】
　ウルリッヒは11月1日から来年の準備を始めると宣言しています。
「ハードでタフなシーズンだったよ。で、来年の準備を早くから始めたいんだ。だから今年は早く終えることにした。メディカル・パーク・クリニックの助けを得られることができて、嬉しいと思ってる。エキスパートの力が借りられるからね。身体は健康そのものだし、ずっとそうでありたいよ。でも、もう若くはないし、やり方を変えて今まで以上に気を遣わないといけない。メディカル・クリニックが助けになる。まずは休みをとって休養するけどね。3週間、太陽がいっぱいのところに行くつもりさ。11月1日から、メディカル・クリニックの指導を受ける。チームにルディ・ペヴナージュが帰ってきたのは、すごく大切なことだし、喜んでる。彼は一番の監督の一人だし、経験と方針が役に立つはずさ。来年のチーム補強には満足してるよ。マイケル・ロジャースは世界選手権でその実力を証明したし、シンケヴィッツ、マッツォレーニ、ベルヌッチ、キルシェン、ゴンチャールと、実力者揃いだ。来年はいい状態でツールに臨みたい。で、結果を待ちたいね。世界選手権については、僕の夢はロードに勝つことだ。7月の後で考えるよ」ってなこと。
　ウルリッヒと同郷で同じザーゲル・コーチということで、注目を浴びているアンドレ・グライペル、「彼とは一緒になったことはないんだ。でもいい人だと思う。チームのために頑張りたいよ」とのことで、スプリンターとして期待されています。23歳という若さですが、すでに家庭があり女の子がいるようです、ふ〜ん。

【2005.09.28　本日のウルリッヒ】
　かねてから噂のあったパコ・ララは、T-モバイルを去ります（スペインのチームに戻るって話でしたっけ？　やっぱりホームシック？）。エリック・バオマンは1年契約を延長。というわけで、新しくチームに加入するのは、ロレンツォ・ベルヌッチ（26・ウル影武者）、スコット・デイビス（26）、セルゲイ・ゴンチャール（35）、アンドレ・グライペル（23・ウル影武者・スプリンターとして期待）、キム・キルシェン（27・ウル影武者・クラシックのキーマンとして期待）、イョルグ・ルドヴィック（30）、エディ・マッツォレーニ（32・いや、ま、マッツォレーニなんでかなり無理はあるけど、ウル影武者）、マイケル・ロジャース（25・ウル影武者）、パトリック・シンケビッツ（24）、トマス・ツィグレル（24・スプリンターとして期待）の10人となります。
　チームを去るのは、トルスタン・ヒエクマン、トマス・コネクニー、パコ・ララ、ヤン・シャフラーツ、アレクサンダー・ヴィノクロフ、クリスチャン・ヴェルナー、セルゲイ・ヤコブレフ、エリック・ツァベルの8人。引退するのがロルフ・アルダグとトビアス・シュタインハウザーの2人。
　チームはかなり変わりますね〜。さて、ウルリッヒのためのチームとなるのでしょうか？

【2005.09.27　本日のウルリッヒ】
　25日にマドリッドで行われた世界選手権ロード・レース、ベルギーのトム・ボーネンが優勝し、UCIランキングのポイントを稼いで2位にジャンプアップ、ウルリッヒは3位となっています。
　T-モバイルに新しくヴィーゼンホフより1年契約で、アンドレ・グライペルが加わりました。23歳、ロストック出身、ウルリッヒと同郷、184cm、75Kg……ううむ、またも似たような体型の選手で、これはやっぱり影武者撹乱作戦でしょう（←違うって！）。「非常に才能がある若手で、今年は頭角を現してきた。T-モバイルでスプリント能力を伸ばして欲しいと思う」とルドヴィッヒ・マネージャー。デンマーク・ツアーで勝利を飾り、ニュールンベルグ・クリテリウムで4位、ライン・ツアーで3位の成績を収めました。「T-モバイルに入ることは、すごく大きな一歩で嬉しいよ」とグライペル。ウルリッヒの元コーチのペーター・ゼーゲルの元で育ったようで、U23でも活躍しています。将来が期待できそうですね。
　さて、ウルリッヒは日記でマイケル・ロジャースの世界選ITT勝利を祝っています。ドイツ人選手が勝てなかったのは残念だけれど、3度の優勝はすごいねということ（あんたも出来ただろうが！）。来年チームに来るから楽しみだよ、すごく力になってくれそうだ、敵でなくて良かったよってな感じです。

