| 所属チーム | チーム・T-モバイル←元チーム・ドイツ・テレコム、もちろんエース。 電話会社→携帯電話会社みたいなものです。日本と同じ、携帯電話が儲かってる？ |
| 生誕地 | Rostock（ドイツ）：東ドイツ最後の英才教育アスリートらしい。 |
| 家族 | 独身：娘一人（ザラ・マリアちゃん 2003年7月1日生まれ）、彼女一人 |
| ニックネーム | ウル 海外のマスメディアは、ドイツ人だから、カイザー（皇帝）と呼んでいます。 まあ、帝位を追われてかなり久しいですが……。 |
| 身長・体重 | 183センチ・73キロ（オフ・シーズンではプラス15キロほど……） |
| 愛車 | アウディA6 |
| 居住地 | Scherzingen（スイス） |
| 経歴 | 華々しくて、書ききれない！（2位が多いけれど……） 1997年ツール・ド・フランス優勝 Your Olimpic Hero！（2000年：シドニー五輪金メダリスト） |
| 目標 | もちろん、ツール・ド・フランス優勝 |
| 【ヤン・ウルリッヒって、こんな人かな（偏見を含んだ紹介）】 旧東ドイツに生まれ育ったウルリッヒ君は、幼少の頃から天才と言われ、めきめきと自転車・ロードレースの能力を発揮します。 が、そこで起こったベルリンの壁崩壊！ 彼は路頭に迷うことになりました。でも才能のあるウルリッヒ君、彼の所属チームは丸ごとハンブルグのチームに入ることになりました。もし拾ってもらわなかったらどうなったかわからないだろう、とウルリッヒ君は述懐しています。その時のチーム監督は、今はウルリッヒ君のマネージャー。恩義に厚いウルリッヒ君です。 1993年にアマチュア世界チャンピオンになったウルリッヒ君、1994年にドイツ・テレコムに入団、1995年よりプロとして活躍、1996年にはツール・ド・フランスに参戦し、総合2位という成績を収めます。翌1997年には優勝、みごとマイヨ・ジョーヌ（勝者が着る黄色い自転車ジャージ）に袖を通しました。ドイツ人初めてのツール・ド・フランス優勝者のおかげで、ドイツの自転車熱が高まります。新しいスターの誕生でした。 2000年にはオリンピックのロードレースで金メダル、個人タイム・トライアルで銀メダルに輝いています。 順調に勝ちを重ねるウルリッヒ君に悲劇が襲ったのは2002年。膝の怪我で2回の手術、レースから離れることを余儀なくされていた時、飲酒運転での器物破損、ディスコで服用したパーティ・ドラッグが発覚し出場停止処分、とさんざんな目に遭います。テレコム・チームも、ウルリッヒ君に石を投げて追い払ったのでした。この時のテレコム監督も、そんじゃウルリッヒ君に付いていくもんね、とテレコムを辞め、ウルリッヒ君の世話係をやることになりました。 こん畜生、僕はこれで終わったわけじゃない！と奮起したウルリッヒ君。チームをビアンキ（←コースト）というところに移し、2003年のツール・ド・フランスで2位に入賞します。その功績を讃えられ、シューマッハを押さえてドイツ年間スポーツ大賞を受賞、見事返り咲きを果たしたのでした。 やっぱりウルリッヒ君はドイツ・チームじゃなきゃね、と手のひら返したT-モバイル（テレコム）。ウルリッヒ君は現在ここに所属しています。カムバックではなく、スタートだという言葉とともに……。 【ヤン・ウルリッヒ君の弱点】 天才ウルリッヒ君にも弱点があります。まず、太りやすい！ シーズン・オフに10キロは増やし、減量に苦しみます。ツール・ド・フランス6連覇を果たしたランス・アームストロングは、勝利の一因として「何をやったかではなく、何をやらなかったかだ。シーズン・オフに体重を増やさなかった」と言われているのと好対照です。ウルリッヒ君のオフの話題は、もっぱら体重の増減……。また、雨と寒さに弱いようです。雨のレースでの成績は、あまりよくありません。暑いのが嫌いと言っているアームストロングと、これまた対照的。そしてどうやらお人好しのようです。「もうだめだもんね、へろへろよ〜〜」という様子をレースで見せたアームストロングに騙されることも数回（？）。もう騙されないじょ、とウルリッヒ君は用心しているようですが……。 |