【2005.09.24　本日のウルリッヒ】
　エリック・ツァベルの新しいチームはイタリア＆ドイツ合同のミルラム（Milram）？　マドリッドで記者会見が行われました（訂正：ペタッキはイタリア・チームの記者会見と重なって、出たのはツァベルだけだったもよう）。10（9？）人のドイツ人と11人のイタリア人が、現在契約したとか。ツァベルのトレーニング・メイトのヤン・シャフラツも、T-モバイルから移籍予定。ツァベル、ペタッキ、ともに3年契約、ツァベルはツール担当、ペタッキはジロ担当となるようです。ミラノーサンレモは、二人の話し合いの結果（？）ツァベルになるもよう。二人は協力して、イタリア、フランス、スペインでドイツ・ブランドのチーズ、ヨーグルト、ミルクの販売促進に尽くすようです……って、スペインでは両者とも？　それとも臨機応変？
　チーム・マネージャーはドミナ・バカンツェのジャンルイジ・スタンガ。ジャージは水色がベースで、ミルラムのイメージカラーとか。ちょいとゲロルシュタイナーやディスカバリー・チャンネルと紛れそうですが、かなりの勝利数が期待できそうなチーム。
　「13年経ってチームを替わるなんて思ってもいなかったけど、もう35歳になったし、決断を迫られたんだ。T-モバイルを離れるのは辛いけど、最善の選択のチームだと思う。基盤は固いし、いいライダーたちがいるし、いい監督だ。新しいチームで、新たな局面が開けた。ペタッキは最速のスプリンターだよ。でも、すべてのレースに出るってことはできない。ペタッキは最高の列車を持っている。彼の出ないレースは、それを使わせてもらうさ。あるいは、僕が彼のために走ってもいい。僕にとって大事なレースはツールとドイツ・ツアーだ」とツァベル、晴れやかな顔です。今年はどちらも出られなかったのですよね〜。
　ここ数年、T-モバイル内ではまったく援助が得られなかったと語っていたツァベル、ツールに出られないことにがっかりしたけれど、考える時間が十分にできたとのこと。それでも「ドイツじゃヤンが一番だからね、ウルリッヒ中心のチームにしたのは当然だと思うよ」とも語っていたのでした。
　来年のプロ・ツアーが発表になりました。ウルリッヒが確実に出走するのは、7月1〜23日のツール・ド・フランス、8月1日〜9日のドイツ・ツアー、そして6月4日〜11日のドーフィネ・レベレか、10〜18日のツール・ド・スイスあたりでしょうか。7月30日のHEWサイクラシックにも出るかしらん？

【2005.09.23　本日のウルリッヒ】
　ツァベル・インタビューの続き、ウルリッヒ批評は辛口です。「ウルリッヒがツールに勝ってたら、ツールに出られなかったことに納得した？」との質問に、「ヤンを批判したくはないよ。ただサッカー（？）のOtto Rehhagelの言葉を引用させてもらうなら、「勝ったものが正しい」だ。僕の経験からすると、勝てなかったらどうしてかって自問しなきゃならない。もっとも、僕の立場じゃないけどね」とのこと。ウルリッヒとツールにあまりにも重点が置かれすぎてないかという質問には、その問題点はヤンは時には5月、大抵は4月からスターとするので、それまでのチーム批判は誰かがカバーしなければならないことだとか。でもね〜、世間の目も、ヤンとツールなのですよね〜。ツァベルも愚痴っていますが、ドイツじゃサッカー、そしてテニスなどが人気で、自転車は結果だけが短く報道され「ツァベル、またペタッキに負けて2位」ってことのようです……とほほほ。「この数年はスプリンターとしてチームのサポートがなかった。自分でかなりの危険を冒さなきゃならなかった」と愚痴りながらも、現在192勝は現役選手最多とか。

【2005.09.22　本日のウルリッヒ】
　「ペブナージュの復帰はすご〜〜〜く嬉しいよ」とウルリッヒは日記に書いています。「この2年間、ずっと努力してきて、ようやくいい結果になったよ。オラフ・ルドヴィッヒは、ツールに勝つためにはすべてが上手くいかなきゃだめだってわかってるんだ。ルディはベスト監督の一人だし、彼の知識がまた僕たちに利益をもたらせてくれるだろう」ってなこと。メディカル・パークでチェックを受け、身体は大丈夫とお墨付きをもらったようで、バカンスに入ります。今年は今までと違って、しっかりと管理するとのことですが……それにしても、今まで何をやっていたんだぁ？！。
　「何事にも終わりがある」と語るエリック・ツァベル、それでも「マジェンタ・カラーのジャージでキャリアを終えたかったけどね」と本音もちらり。「ヤンのツール勝利という目標がある限り、スプリンターがいる余地がない。決断しなきゃだめだったし、十分考えての結論だ。ツールに出なくて、11年間どれだけ自分がツールに集中してたかわかったんだ。チームに残って、クラシック・レースだけで今までと同じようなモティベイションでやっていけるかどうか、自信がなくなった。ヤンは97年にツールに勝って、ドイツの自転車界に光を当てたし、将来につながってる。僕はNo.2の位置にいて、その事実を上手く受け入れてきたと思ってる。ペタッキは今一番速いスプリンターだし、他の誰もできないようなスプリンターのためのトレインを持ってきた。彼の出ないレースではそれを使うことができるし、彼はすべてのレースに出るわけじゃないんだからね。ペタッキを抜くのは難しいし、他のスプリンターたちが台頭してきてる。僕が25歳だったらまだまだ勝てただろうけど、もう35歳で、このままT-モバイルでクラシックだけに出るか、違うチームでチャンスに賭けるか選択しなきゃだめだったんだ。ツールに出て、ステージ優勝する自信があるのかと聞かれると、Noと答えざるをえないけどね。むしろヤンが、ずっとツールに勝ちたいと言い続けられることに驚きを感じてる。ツールに勝てたら嬉しいけど、僕はリアリストで、35歳になって典型的なスプリンターじゃなくなってると思ってる。でも、いつまでも競争心は持っていたいさ。T-モバイルじゃ10月9日のパリーツールが最終走になるだろう」ってな感じかな？　リアリストの賢明な選択なわけですが、まだまだやる気は十分ってところでしょうか？

【2005.09.21　本日のウルリッヒ】
　メディカル・パークの健康増進キャンペーン・レースに登場したウルリッヒ、2002年の膝の手術以来、ここでドクター・ハーメルのチェックも受けています。「リハビリに最適なところを探してて、ここを見つけたんだ」とウルリッヒ。来年に向けての予定としては、3週間バカンスをとり、11月1日からトレーニング再開とか（！）。南アフリカで1カ月ほどの予定。新メンバーとしてセルゲイ・ゴンチャール、エディ・マッツォレーニの加入を喜んでいるとか。あまりにも真面目に始めるヤンで、かえって心配になりますぅ〜〜。
　来期メンバーのマイケル・ロジャース、10月に結婚、ハネムーンに行き11月からT-モバイルのオーストリア・ミーティングに参加。ウルリッヒのアシストと同時に将来性も期待されています。ステファン・ヴェーズマンはスイス国籍を取得し、スイス・チームから世界選手権に出場予定。
　なお、ウルリッヒは10月はザラさんと南（どこでしょね？）でバカンスを過ごす予定ですが、結婚は予定されていないとか。

【2005.09.20　本日のウルリッヒ】
　健康増進キャンペーン・レースに登場したウルリッヒ、マスコミのインタビューで、「ツールが終わったら、次のツールが始まってるのさ」と答えました。ルディ・ペヴナージュの復帰については「とても重要なことだよ。この2週間、チームとずいぶん話し合った」とのこと。もっとも、ウルリッヒのマネージャーのストロウバンドによると、ペブナージュが指揮するのはウルリッヒが出場するレースのみになるだろうとの話。年を取るほどに準備が大事になると語るウルリッヒ、医療チームの助けを借りて食事指導を受け、冬の体重増加と風邪対策に挑みます。「アームストロングがいなくなって、ツールはよりオープンになった。イバン・バッソは毎年進歩してるし、ロベルト・エラスもブエルタの活躍を見ると要注意だ。ヴィノクロフからはもう宣戦布告されてるしね」とライバルを上げ、アームストロングの復帰については「関心があまりないよん。彼は演技者で色んなことを言うからね」とのこと。
　インタビュアーと共に自転車に乗りながらのTVインタビューで、ウルリッヒは「勝利のために全力を尽くして闘って、へとへとに疲れてるから、シーズンを終えて嬉しいよ。来年のツールに向けて早くから準備をするつもりだ。もう32歳になるし、残された時間が少ないことがわかってるからね」と語ったようです。バカンスを取って楽しむけれど、食事には極力気を遣うとか。彼女のザラさんも協力してくれるもよう。アームストロングについての質問には、「ランスがああ言った、こう言ったなんてことを気にしないで、バカンスを楽しむさ」との返事。
　というわけで、正式に発表された来期のT-モバイルは、オラフ・ルドヴィッヒが舵を取り、オラフ・ルドヴィッヒ・サイクリング会社がマネージメントにあたり、長年のアシスタント・ハンス・ヒンデラングが財政面を担当。マリオ・クンマーがスポーツ＆テクニカル・ディレクターとしてより広い面でルドヴィッヒをアシストします。「マリオは長年チームにいて、大事な人間だし、経験が豊富なのでより多くの責任を担ってもらいたい。彼を100％信頼しているよ」とルドヴィッヒ。クンマーも「新しいチャレンジで、やりがいがある」との談。スポーツ・ディレクターとしては、ジョバンニ・フィダンツァ、ブライアン・ホルム、フランツ・フォン・ルーイ、バレリオ・ピバに加え、ツール担当としてルディ・ペヴナージュ、ピバはクラシック・レース担当とか。
　来期のツールに関しては、すでに予定メンバーとしてジュゼッペ・ゲリーニ、アンドレアス・クレーデン、ステファン・シュレック、オスカル・セビージャ、セルゲイ・ゴンチャール、マイケル・ロジャース、エディ・マッツォレーニ、パトリック・シンケビッツが噂では上がっていますが、正式な候補の発表は今年末の予定。「メンバーは一緒にトレーニングし、一緒にレースに出、一緒に新しい機材を検討する」とルドヴィッヒ。アンドレアス・クリエ、ステファン・ヴェーズマン、マティアス・ケッスラー、セルゲイ・イワノフはクラシック・レース担当予定。
　ルドヴィッヒはT-モバイルのページでインタビューに答え、「マネージャーとして始める前に色々と検討し、改善の余地のあるものは改善していくことにした。プロツアーの改革で、仕事も多くなり広がったので、マリオ・クンマーにアシストしてもらう。彼ほど適切な人材はいないからね。ルディ・ペヴナージュに関しては、彼はウルリッヒの支えとして常に影響を及ぼしてきた。だからプロフェッショナルな関係としてやってもらうべきだと考えた。ヤンもこの進展を喜んでいる。彼は2006年のツール勝利に意欲を持っているから、重要な役割を果たしてくれるだろう」ってなこと。
　今後のチーム予定は、11月にオーストリア・アルプスとウィーンでチーム・ミーティング、それぞれのトレーニング・キャンプのあと、1月はマヨルカ・キャンプの予定。
　なおペブナージュの復帰について天敵のゴッデフロートは、「彼のことに関しちゃ、何も私に聞くな」とのこと。

【2005.09.19　本日のウルリッヒ】
　トビアス・シュタインハウザーはスプリントでイバン・バッソを敗り、ヴァンゲンでの引退レースを勝利で飾りました。「スプリントじゃバッソには負けないからね」とシュタインハウザーの弁。レース前にはイバン・バッソの通訳もしたようで、「来年はツールに集中するの？　それともブエルタとかジロとかに出るの？」という質問に対し、バッソは笑って「みんな勝ちたいよ！」とジョーク（？）。スタイニー、長い間お疲れさまでした。「複雑な感情だけど、正しい時期に引退できたと思ってるよ」とスタイニー。今後はT-モバイル関連に残る予定。
　ウルリッヒ、今シーズンはこれで終了ということです。マネージャーのストロウバンドによると、来シーズンに向けて早くからスタートを切るためということ。予定されたチューリッヒは棄権することになりました。

【2005.09.18　本日のウルリッヒ】
　ツールで骨折したクレーデンでしたが、今シーズンはもう終了と宣言。来年トップコンディションになるように準備するとのこと。来年は調子を戻してアシストとして（！）頑張ってほしいものです。
　ほんまですかいのぅ？　Bildはルディ・ペヴナージュがスポーツ・マネージャーとしてT-モバイルに復職すると報じたようです。来年のツールは完璧にチーム・ウルリッヒとして臨むようで、その計画は来週にでも発表とか……まあ、噂ですが。なお、日記によると19日は70Kmの健康増進プロモ・レース（？）に参加。メディカル・チェックも受けるもよう？
　なお、ペヴナージュ自身も「今後の方針についての話し合いを持ったし、来週にでも発表するかもしれない。ヤンはチームの論争にずいぶんと悩まされてきたが、それも解決するだろう。100％ヤンのためのチームを作ることがベストで、そうすれば来年はツールに勝てる」とのこと。マリオ・クンマーは、オラフ・ルドヴィッヒの後釜のマネージメントに移るのでは、という噂。もっとも、ゴッデフロートの正式引退は今年12月ですので、正式決定はそれ以後との噂ですが。
　なお、ウルリッヒはチューリッヒ選手権に出ず、シーズンを終えるという話です。「ブエルタで活躍した選手も出るし、世界選手権に出た選手も出る。ヤンが勝つチャンスはない。それよりも来年のツールに備えて早くからトレーニングを開始するべきだ」とはペヴナージュの弁。う〜ん、今シーズンはもうヤンを見られないのでしょうかぁ？

【2005.09.16　本日のウルリッヒ】
　来年からT-モバイルに来るセルゲイ・ゴンチャール、「ツールじゃTTTでも山でも、ヤンは俺をあてにしてくれていいぜ」と強い言葉。

【2005.09.15　本日のウルリッヒ】
　TVショー・TV Totalに出たシェリル・クロウ、来年、ランスはツールに出るの？という質問に、「来年はヤン・ウルリッヒが勝つところを見たいわね」と返答。ええ人やな〜〜。
　18日はヴァンゲンでトビアス・シュタインハウザーはラストレース。「100％の力でできなくなったのと、そろそろ他のことを始める時期だと思ったんだ。ツールのプレッシャーは大変なものだからね。冬は家族とスキーをして過ごせるようになるから嬉しいよ」とのこと。ヤンはツールで勝てる？の質問には、「勝てると思うよ。でも、若い世代が台頭してきてるから、大変だと思う」とのこと。
　ウルリッヒ、イギリス・ツアー最終日にプレス・インタビューで語りました（cyclingnews.comより）。「ランスが引退したからって、助かったって思っちゃいないよ。僕はずっとランスを倒すことを目指してた。残念ながら、できなかったけどね。だからこそ、彼は7年間君臨してたんだ。ツールは彼がいなくなって変わるだろう。彼のチームようにレースを支配するチームはなくなるだろう。僕はずっとランスと闘うのが楽しかった。だけどレースはまだまだ続くんだし、また違った楽しみがあると思うよ。ツールは今までみたいに1チームが支配することができないだろうし、たくさんのアタックがあると思う。どうなるかは、来年を待たなきゃね。誰もが強いチームで参加したいし、21日間を先頭で支配したいさ。平地でも山岳でもチーム・タイム・トライアルでも、キャプテンには強力なサポートが必要だ。来年は僕らのチームは今年よりもいいチームであってほしいと思ってる。その結果が出たらいいね。今年のツールじゃ、落車でずいぶんと力を失った。でもパリまで辿り着けて嬉しかったよ。もっとひどいことになったかもしれないんだから。今年のツール、準備はしっかりできていたし、間違ってなかったと思ってる。ツールにあと何回勝てるかについちゃ、来年を見てから考えるよ。ランスがいなくなったからって、ツールに勝つことが簡単になったわけじゃない。バッソはツールに勝ちたがってるし、新しい世代が台頭してきてるからね。誰も予想もしなかった選手が出てくるかもしれない。だからずっとタフさ。
　ツアー・オブ・ブリテンのガラ・ディナーじゃ、スタンディング・オベイションで迎えられた。あんなにファンがいるとは思ってもみなかったから、信じられなかったよ。たくさんの人とフランクに話したし、来年は上手く合えばツアー・オブ・ブリテンに出たいと思った。もっとも、僕を歓迎してくれたのか、ガールフレンドを歓迎してくれたのか、自信がないけどね。イギリスでは、ジュニア・チャンピオンシップでクリーブランドで走ったことがあるんだ。
　みんなが僕を好いてくれるのは、僕があくまで闘い続けているからじゃないかな。いい時もあれば悪い時もあった。でも僕は俳優のように演技できない。僕はずっと自分がどんな人間か言い続けてるし、負けたとしても最後まで2位を目指してずっと闘ってるのさ。だからみんなが評価してくれてるんだと思う。年を取るにつれて利口にはなるけど、肉体的には同じ状態に持っていくのにもっと練習しなきゃだめだし、集中しなきゃだめだ。すべてを正しく行わなきゃならず、間違いがあってはいけない。昔よりも情熱はあると思うよ。お金のためにレースに出る必要はなくなった。今は、レースが好きで、自転車のプロとしてやっていくことが好きだからやってるのさ」ってなこと。
　なお日記ではニュールンベルグ・クリテリウムについて「レースは時として予想外の結果になる。ロニーは頑張ったし、ゲロルシュタイナーはうまくやったよ。勝ちたかったけど、すべてのレースを最高の状態ですることは不可能だからね。でもバッソよりは先にゴールしたから、少しはツールのリベンジになったかな :-)」と呑気なコメント。

【2005.09.13　本日のウルリッヒ】
　トビアス・シュタインハウザーのラスト・レースはWangener Kriterium。イバン・バッソも出るようです。彼はこの地がプロとして初レースだったとか。同時にイバン・バッソの通訳も務めるもよう（←おいおい……もう引退後の活動か？）。もっとも、「バッソを破る自信はあるよん」とシュタインハウザー。ウルリッヒも彼女と一緒に来るかしらん？
　ところでオスカル・ペレイロはイレス・バレアレスと2年契約を結んだもよう、残念。
　パコ・ララは休日に拾い食いをして食中毒でブエルタを棄権。

【2005.09.12　本日のウルリッヒ】
　ニュールンベルグ・クリテリウム157Km周回コース、勝ったのはゲロルシュタイナーのロニー・ショルツ。ウルリッヒは48秒遅れの集団ゴールで45位。イバン・バッソも集団ゴール、59位だったもよう。再三アタックをしたショルツが猛追撃を逃れ25秒差で優勝したようです。ううむ、ドイツでまたもゲロルシュタイナーに負けたT-モバイル・チームですが、ウルリッヒもバッソもどうしちゃったんでしょね？　「シーズンも終わりの方になると、足に力が入らなくなってくるよ」とはウルリッヒの弁ですが。
　ポーランド・ツアーに出る予定だったヴィノクロフ、ビザが間に合わず代わりにトマス・コネックニーが出るとのこと。「ヴィノクロフは何ものにも代えがたい。これでチームの方針は総合狙いからステージ優勝へと変わった」とは、オラフ・ルドヴィッヒ・マネージャー。手続きに遅れはなく、どうしてこうなったのかわからないとのこと。ヴィノクロフは世界選手権の準備予定でしたが、代案はない予定との話。ウルリッヒは、世界選手権には出ません、残念。

【2005.09.11　本日のウルリッヒ】
　ウルリッヒは調子がいいのに世界選手権には出ないの？という声に対し、「ITTじゃもう2度も優勝したもんね〜。獲るんだったらロードのタイトルがいいし、今年はフラットで僕向きじゃないんだもん。10月2日のチューリッヒを最後のレースにしたいな。今は昔よりもモティベイションがあるよ。お金のために乗るんじゃなくて、レースが好きで、自転車が好きだからやってるのさ」との答え。11日はニュールンベルグでのクリテリウム、来年ツールのライバルになりそうなバッソも出走予定です。結果は後ほど。
　とほほほ……トビアス・シュタインハウザーを悩ませたイギリスの朝食と、日本人カミカゼ・ライダーの話がT-モバイルのページを飾っておりますわ。もっとも、F*** Youの話は幸いなことに語られていませんが。シュタインハウザーのラスト・レースは9月18日のようです。寂しいですね〜、でも、一番寂しがっているのは、ヤンかなぁ？

【2005.09.08　本日のウルリッヒ】
　9月11日はニュールンベルグでのクリテリウム、ウルリッヒは98年に優勝しています。他のT-モバイル・メンバーは、トルスタン・ヒエックマン、オラフ・ポラック、クリスチャン・ヴェルナー、セルゲイ・ヤコブレフ、Robert Bengsch (練習生/KEDビアンキ・ベルリンよりゲスト）。


ディナー・パーティ
メルクスと仲直りした？
クール・ビズのヤンは、
首の傷痕がまだ残ってる。
 【2005.09.07　本日のウルリッヒ】
　ふ〜ん、そうですか、エリック・ツァベルをエースとするチームが（いや、T-モバイルのページから見つけたのでそうなっているのですが、これがイタリア・サイトだったらペタッキなんでしょね？）、ついにベールを脱いで世界選手権期間中に正式発表されるのですか。イタロージャーマン・チームで、名前はまだ決まっていないもよう。ドミナ・バカンツェ・チームが母体で、スポンサーにノルドミルヒが加わるようで、まったくの新チームができるとのこと。3大ツールと、もちろんドイツ・ツアーにも参加するようです。ツァベル、ほんとに出ていっちゃうのね……と、しみじみ。
　来た、来た！　T-モバイルはエディ・マッツォレーニ（32）と2年契約、セルゲイ・ゴンチャール（35）と1年契約を結びました。マッツォレーニはもちろん、ツールでのヤンのアシストとして。同時にドイツ・ツアー、サン・セバスチャン、イタリアのレースを狙います。ゴンチャールはツールの強力なTTTメンバーになってくれるでしょう……と、期待。オラフ・ルドヴィッヒは、「ツールだけではなく、ゴンチャールの経験が若手に生かされることを期待」とのこと。また、スコット・デイビス（26）とも1年の契約を結んだようです。ヤンのためのチーム作りは、着々と進み始めた？

【2005.09.06　本日のウルリッヒ】
　契約交渉で難航していたマティアス・ケッスラーですが、T-モバイルと1年契約を延長。ヴィノクロフとともに出ていくかもと噂のあったセルゲイ・イワノフも1年契約延長。来期構想が固まりつつありますね〜。オスカル・ペレイロと契約交渉をしているという噂はあったのですが、マッツォレーニのように噂止まりかなぁ〜？　ペレイロ、ウルリッヒが好きみたいなんだけどぉ？
　ロンドンに短い滞在をしたウルリッヒ、観光の時間はもちろんありませんでしたが、トラファルガー・ホテルでの記者会見では「昨日のディナー・パーティでスタンディング・オベイションを受けたのは素晴らしかったよ。もっとも、僕に対してかガールフレンド（ザラさん）に対してかはわからなかったけどね。こんなにたくさんのロードレース・ファンがイギリスにいるなんて、思ってもみなかった。来年はぜひ、ツアー・オブ・ブリテンに出たいよ。来年はツールに勝って、2007年はジロに出て勝利を収めたいな。2007年終わりに、引退をすると思う」と語ったとか。う〜ん、ヤン、もうちょっと頑張って5勝クラブに入りましょうよ。
　T-モバイル・ページによると、日曜日午前はBBC5のラジオ・モーニング・ショーや、TV・ITNなどのインタビューをこなしたもよう。学校では英語よりもロシア語を学んだので、英語はちょっと心配と神経質になっていたけれど、英語で話したいと主張し、いつもの笑顔でこなしたようです（そう言えば、ヤンは東独出身……ヴィノクロフとの会話は、ロシア語だったのか？　カザフスタンにも遊びに行ってますものね〜）。T-モバイルが支援しているイギリス自転車養成チームの注目若手選手3人とも、インタビューで同席して話したようです。


【2005.09.05　本日のウルリッヒ】
　ウルリッヒは無事にスイスの自宅に帰ってきたようですね。「忙しい週末だったよ。ちょっと休んで、またトレーニングするからね。ラベンズブルグの勝利は嬉しいな。こんなユーロバイクとのコンポ・イベントがずっと続くといいと思ってる」とのこと。ロンドンでは、エディ・メルクス・トリビューン・ディナーに登場し、スタンディング・オベイションを受けたようです。「びっくりしちゃった。イギリスにこんなにファンがいるとは思ってもみなかったよ。来年はイギリス・ツアーに出たいと思ってる」とおべんちゃら（？）。「チーム・メイトからいい話をたくさん聞いたから（トビアス〜〜、日本人の悪口は言ってない？）、是非出走したいね」とのこと。ヤンがイギリスで走るとすると、90年のアマチュア・ジュニア世界選手権以来とか……ふ〜ん、そうなの？


ヤンは黒いバンドを
しているのだけれど、
これは何の主張？
時計はヤンバージョン
ヤンのHPで買えます。
 【2005.09.04　本日のウルリッヒ】
　T-モバイルにいると、スターのウルリッヒはイベント目白押しスケジュールをこなさなければならないようです。ラベンズブルグ・クリテリウムの勝利の後、フリードリヒスハーフェンのユーロバイク・ショーに登場し、土曜日の午後は飛行機でロンドンへ。日曜日に終わるイギリス・ツアー主催者の招待で、夕方にはガラに顔を出します。サイン会もあるようです。エディ・メルクスも招待されているもよう（ツールじゃヤンの悪口を言っていたが、大丈夫か？）。その後ようやくスイスの自宅に帰れるようで、大忙しです。まあ、イギリス・ツアー参戦中の仲良しトビアス・シュタインハウザーに会えるかな？　そのシュタインハウザー、「今日は危険な日本選手が周りにいなくて良かったよ」と喜んでいるようで、どうしてかなと思ったら、個人タイム・トライアル……とほほほほ。彼自身はITT18位、総合では13位に付けています。ちらっとしか見られなかったけれど「ありがとう、シュタインハウザー」というファンのポスターを見つけて嬉しかったそうです。


サイン会での
ウルリッヒ
まだ痩せたまま。

【2005.09.03　本日のウルリッヒ】
　ラベンズブルグのクリテリウムは周回コースでポイント集め。もちろん、たくさんのポイントを集めて勝ったのはウルリッヒでした。3万5千人の観客が喜んだようです。2位はマルクス・フォルタン、3位はイョルグ・ルドヴィック。今日はユーロバイク・ショーに登場予定。

【2005.09.02　本日のウルリッヒ】
　ウルリッヒはマティアス・ケッスラーとともにラベンズブルグでのクリテリウム。スタートは20時。その前に16時30分から、イェンス・フォイクトらと共にサイン会。実は、ヘッセン・ツアーに出たいよん、と言っていたのを、ダメダメ、あんたはユーロバイク・ショーにも出なきゃだめなんだからこっちにしなさい、とマネージメントから言われたとかいう噂。
　トビアス・シュタインハウザーはイギリス・ツアー参戦中。ドイツ・ツアーで引退のつもりだったのが、チーム事情から参加のようです。日記で日本人ライダーの苦情を書いています。「まるで世界選手権のようにみんなが走ってるんだ。一番ひどいのは日本人選手だ。みんながまるでカミカゼだよ。どうしてそんな乗り方をするんだと、レースの始めに一人に訊いたら、「Fuck You！」って返ってきた。もう言葉もなかったね。でも数キロメートルの後、彼が落車した。もちろん、僕は関係ないよ。彼がバイクに突っ込んだのさ」。他にもひどい選手はいたようですが……トビアスに何てこと言うんだよ！　トビアスだよ！　ウルリッヒの友だちのトビィだよ！　ウルリッヒの彼女のお兄さんだよ！（←おいおい……）。ブリジストン・アンカーは、しっかり教育してほしいものです。なお、イギリスのホテルの食事がひどいようで、ちょっと可哀想です。

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